地方は仕事がないのは本当?地方の求人事情と地方ならでは仕事について

地方に仕事がない

「人が多い都心部ではなく地方で仕事がしたい!」

「地方でゆっくりと働きたい」

「でも地方って仕事ないって聞くけど実際はどうなの?」

豊かな自然に人同士の交流も盛んな地方は都会の慌ただしい中で生きている人にとって魅力があります。

しかし地方で働きたいと考えてもある1つの問題が頭に浮かぶ人もいるでしょう。「地方って仕事がないんじゃないの?」と。

事実、地方=仕事がない!というイメージも強く、Iターン転職Uターン転職など、地方で仕事をしようと考えても仕事の問題があって迷っている人もいるかもしれません。

そこで今回は「地方に仕事がないって本当!?」という基本的な疑問から「一体なぜ地方に仕事がないと言われているのか」「地方での働き方や今、地方が求めている業界」「効率的な地方での就職方法」など、地方の仕事に関する情報を一挙にご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

地方には仕事と言われるけどそれって本当?

地方には仕事ないって本当?

さて巷では「地方は仕事がなくて困っちゃうよ」という声が聞こえる中、実際地方とはそんなに仕事がないのかを考えていきます。

有効求人倍率で見ると都会も地方もそこまで仕事の有無に変わりはない

まず、前提として有効求人倍率はハローワークに登録している求職者が対象となっている数字となるため一つの指標としてご覧ください。

有効求人倍率とは企業からの求人数(有効求人数)をハローワークに登録している求職者(有効求職者)で割った値のことで、有効求人倍率が1を超えると「仕事はあるけれど人手不足である状態」で、1より下の場合は「求人を出している企業に対して求職者が多い」ということになります。

