外壁塗装をしたいと思っても費用が高く、実際に先に進めない方もいらっしゃいます。
外壁塗装を行うことのメリットやデメリットを把握することで、外壁塗装を検討すべきかどうかが理解できます。
この記事では外壁塗装のデメリットを中心に、外壁劣化を放置した場合のリスクなど、知っておくべきポイントを以下にご紹介いたします。
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初心者にも外壁塗装を分かりやすく伝えていきます。
外壁塗装をしないデメリット:外壁が劣化したまま放置するデメリット
外壁塗装工事は、長く住宅に住むに当たって必要な工事です。外壁塗装工事を行わず放置しておくことは、大きなデメリットが発生してしまいます。
なぜ必要な工事なのか、外壁塗膜の劣化を放置してはいけない理由を以下にピックアップしました。
- 外観が悪くなる
- 塗膜の劣化によるヒビ割れ・剥がれ
- 断熱材に雨などの水分が浸透し断熱効果が下がる
- 雨漏りの発生
- 構造体に雨等の水分が浸透し腐食する
- 構造体腐食が進んで耐震性が乏しくなる
- 湿気が多い建物となりカビなどの発生(アレルギーが発生する)
- 内装材に雨漏りの跡が付く
- シロアリの発生・シロアリ被害により基礎も劣化してしまう
このように、外壁塗装のデメリットはあげればキリがありません。
定期的な外壁塗装を行わないことにより、様々なリスクが発生してしまいます。
建物に対して大きな被害も発生してしまうので、長期にわたり住まいに住み続けるためにも、外壁塗装は定期的に行いましょう。
外壁塗装を行うデメリット4選
実際に外壁塗装を検討される場合でもデメリットも把握した上で検討をしましょう。
外壁塗装を行うデメリットを事前に把握して、外壁塗装を計画して実行すると、失敗しない外壁塗装となります。
ここでは外壁塗装を行うことで考えられるデメリットを紹介します。
施工に2週間程度かかる
外壁塗装の工事には、最低でも2週間はかかります。
足場を組んでシート養生を張り、窓などを養生して高圧洗浄を行い、下塗り、中塗り、上塗り、足場解体などを行う工程を行います。
ここに雨などの悪天候が頻繁に発生したり塗装に不具合が発生して工程が増えた場合は、もっと工期は長くなってしまいます。
外部の工事なので、様々なアクシデントにより工程が長くなってしまうことは、やむを得ないことといえます。
ご近所への配慮が必要
外壁塗装工事は外部で行う塗装工事なので、気に掛けることといえば塗装の臭いを近所に発生してしまうことです。
特に外壁に使う塗料は密着力が強い塗料を使うことが大半なので、油性塗料を使う場合もあります。油性塗料はシンナーを希釈材として使っている塗料なので、みんなが想像する塗料独特の臭さが発生してしまいます。
そのような塗料独自の匂いを嫌がる人も多く、外壁塗装を行うことを良く思わない近所の方が発生してしまう場合があります。
外壁塗装に使う塗料は、近年水性の塗料も増えてきており、水性塗料は水で希釈しているのでシンナーの臭いは一切しません。
塗料素材の臭いしかしないので、近所の皆さんに不快な思いをさせずに済みます。近所への臭いの配慮が気になる場合は、水性塗料を採用することをおすすめします。
また足場を組み立てたり解体する際に発生する金属音や、工事用車両の駐車問題など、近所の方を配慮すべき問題は多々あります。
様々な近所に迷惑をかけることをピックアップし、それに対しての対処方法を業者と相談するようにしましょう。
最近うちの両隣が続けて外壁塗装を行いましたが、匂いも音もほとんど気になりませんでした。ご近所に配慮できる業者選びも重要です。
外壁塗装工事費用が高額になる
外壁塗装工事にかかる費用は、およそ70万円〜かかります。
足場代や塗装代、養生代など様々な費用を蓄積していくと、意外と大きな費用となってしまうものです。
高額な外壁塗装費用を支払うことは容易ではなく、外壁塗装工事を行う上で検討する際にまず引っかかってしまう、一番の要因でしょう。
外壁塗装工事の場合は国や都道府県、市町村にて助成金・補助金制度を設けている場合があるので、チェックしてみることをおすすめします。
官公庁のホームページに掲載されていることもありますし、それがわかりにくい場合は無料の専門業者に連絡をして代わりに確認してもらう方法もありあす。
