アサインの意味とは?業界・シーン別の使い方や類語などを解説

アサイン

「アサイン」とは、「任命する」という意味を持つ言葉です。

しかしシーンにより意味が異なることや、「する」「される」を混同して使う人が多いことから、注意して使うべき言葉であると言えます。

正しい使い方と関連語をチェックしておきましょう。

この記事で伝えたいこと

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「日刊お仕事マガジン」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に「日刊お仕事マガジン」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

「アサイン」の意味は「任命・割り当て・配属」

「アサイン」は「任命する・割り当てる・配属する」という意味を持つ言葉です。

ビジネスシーンでは「任命」という意味で使われるのが一般的ですが、シーンごとに意味も変わるため使い分けの仕方を確認しておきましょう。

「アサイン」の語源・由来

「アサイン」の語源は英語の「assign」です。

「assign」は「割り当てる」「選任する」「指定する」「与える」といった意味があります。

語源は「as(~へ)」と「sign(印をつける)」で、あると言われています。

業界・シーン別「アサイン」の意味

ビジネスシーン

ビジネスシーンにおいては、

  • 当者、責任者に任命する
  • 役職を任命する
  • 仕事を割り当てる
  • 他部署に配属する

というように使われます。

人事や仕事の振り分けの際に使われる用語である、と覚えておきましょう。

IT業界

ある操作や記号に特定の役割を割り当てることを「アサイン」と言います。

例えば「PrtSc」キーには画面コピーの役割がアサインされている、と言えます。

外食業界

レストラン等で、テーブル・席を振り分けることを「アサイン」と言います。

観光業界

お客様に部屋を割り当てること、飛行機の席を割り当てることを「アサイン」と言います。

コンサルティング

コンサルティングファーム(企業の抱える問題を解決へ導く企業)にて、プロジェクトをコンサルタント(担当者)へ割り当てることを「アサイン」と言います。

「アサイン」の読み方・発音

「アサイン」の発音記号は「əsáin」(ア・サァィ・ン(ヌ))です。

カタカナ語の場合は「サ」を少し強く読みますが、基本的にはアクセントなしでOKです。

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「アサイン」の例文

ここからは、実際にビジネスシーンで「アサイン」を使う際の例文を見てみましょう。

意味を混同してしまいがちな関連語についても解説します。

「アサイン」の関連語

  • ジョブアサイン

一人ひとりに行うべき仕事・課題を割り振ることです。各自の能力を見てジョブアサインを行い、効率化を図ることができると、良いリーダーになることができます。

  • アサイン管理

ジョブアサインを行うこと、それを管理することを意味します。最近ではアサイン管理のためのツールもあるため、上手にツールを利用しながら進捗を確認することが大切です。

  • アサイン業務

仕事の割り振り、人材の選任等に関わる業務全般を指します。

  • アサイン表

「誰が何の業務を行っているか」を表にしたものです。可視化することで役割がはっきりし、進捗状況もわかるため各自のモチベーション向上にも繋がります。

「アサイン」の例文

  • 田中君が新プロジェクトのリーダーとしてアサインされた
  • 新プロジェクトには新たに5名アサインすることが決まっている
  • リーダーとして、チーム全員に仕事をアサインしてくれる?
  • この度〇〇部にアサインされました、鈴木です

「アサイン」を上司・取引先に使う場合

「アサイン」は一般的に使われるビジネス用語ですが、カタカナ語を好まない方もいるため言い換えた方が良い場合もあるでしょう。

上司や取引先との会話で使う場合には、「任命」「拝命」などに言い換えると良いでしょう。

  • この度当プロジェクトに任命されました、佐藤と申します
  • リーダーを拝命しました、山田です

「アサイン」をメールで使う場合

自社内のメールであれば「アサイン」という言葉が日常的に使われるかもしれませんが、取引先へのメールではカタカナ語を使わない方が無難でしょう。

担当が変更になった時なども、「担当にアサインされました」と言うのではなく、

「この度貴社の担当をさせて頂くことになりました、〇〇と申します」

と言うと好印象を与えることができます。

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「アサイン」は「する」「される」の使い方に注意

「アサイン」を使用するときに注意すべきなのが、一人称を間違えないようにすることです。

アサインを「する」側と「される」側の使い分けが難しく、混同して使ってしまっている人が多いのも事実です。

ここで「する」と「される」に分けて例文を見てみましょう。

アサイン「する」「した」場合

  • 新プロジェクトのために、新人の中から5人をアサインするつもりです
  • 部長が田中さんをリーダーにアサインした
  • 今日中にチーム全員に仕事をアサインするように

アサイン「される」「された」場合

  • 新プロジェクト〇〇にアサインされました、鈴木です
  • リーダーとしてアサインされました、田中です
  • 仕事がアサインされたので、早速とりかからなければ