実際に下記の表を見てみると都会である東京だけではなく地方でも1倍を超えているところが多く、地方でも人手不足を起こしているという現状が伺えます。

有効求人倍率(季節調整値)
2020年
12月
2021年
1月
2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
全国 1.05 1.10 1.09 1.10 1.09 1.09 1.13 1.15 1.14 1.16 1.15 1.15 1.16
北海道 1.00 1.01 0.86 0.95 1.07 1.02 1.03 1.04 1.01 1.01 1.00 1.01 1.03
青森県 0.99 0.96 0.89 0.97 1.01 1.01 1.06 1.09 1.12 1.11 1.12 1.14 1.13
岩手県 1.04 1.07 1.12 1.15 1.16 1.21 1.22 1.27 1.26 1.24 1.23 1.22 1.25
宮城県 1.14 1.22 1.22 1.25 1.27 1.29 1.34 1.36 1.37 1.36 1.35 1.28 1.26
秋田県 1.23 1.31 1.31 1.33 1.35 1.48 1.50 1.62 1.59 1.57 1.51 1.43 1.40
山形県 1.05 1.15 1.12 1.21 1.23 1.26 1.26 1.35 1.36 1.38 1.34 1.34 1.30
福島県 1.20 1.21 1.24 1.26 1.24 1.23 1.30 1.34 1.29 1.31 1.29 1.31 1.35
茨城県 1.19 1.26 1.28 1.32 1.33 1.33 1.43 1.43 1.40 1.36 1.35 1.34 1.31
栃木県 0.97 1.06 1.05 0.99 1.01 1.03 1.09 1.09 1.10 1.09 1.09 1.05 1.02
群馬県 1.12 1.16 1.16 1.15 1.19 1.22 1.27 1.36 1.34 1.36 1.37 1.33 1.30
埼玉県 0.85 0.88 0.93 0.92 0.94 0.94 0.98 0.96 0.93 0.93 0.92 0.93 0.92
千葉県 0.83 0.85 0.84 0.83 0.85 0.88 0.88 0.89 0.86 0.85 0.84 0.84 0.83
東京都 1.18 1.23 1.19 1.17 1.14 1.12 1.15 1.19 1.18 1.20 1.21 1.23 1.25
神奈川県 0.75 0.75 0.76 0.74 0.76 0.78 0.80 0.82 0.84 0.83 0.82 0.79 0.78
新潟県 1.20 1.28 1.21 1.23 1.26 1.30 1.35 1.37 1.40 1.42 1.45 1.44 1.43
富山県 1.15 1.24 1.25 1.30 1.38 1.40 1.41 1.48 1.46 1.44 1.39 1.40 1.41
石川県 1.14 1.22 1.26 1.27 1.35 1.36 1.38 1.35 1.36 1.40 1.40 1.38 1.38
福井県 1.47 1.57 1.55 1.62 1.77 1.77 1.79 1.83 1.85 1.85 1.80 1.75 1.71
山梨県 1.00 0.99 1.00 1.10 1.19 1.25 1.26 1.29 1.24 1.25 1.27 1.26 1.25
長野県 1.13 1.17 1.19 1.25 1.30 1.32 1.40 1.44 1.41 1.38 1.39 1.38 1.38
岐阜県 1.25 1.37 1.36 1.34 1.33 1.36 1.39 1.44 1.46 1.50 1.54 1.53 1.53
静岡県 0.92 0.98 1.00 1.01 1.01 1.08 1.14 1.22 1.23 1.21 1.16 1.13 1.10
愛知県 0.99 1.03 1.09 1.09 1.12 1.16 1.20 1.26 1.26 1.26 1.22 1.20 1.21
三重県 1.06 1.10 1.10 1.13 1.11 1.17 1.21 1.26 1.27 1.29 1.28 1.26 1.27
滋賀県 0.83 0.86 0.90 0.90 0.91 0.92 0.92 0.96 0.94 0.98 0.99 0.99 0.97
京都府 0.95 0.97 0.98 1.00 1.05 1.09 1.13 1.14 1.11 1.08 1.07 1.09 1.08
大阪府 1.11 1.16 1.16 1.14 1.10 1.10 1.17 1.14 1.10 1.12 1.12 1.13 1.14
兵庫県 0.91 0.95 0.94 0.94 0.93 0.94 0.97 0.97 0.94 0.93 0.90 0.89 0.89
奈良県 1.04 1.06 1.10 1.15 1.18 1.21 1.23 1.23 1.18 1.18 1.21 1.19 1.13
和歌山県 0.91 1.00 1.00 1.06 1.08 1.13 1.14 1.12 1.09 1.11 1.12 1.10 1.10
鳥取県 1.21 1.22 1.26 1.30 1.34 1.39 1.44 1.43 1.40 1.37 1.35 1.35 1.33
島根県 1.34 1.35 1.34 1.37 1.42 1.48 1.50 1.55 1.58 1.58 1.60 1.60 1.55
岡山県 1.39 1.41 1.42 1.37 1.42 1.41 1.45 1.45 1.38 1.38 1.35 1.36 1.35
広島県 1.13 1.20 1.21 1.25 1.31 1.34 1.36 1.36 1.38 1.38 1.35 1.37 1.37
山口県 1.20 1.26 1.27 1.30 1.28 1.35 1.36 1.36 1.35 1.34 1.35 1.41 1.40
徳島県 1.05 1.10 1.13 1.14 1.14 1.22 1.20 1.22 1.21 1.22 1.25 1.23 1.23
香川県 1.28 1.37 1.38 1.30 1.35 1.34 1.33 1.35 1.32 1.36 1.38 1.42 1.44
愛媛県 1.17 1.19 1.23 1.25 1.29 1.31 1.34 1.32 1.30 1.26 1.27 1.30 1.32
高知県 1.00 1.06 1.04 1.09 1.07 1.09 1.11 1.06 1.07 1.03 1.07 1.12 1.11
福岡県 1.00 1.01 1.01 1.02 1.03 1.07 1.09 1.08 1.07 1.07 1.07 1.08 1.08
佐賀県 1.06 1.07 1.10 1.11 1.16 1.18 1.19 1.26 1.25 1.29 1.30 1.28 1.27
長崎県 0.94 0.98 1.00 1.04 1.04 1.04 1.03 1.07 1.06 1.08 1.09 1.15 1.14
熊本県 1.10 1.17 1.20 1.26 1.29 1.36 1.41 1.35 1.34 1.34 1.32 1.27 1.29
大分県 1.06 1.07 1.08 1.11 1.14 1.16 1.18 1.20 1.18 1.19 1.19 1.20 1.22
宮崎県 1.16 1.21 1.25 1.27 1.30 1.34 1.33 1.37 1.37 1.36 1.36 1.33 1.35
鹿児島県 1.09 1.11 1.15 1.16 1.21 1.29 1.28 1.32 1.30 1.29 1.31 1.30 1.30
沖縄県 0.68 0.71 0.69 0.69 0.71 0.75 0.80 0.76 0.72 0.73 0.74 0.74 0.75
資料出所 厚生労働省「一般職業紹介状況」

