「クライアント」の意味・使い方・言い換えについて解説
営業や病院で働いていると「クライアントが」という用語を耳にします。またテレビでも「今回のクライアントは」というように使われることがあります。
では一体クライアントとはどんな意味なのか、今回はクライアントという用語の意味やクライアントという用語を使うシーンを紹介します。
この記事で伝えたいこと
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
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クライアントとは?意味・使われ方について
クライアントとは、主に「顧客」「依頼人」「取引先」という意味で使われます。例えば「今日は、クライアント(取引先)と会議がある」というように使うことが多いです。
その他にも医療分野だと、病院を受診する方や入院患者を「クライアント」と呼びますし、カウンセリングを受けに来た方のことも「クライアント」です。
このようにクライアントは「クライアント=人間」という意味で、幅広いシーンで使われていますが、IT分野では人間ではなくて、「ITサービスを受ける側のソフトウェアやハードウェア」を指します。
クライアントという用語がつく言葉
クライアントという用語には、クライアント単体ではなくて「クライアント〇〇」という用語もあります。例えば「クライアントワーク」などが代表的です。ここではクライアント〇〇とつく用語について紹介します。
クライアントワーク
クライアントワークは「〇〇の仕事お願いできる?」「わかりました!」と顧客から依頼された仕事のことを言います。
また「自社サービス」「自社案件」の対義語として使われることも多いです。クライアントワークを請け負うことで、自社ではできない仕事や、大規模なプロジェクトに関わる可能性が高くなるというメリットがあります。
クライアント証明書
クライアント証明書とは、ネット上で本人であることを証明する電子証明書のことです。例えば会社のPCではない自宅のPCから会社のネットワークにアクセスしたいとき、サーバー証明書がないと「このアカウントは知らないから会社の情報へはログインできないよ」とブロックします。
その他にも、会社の情報を特定の人物にしか情報を閲覧させたくない場合にも、このクライアント証明書を発行することでセキュリティ対策に繋がるのです。
クライアントサーバーシステム
クライアントサーバーシステムとは、サービスを提供する「サーバー側」とサービスをリクエストする「クライアント」のパソコンとの役割を分担したシステムのことです。
例えば私たちユーザーは、何かを調べていて「もっと違うページが見たいな」と思ったとき、別のサイトを検索しますよね。
この状態を「クライアントへリクエストしている」と言います。簡単に言えば、私たちユーザーがクライアントに「別のサイトを検索したい」とリクエストしているということですね。
そして、ユーザーから届いたリクエストをクライアントが受け取り、サーバーへ送ることで、サーバーは別のサイトをレスポンス(返す)してくれます。これがクライアントとサーバーの役割「クライアントサーバーシステム」です。
クライアントという用語を使うシーン
次は実際のシーンで「クライアント」という用語を使うシーンを見ていきます。
ビジネスで依頼を受けるとき
仕事で何か仕事の依頼を受けるとき「クライアントから〇〇の依頼を受けました」とクライアントという用語を使います。
また「この間、担当したクライアントから再注文をいただきました」というように、以前仕事を請け負ったことがある会社の方が、報告された側もわかりやすいですね。
アポイントを取るとき
アポイントメントを取るときも「〇月〇日の予定について、あらかじめクライアントにアポを取っておく方が良いだろう」というように使います。
「〇〇会社から」というよりも「クライアントから」と言った方がビジネスシーンではおしゃれな印象を感じます。クライアントには「顧客」という意味合いもありますので、何度も取引をしている相手の場合もクライアントと呼んで差し支えないでしょう。
カウンセリングや診察・入院中の患者を院内で共有する
「現在カウンセリングをしているクライアントのことなのですが」「〇月〇日に来院予定のクライアントからキャンセルの連絡が入りました」など、カウンセリングや診察、入院中の患者を院内で共有するときにも、クライアントという用語を使います。
また、中には病状が思わしくない患者さんの場合は「クライアント」とすることで、医師やカウンセラー以外には誰のことかわからない状態を作り出すこともできます。
もし、カウンセリング後や診察・入院中に「〇〇さんには病状は回復してるって言ったけど、ちょっとまずいんだよね…」なんてことを聞いたらショックですよね。
個人情報保護の観点から見ても、クライアントと呼ぶ方が安全だと言えるでしょう。
パソコン
クライアントという用語の中には「コンピューター」に関するときにも使います。例えば「クライアントコンピューター」とは先ほど紹介したクライアントサーバーシステムの、サービスを受ける側であるユーザーのコンピューターのことです。
例えば、何かを検索したいときにローディングが進まないときなどに「クライアントコンピューターの調子が悪いな」と使います。
しかし、実際にパソコンを使用している私たちは、わざわざクライアントコンピューターが…とはあまり言いませんよね。「パソコンの調子が悪いな」というようにクライアントコンピューターと言う方は少ないでしょう。
コンピューターゲームのクライアントソフト
またコンピューターゲームでも、クライアントソフトというものがあります。クライアントソフトとは、パソコンでゲームする上でインストールしておくべきソフトのことで、近年ではそのソフトをインストールしておかないとゲームをすることができないものも多くあります。
その理由は、私たちユーザーがゲームをするときにもクライアントサーバーシステムが採用されているからです。例えば「たたかう」「にげる」を選択したとき、クライアントへ「私はたたかうをクリックしたよ。だからたたかって」とリクエストを送ることで、クライアントはサーバーへ「たたかうってよ!」と伝えます。それにより、私たちユーザーの画面では希望通り、敵へ攻撃しているという流れになるのです。
この流れをスムーズに行うために、クライアントソフトが必要になるので「このゲームはクライアントソフトをインストールしないと遊べないよ」となるわけですね。
クライアントの言い換え
次はクライアントという用語を言い換えて使うとき、一体どんな用語と言い換えることができるのかを見ていきます。
お客さん
クライアントには顧客という意味合いが含まれているので「お客さん」という言い換え方もできるでしょう。
意味合いとしては、主に「サービスや商品にお金を払う人」の場合、クライアントではなくてお客さんと呼んでもOKです。そのため、お客さんのほかにも「カスタマー」「取引先」という言い換えもできます。
ゲスト
クライアントの言い換え用語で「ゲスト」という言い換え方もあります。
ゲストの主な意味合いはパソコン関連「コンピュータネットワークに接続されるコンピュータ」などが該当するでしょう。
始めてパソコンを開いたとき「ようこそ、ゲストさん」というように表示されていたのを見たことがある方もいるかと思います。
依頼人・依頼者
その他にも、弁護士や行政書士などに相談したり、仕事を依頼したりする方のことを「依頼人」「依頼者」と言い換えることもできます。
また「〇〇を探してください」と探偵社に足を運ぶ方も「クライアント」と呼ぶことが多いです。何かを誰かから頼まれたとき「あの依頼人は」「今回の依頼者は」というように使います。
クライアントについて まとめ
本記事では「クライアント」について用語の意味や、クライアント〇〇など、クライアントがつく用語などを紹介しました。
クライアントと聞くと、カウンセリングの世界だったり、企業のビジネスシーンで使用することが多いイメージがありますが、お買い物をするお客さんや、カスタマーサポートなども、クライアント、クライアントサポートとして言い換えることができるでしょう。
いまいちクライアントという用語の意味合いがいろいろありすぎてわからなかったという方は、今回紹介した情報を基にして実際のシーンで使ってみてくださいね。
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