また外壁塗装は高額なので、無理のない範囲でリフォームローンも検討してみるも良いでしょう。
外壁塗装工事にかかる費用全てを今ある現金で賄おうと思わなくても良い場合がありますので、色々調べて検討しましょう。
結局定期的な外壁塗装が必要
外壁塗装というのは、どのような素晴らしい塗料を使っても必ず劣化を迎えてしまいます。
そのため、必ず定期的な塗り替えからは逃れることはできなく、一定の期間で塗装工事を行わないといけないです。
塗り替えの場合は、無機塗料などの耐用年数が長い塗料を使うことにより、メンテナンスフリーとなる場合もあります。
塗り替えには多くの費用がかかるので面倒で嫌な事でもありますが、建物を末永く使い続けるためには必須メンテナンスと思って、塗膜劣化前に行うようにしましょう。
デメリットだけじゃない!外壁塗装のメリットはたくさんある
外壁塗装のメンテナンスを定期的に行う人が多いことには、大きな理由があります。
外壁塗装を行うことで得られるメリットを、以下にご紹介いたします。
住まいの外観を美しくする
外壁塗装を行うことで、建物の外観を美しい状態にすることができます。
外壁塗装というのは経年によりどんどん劣化してしまい、色は薄く塗膜も破損などの不具合が発生してしまいます。
外壁塗装を定期的に行うことで、住まいの外観を衰えさせることなく綺麗なままで使い続けることができます。建物の外観というのは建物において非常に重要なことであり、建物の見た目を重要視させます。
外壁材を保護し劣化を遅らせる
外壁塗装は、外壁材に塗膜を掛けて外壁材の劣化を遅らせることができる役割を持っています。
外壁材の塗膜が劣化してしまうと、劣化した部分から外壁材に雨などの水分が浸透してしまい、外壁材自体が腐食してしまいダメになってしまいます。
外壁材が劣化してしまうと、外壁材の他に外壁下地の防水シートや木下地など、様々な部位も劣化して破損してしまい、修繕には膨大な費用がかかってしまいます。
そのような状態にならないように、常に外壁塗膜を頑丈な状態に続けて、外壁材を丈夫なままで使い続けることができるようにしましょう。
住まいの寿命を延ばす
外壁の塗膜が劣化してしまい雨等の水分が外壁に浸透してしまうと、雨漏りが発生してしまいます。雨漏りが発生してしまうと、雨等の水分が建物のあちこちに影響を与えてしまいます。
構造体や断熱材、外壁下地、内壁下地、内装仕上げなど、様々な部分に雨などの水分の影響により様々な良くない状態が発生してしまいます。
様々な部分が劣化してしまうので、建物の寿命は低くなってしまいます。特に構造体に雨などの水分の被害を与えてしまうと、構造体はどんどんもろくなってしまい、少しの地震で倒壊してしまう恐れも発生してしまいます。
外壁塗装をしっかりと頑丈な状態でキープさせることは、建物の寿命を延ばすことに役立つということになります。
外壁に遮熱や防水などの機能を追加できる
外壁塗装を行うことで、今までの外壁塗膜に無かった様々な機能を取り入れることができます。
外壁塗膜に取り入れるべきおすすめの機能は、断熱機能、弾性機能、防水機能、防カビ機能、親水性機能です。断熱機能は塗膜の中に断熱材が入っているので断熱効果を発揮し、弾性機能はゴムのように伸びる塗膜なので、既存外壁にクラックなどの不具合が発生していてもゴムの膜に守られているので雨漏りの心配がなくなります。
防水機能は塗膜で防水効果を発揮するので雨漏りが発生している外壁を保護する機能であり、防カビ効果はカビを発生させない塗膜となる塗料の機能です。親水性機能は、塗膜の上に1枚の薄い膜があり、その上に汚れが付着するので、雨などの水分を外壁に流した際に一緒に汚れも洗い流されてくれます。これらの便利な機能を取り入れることで、建物に発生していた様々な悩みを改善させることができます。
便利な機能ばかりですので、せっかく外壁塗装を行うのであれば悩みを解決できる機能性がある塗料を使うことをおすすめします。
家の資産価値を守る
外壁塗装を行うことにより、家の資産価値を守ることができます。
建物資産価値というのは、建物のデザインや管理の状態、立地により決まります。
そのため、同じ築年数の建物が2件ある場合、美観を保っている建物の方が失算価値が高くなり、売却や貸し出しをする際に有利となります。
外壁塗装を定期的に行うことにより、雨漏りや建物劣化などのトラブル回避とすることができ、不動産価値が上がります。