割り当てる側と受ける側とを混同せず、正しく「アサイン」を使いましょう。

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「アサイン」の類語

「アサイン」を使う際には、類語との混同にも注意しましょう。

混同されがちな類語「アサイントメント」と「ジョイン」のそれぞれの意味・使い方を解説します。

類語「アサイントメント」との違い

「アサイン」と「アサイントメント」は同様の意味を持ちます。

しかし「アサイン(assign)」が「任命する」という動詞であるのに対し、「アサインメント(assignment)」は「任命・割り当てられた仕事」という名詞であるため、英語で使う際には注意が必要です。

日本のビジネスシーンにおいては「アサイン」が動詞・名詞両方の使い方をされており、「アサインメント」という言葉はあまり使われない傾向があります。

しかし以下の言葉には「アサイン」でなく「アサインメント」が使われます。

  • ジョブアサインメント    各自の実力を見ながら仕事を割り当てること
  • ストレッチアサインメント  人材育成のため、能力以上の仕事を割り当てること
  • ダブルアサインメント    一つの業務に2人の担当者をつけること

類語「ジョイン」との違い

「ジョイン」には「参加する」という意味があります。

  • 新企画にジョインすることになりました
  • 今回チームにジョインする鈴木です

というように使います。

単純に「参加する」という意味であれば「ジョイン」を、第三者により企画やチームに関わる場合には「アサイン」を使うようにしましょう。

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「アサイン」の対義語は「異動・解除・解任」

英語の「assign」の対義語は、「解除する」という意味の「unassign(アンアサイン)」ですが、日本ではあまり使われていません。

また同じく「解除する」という意味の「リリース」という言葉を使う場合もありますが、こちらもあまり一般的ではありません。

日本のビジネスシーンで使われている対義語は、日本語の「異動・解除・解任」です。

「異動・解除・解任」の例文

  • 部署を異動になる
  • 配属、担当を解除される
  • 役職を解任される

といった使い方をします。

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「アサイン」を言い換えるなら「割り当てる」

「アサイン」を日本語・敬語に言い換える場合には「割り当てる」を使いましょう。

言い換えた時の例文を紹介しますので、参考にしてください。

「割り当てる」に言い換えたときの例文

  • 新プロジェクトのために新たに5名が割り当てられた
  • リーダーとして、チーム全員に仕事を割り当てて(割り振って)くれる?
  • この度〇〇部に割り当てられました、鈴木です

「アサイン(assign)」を英文で使う場合

  • I have been assigned to this project 私はこの企画にアサインされました
  • The boss assigned me to the sales department. 上司は私を営業部へアサインしました

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効果的な「ジョブアサインメント」の方法

管理職の方、またプロジェクトの統括を任されている方にとって、ジョブアサインメント=仕事の割り振りをする能力は非常に重要です。

マネジメントにおいて不可欠と言える「ジョブアサインメント」について解説します。

ストレッチアサインメント(タフアサインメント)とは

メンバー・部下のスキルを見極め、簡単には達成できないような仕事・目標を与えることを「ストレッチアサインメント」「タフアサインメント」と言います。

人材が成長するにあたって、少し不安があるものの成長が期待できる分野を「ストレッチゾーン」と言います。

ストレッチゾーンの仕事を任せ、それを乗り越えるのを助けることで、人材の成長速度を早めることができます。

本人の自信にも繋がるため、チーム全体のやる気がアップするでしょう。

ジョブアサイントメント力を上げるためにできること

マネジメントに関わる方であれば、ジョブアサインメントの力を上げてチームの業績を上げたいと思われるのではないでしょうか。

ジョブアサインメントは、

  • 一人ひとりを観察して特性や得意分野を理解する
  • どの程度の仕事量が最適かを検討する
  • ストレッチゾーンの仕事を割り振る
  • 割り振ったままにせず、進捗を確認しながらサポートする
  • 業務完了を確認し、フィードバックをする

といった段階があります。

一つ一つの段階を丁寧に行うことで、メンバー全員が自分の仕事が評価されている、と感じて意欲的に仕事に取り組むことができます。

まずは部下やメンバーに興味を持ち、特性を理解することから始めてみましょう。

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アサインについて まとめ

「アサイン」とは、「任命」という意味を持つ言葉です。

ビジネスシーンにおいては、

  • 担当者、責任者に任命する
  • 役職を任命する
  • 仕事を割り当てる
  • 他部署に配属する

というように使われます。

例文は以下の通りです。

  • 田中君が新プロジェクトのリーダーとしてアサインされた
  • 新プロジェクトには新たに5名アサインすることが決まっている
  • リーダーとして、チーム全員に仕事をアサインしてくれる?
  • この度〇〇部にアサインされました、鈴木です

使用する際には、「アサインする」と「アサインされる」の違いに気を付けましょう。

また類語の「ジョイン」との混同にも注意して使う必要があります。

対義語は「異動・解除・解任」です。

敬語に言い換える時には、「割り当てる」に変えて使いましょう。

間違えがちな「アサイン」を正しく使うことで、ビジネスマンとしても自信がつくはずですので、例文を見ながら実際に使用してみて下さいね。

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「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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