地方にはあって、都会にはない仕事もある

地方=仕事がないと言われますが、地方にはあって都会にはない仕事もあります。

たとえば「地域おこし協力隊」は、地域を盛り上げていく為に集まった集団です。これはもともと活気のある都会ではない仕事ですよね。

その他にも、農林業や水産業、畜産業などの第一次産業では経理や事務、営業の求人を比較的多く募集しているところが目立ちます。

都会だと経理も事務も「〇〇という資格が必須」「未経験は就職が難しい」というように何かしらの条件をクリアしていないと就職できないという場合もありますが、地方ならば「特に資格がなくても未経験でも採用しますよ!」「新卒大歓迎」というところもあります。

また都会で培ったスキルを活かすことで有力な人材だと判断してくれる企業もあるでしょう。

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地方には仕事がないと言われる理由

地方はなぜ仕事がないと言われるのか

有効求人倍率だけ見ると「地方も仕事がある」状態ですが、にもかかわらず「地方には仕事がないんだよ」と言われてる理由は何なのでしょうか?

ここでは人それぞれが思う「地方には仕事がない」を解明していきます。

地方は求人数自体は少ない

まず考えられるのは地方は求人数自体が少ないため、「地方は仕事がない!」と思われている可能性があります。

こちらはハローワークの求人数ですが、東京都で200万件〜400万件の求人数があるのに対し、青森では20万件〜30万件と10倍の差があります。

有効求人数
(パートタイムを含む)
2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
全国計 20,900,921 23,747,634 26,143,606 27,576,057 28,974,481 30,836,709 32,715,929 33,389,047 31,955,811 24,834,938
北海道労働局 809,764 931,767 1,092,079 1,128,614 1,188,793 1,222,381 1,251,770 1,271,902 1,249,502 1,051,218
青森労働局 201,475 248,510 281,820 292,936 317,624 344,172 366,519 365,540 332,197 275,243
岩手労働局 279,981 339,599 350,078 338,444 341,443 350,710 358,009 360,844 338,633 267,962
宮城労働局 542,183 664,226 677,094 649,054 662,647 680,665 704,526 704,334 642,813 504,680
秋田労働局 188,681 213,734 214,254 236,926 251,028 260,765 285,285 300,555 281,611 254,899
山形労働局 222,280 269,033 291,812 302,360 285,727 298,975 327,635 336,273 309,867 239,576
福島労働局 372,339 469,682 499,202 522,921 513,673 503,902 512,505 508,314 487,854 406,661
茨城労働局 421,456 462,822 486,744 556,621 568,806 600,102 656,327 671,924 653,554 556,359
栃木労働局 320,011 376,088 391,142 408,643 432,800 468,011 500,819 511,802 488,558 394,245
群馬労働局 346,952 399,801 399,441 387,730 408,056 453,950 470,480 480,805 468,241 374,677
埼玉労働局 741,803 772,413 796,916 857,319 946,227 1,090,718 1,230,671 1,258,071 1,227,948 979,663
千葉労働局 651,375 734,121 768,386 816,960 897,407 968,153 1,035,148 1,057,406 1,003,261 789,787
東京労働局 2,684,206 3,164,893 3,630,436 3,926,723 4,186,788 4,435,969 4,435,896 4,349,398 4,168,661 2,944,734
神奈川労働局 831,449 946,549 1,061,768 1,148,885 1,221,601 1,266,032 1,367,882 1,343,786 1,277,133 1,001,481
新潟労働局 434,591 505,417 558,466 583,454 568,710 591,847 650,208 689,052 641,944 515,833
富山労働局 221,512 239,712 269,958 285,346 292,376 303,585 327,299 341,587 314,943 231,855
石川労働局 236,323 255,262 294,693 321,057 317,100 338,727 362,438 374,727 358,960 258,201
福井労働局 173,863 188,312 196,931 207,324 217,252 236,698 242,797 251,483 240,915 201,814