外壁をキレイに保っていた家の方が20年後売却、となった際資産価値は高くなりますよね。
外壁塗装に適した時期について季節ごとのメリット・デメリット
春(3~5月)
春は天候が落ち着いていることが多いので、天候に左右されることない記事となります。
気温も丁度良いので、外壁塗装には適した時期です。
デメリットは、風が吹くことが多い時期なので、風が吹いた際に舞った砂が塗装したての外壁に付着してしまうことです。
梅雨(6月)
梅雨時期は、文字通り雨が良く降る時期です。
雨が降るのは外壁塗装に適していないので、おすすめできる期間ではありません。
雨の日を避けて外壁塗装を行うことはできますが、塗料を塗布している時に雨が降ってしまうと、せっかく塗った塗料が流れ落ちてしまい、台無しになってしまいます。
そのため梅雨の時期は外壁塗装工事に適しない時期となります。雨が降らない期間が2週間程度あり、適切な湿度を守ることができるのであれば、外壁塗装を行うことが可能な場合もあります。
夏(7~8月)
夏は気温が高いので、塗料の乾きが早いことにより外壁塗装工事の作業が順調に進みます。雨が続いて降ることもあまりないので、工期が大幅にずれてしまうこともないといえます。
ただし暑い時期なので、外壁塗装工事中は窓を開けることができないなど、お客様の方に苦痛が発生してしまいます。
室外機も塗料が付着しないように養生するので、使うことができません。暑さに耐えることができるのであれば、夏の外壁塗装はおすすめできます。
秋(9~11月)
秋は湿度が低いので、塗料が乾きやすいので外壁塗装工事がスムーズに進みます。
秋なので気温も下がって過ごしやすい時期になるので、窓を閉め切って外壁塗装工事をしても、室内にいるお客様も苦痛なく過ごすことができます。
冬(12~2月)
冬の外壁塗装は、日照時間が短いことと寒さが検討の大きな材料となります。
日照時間が短いので、他の季節と比較すると明るいうちに外壁塗装工事ができる時間に限りがあります。
また塗装は気温が5℃を下回ると施工ができない決まりがあり、寒冷地の外壁塗装は作業する際の温度を調べた上で塗装工事を行わないといけません。
また湿気のパーセンテージにも作業の上限があり、85%以上の湿度の場合は結露が発生してしまう影響上、外壁塗装工事を行うことができません。以上を踏まえると、寒冷地以外は条件によっては外壁塗装は可能ですが、寒冷地での外壁塗装は難しい時期となります。
外壁塗装は地域ごとに現地調査が必要
上記のように、外壁塗装工事というのは外部で行う工事のため、地域ごとの特徴を踏まえた上で工事の検討をしなければいけません。
日本は南北に長い国なので、地域ごとに現地調査を行い、その地域に適した季節に外壁塗装を行うことが重要ポイントです。
特に梅雨の影響が酷い地域、暑過ぎる地域、寒すぎる地域の場合は、外壁塗装が失敗しない季節に行うように業者に調査してもらい実行しましょう。
外壁塗装のデメリットは優良な業者選びで最小限にできる
外壁塗装にはデメリットもあり、工事に対するデメリットというのは、どの工種でもあって当たり前のことなので仕方のないことです。
デメリットはありますが、大事なのはデメリットを最小限に留めることです。
外壁塗装のデメリットを最小限に留めるためには、優良業者に外壁塗装をお願いすることその理由は、優良業者は外壁塗装にあるデメリットをできるだけ最小限に留める努力をし、少しでもお客様が納得できる仕上げ方へと導きます。
優良業者はお客様の立場に立って考えて外壁工事の施工の流れなどを決めるので、デメリットが少ない工事とすることができます。
外壁塗装で優良業者を選ぶときのポイント
外壁塗装を依頼する際に、業者を選ぶ時の目を向けるポイントがあります。難しい事はありませんので、是非チェックして優良業者を選んで外壁工事を行いましょう。外壁塗装工事を行う際の業者選びのポイントを、以下にご紹介いたします。
見積書の内容が詳細に書かれている
外壁塗装工事は、足場などの仮設工事を行った後、既存外壁に発生しているひび割れなどに不具合を補修する下地調整をし、その後、塗装工程を行っていきます。優良業者が手逸出する見積書というのは、足場設立や高圧洗浄、下塗り、中塗り、上塗りなど、様々な工程に対する費用を加算したものをお客様に提出します。
見積書を提出された際は、足場は組むのか、高圧洗浄はするのか、下塗りはするのか、どの部分にどのような塗料を何回塗りするのかなど、細かくチェックしましょう。
優良ではない業者は、全ての工事内容をまとめて「一式」と表現して合計金額しか記載してこないことが大半です。
なぜ詳細を記載しないのか、その理由は外壁塗装工事に詳しくないので詳細を書くことができないのです。一式見積もりを提出してきた業者には、どんな内訳なのか細かく聞くようにしましょう。
その場で細かい内訳を答えることができない業者は、外壁塗装工事に詳しくない業者という証拠となるので、施工をお願いすることはおすすめできません。
実績や技術のある業者を選ぶ
外壁塗装工事というのは、実績ある業者が良い仕事をします。その業者にはどのような実績があるのか、調べてみましょう。
今の時代は、どこの塗装屋さんも自社ホームページを持っており、実績を記載しています。実績を記載することは自社のアピールになるので、ホームページを持っている業者というのは絶対に業績を記載しているものです。
また技術がある職人さんが在籍しているのかも、非常に重要です。技術力の高い外壁塗装の職人さんというのは、一球塗装技能士を持っています。一般的に、外壁塗装工事を行っている業者は、一級塗装技能士を持っている職人さんが数人いるものです。
一級塗装技能の有資格者の有無を調べるのも、業者のホームページをチェックすると把握できます。記載していない場合は、有資格者はいないと捉えて良いでしょう。業者のホームページや口コミサイトなどをチェックして、実績や技術力がある信用できる業者に外壁塗装工事をお願いしましょう。
保証やアフターフォローの制度がしっかりしている
保証は、一定の期間の中で何か問題があった場合、修繕を行ってもらえることです。保証内容は契約書に記載していますので、必ずチェックしましょう。
保証内容の記載がない場合は、保証はどうなっているのかを必ず問合せましょう。
アフターフォローの主な内容は、定期点検で何か不具合があった場合に修繕を行うという流れです。定期点検で不具合があった場合は、原因を調査して保証対象内の劣化の場合は無料補修になります。
外壁塗装の場合は塗装メーカーが立ち合った上で調査を行い、原因を突き止めて対処を行います。
専門家に点検をしてもらうことにより原因を突き止めて被害の拡大を防ぐ事に繋げるので、少しでも心配な部分がある場合は業者に相談をしましょう。業者は、小さな些細なことでも気軽に相談に乗ってくれます。なお火災や経年劣化、他業者の塗装、お客様ご自分での塗装、火災。害虫、建物自体の構造による塗膜劣化の場合は、飛翔やアフターサービスの対象外となります。
訪問業者には依頼しない
外壁塗装校に関わってくる業者には、訪問業者も多くあります。訪問業者は外部から見える部分の劣化に対して工事を行おうと問いかけてきます。
突然くる訪問業者というには、基本的にほとんど悪徳業者です。住宅に訪問をしないと工事を受注できない程度が低い業者なので、訪問をして工事を勧めてきます。
訪問業者は外壁塗装の知識に乏しいので、外壁工事を施工してもらっても良い仕事はしません。たった数年で剥がれて劣化してしまう塗膜となったというケースは、よく聞くケースです。また、訪問販売は半額等の大幅値下げを行い、お客様の心理をあやつって契約しようとします。半額などの大幅値下げをするということは、一般的な優良業者ではありえないことです。
大幅な金額の値下げができるということは、最初に見積もりをした金額が嘘の高い価格ということになります。
このような業者はお客様想いの業者ではないので、契約した後に手のひらを反す様に対応が変わり、酷い塗装工事しか行わず、理想の外壁塗装にならないことが大半です。
訪問販売の業者が全て悪徳業者ということではありますが、大半が悪徳業者なので絶対に頼まないようにしましょう。
まとめ:外壁塗装はデメリットよりもメリットが大きい
外壁塗装には、デメリットはあります。
しかしデメリットよりもメリットの方が断然多くあります。外壁塗装を定期的に行わないと外壁材をダメにしてしまい、ついには建物もダメにしてしまいます。
末長く我が家に住み続けたいなら、定期的な外壁塗装工事を行いましょう。費用は多くかかってしまいますが、いつまでも頑丈な住まいをキープするためには、必要な費用といえます。