山梨労働局 124,839 133,806 154,052 163,614 164,888 188,407 210,140 218,940 210,461 164,175
長野労働局 396,190 418,714 448,917 502,118 536,485 576,191 625,542 630,320 582,159 458,453
岐阜労働局 377,617 430,622 476,054 506,283 549,772 561,910 577,795 604,748 578,907 447,700
静岡労働局 536,425 618,464 686,886 781,914 810,140 865,730 940,332 954,185 860,875 652,414
愛知労働局 1,353,548 1,553,467 1,774,711 1,799,840 1,750,015 1,799,809 1,925,153 1,983,259 1,882,399 1,349,349
三重労働局 301,736 351,220 397,780 410,629 419,937 426,239 454,114 471,505 435,473 334,488
滋賀労働局 216,153 238,361 271,916 278,106 292,807 311,026 327,265 329,914 317,543 233,991
京都労働局 467,287 540,880 574,898 609,364 656,852 690,962 736,409 728,354 723,733 562,565
大阪労働局 1,610,324 1,862,543 2,114,654 2,169,288 2,265,011 2,431,502 2,673,990 2,818,684 2,768,545 2,123,872
兵庫労働局 758,422 831,042 893,744 966,725 1,018,149 1,100,532 1,187,045 1,248,896 1,178,806 921,893
奈良労働局 188,356 210,315 226,474 225,223 253,703 272,781 291,747 302,096 297,141 245,614
和歌山労働局 157,600 172,366 178,463 182,094 190,843 199,447 206,350 209,927 211,833 178,246
鳥取労働局 107,352 118,064 139,762 143,606 159,514 173,354 188,909 187,897 190,155 147,314
島根労働局 148,914 159,544 172,238 173,981 184,287 201,446 220,604 230,203 221,702 190,092
岡山労働局 428,634 489,305 551,421 567,027 566,275 612,529 638,108 666,708 646,899 507,095
広島労働局 543,881 592,913 657,633 737,633 815,753 846,813 921,586 998,123 931,391 685,106
山口労働局 253,411 285,209 299,799 305,251 328,868 346,723 356,054 366,261 354,573 293,564
徳島労働局 165,084 163,731 178,589 175,823 177,775 195,085 199,606 204,442 204,579 168,752
香川労働局 263,618 278,853 305,204 292,521 296,528 323,794 329,355 320,925 315,474 246,046
愛媛労働局 253,999 279,535 315,081 323,986 350,234 368,938 386,815 399,230 387,968 325,240
高知労働局 129,533 137,813 152,748 153,683 170,347 182,838 186,462 190,964 190,223 151,013
福岡労働局 848,352 960,433 1,026,502 1,132,714 1,245,001 1,355,452 1,476,330 1,528,089 1,463,167 1,119,405
佐賀労働局 160,437 179,853 179,811 182,734 191,941 212,523 227,343 232,290 219,458 192,896
長崎労働局 243,269 254,516 275,626 286,161 310,254 331,627 343,408 343,190 325,314 263,250
熊本労働局 297,729 318,537 377,830 394,660 417,561 474,030 504,103 513,590 484,875 398,839
大分労働局 225,964 242,281 247,674 261,557 274,335 302,976 322,455 330,738 312,696 255,711
宮崎労働局 201,038 226,471 240,471 266,241 279,082 314,634 339,251 341,254 318,611 284,349
鹿児島労働局 302,305 337,757 344,610 353,920 386,774 431,683 486,861 503,081 495,364 434,029
沖縄労働局 158,660 179,078 218,838 258,044 293,292 322,366 346,583 353,431 358,892 250,589

厚生労働省「雇用関係指標平成23年度~令和2年度」

首都圏と比べて地方は人口が少ないとはいえ、求人数自体が少ないと「選択肢が少ない=仕事がない」という印象になっている可能性があります。

求人募集が特定の業界に偏っている可能性

下記グラフは大都市(東京特別区と政令指定都市)と郡部の町村の人口1,000人あたりの全事業所数です。

都会と地方では業種ごとに事業所数に差があります。

たとえば都心部だと情報通信業が非常に多く、地方だと建設業やその他の業種が多くなっています。都心部の方がやや仕事の選択肢が幅広く地方は「建設業」「製造業」「小売業」「その他の業種」しか選択肢がないということがわかります。

以上を踏まえると

  • 地方は求人数自体が少なく仕事の選択肢少ない
  • 地方は業種に偏りがあり選べる業界も少ない

と考えられます。

特に地方は若年者が都会へ流出している問題が深刻化しており、総務省の情報通信白書でも、以下のように若年者が働きたいと思える職種の仕事がないことが流出の原因ではないかとされています。

若者にとって魅力的な就業機会が地方に不足していることが、地方から東京圏への若者の流出を招いていると考えられる。実際、総務省が全国の地方公共団体を対象に実施したアンケート4でも、約9割の団体が、「良質な雇用機会の不足」を人口流出の原因と考えている 

総務省「平成27年版 情報通信白書」

都会のように高収入を狙える仕事がない

上記と同様の内容ですが、若年者が都会に流出する原因として「幅広い職種への選択肢」はもちろん、都会だからこそ高収入を狙える仕事があるという理由もあります。

実際にマイナビニュースが行った「地方出身の学生が新生活に東京を選んだ理由アンケート」を見ると以下のように答えている人がいます。

引用:地方出身の学生は都会と地方どっちに就職する人が多い? その理由とは?

その他にも「選択肢がたくさんあったから」「大手企業があるから」等、地方にはない魅力を感じて若年者が地方から流出しているというデータがしっかりと反映されている結果です。

また都会に疲れて地方に移り住んだ方々の中にも「選べる仕事が少なかった」「都会と比べて家賃等は安いがその分、給与も低い」という声もあります。

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地方で働きたい!地方ではどんな働き方があるの?

地方はどんな働き方があるの?

「地方で働いてみたい」「でもどんな働き方があるの?」そんな疑問をお持ちの方へ地方での働き方についてご紹介します。

地方の企業へ就職

まず地方での働き方1つ目は地方の企業へ就職です。

例として一次産業などへ就職ということになります。

その他にも地域に根付いている企業がチェーン展開しているスーパーなどのお店も同様です。

地方で就職したい!と考えたらまず一番に考える就職方法とも言えます。

地域おこし協力隊

2つ目の地方での働き方は地域おこし協力隊へ就職です。

地域おこし協力隊の概要は以下の表をご覧ください。

地域おこし協力隊の概要概要は以下
地域おこし協力隊って何をするの?
  • 地域ブランドや地場作品の開発・販売・PR等の地域おこし支援
  • 農林水産業への従事
  • 住民支援など
任期
  • 1年以上3年未満
給与
現在活動している隊員数
  • 令和2年の時点で約5,500名

参考:総務省「地域おこし協力隊とは」より

フリーランス

3つ目の地方での働き方はフリーランスです。

フリーランスならば、例えば都心部の企業から仕事を請け負って地方で仕事をすることもできるため、実力次第で収入面も心配有りません。

その他にもパソコンとネット回線さえあればどこにいても仕事ができる点もフリーランスのメリットでしょう。

独立して新たな会社を興す

4つ目の地方での働き方は独立をして新たな会社を興す方法です。

実際に地方に足を運んだ際に「この地方にはこんな会社が必要なはずだ!」と思うような点があったのならば自身で会社を興して地域の復興に携わるのも良い働き方です。

都心部では当たり前のサービスも、地方ではまだまだ普及してないサービスもたくさんあります。

テレワーク

5つ目の地方での働き方はテレワークです。

テレワーク制度が整っている企業に就職・転職して地方で生活しながらときどき都心部の会社に出社する、という働き方です。

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地方で今、求められている業界5選

地方に求められる業界

次は地方が今求めている業界について見ていきます。

医療・介護・福祉

都心部・地方問わず医療関係者や介護・福祉関係者が圧倒的に不足しているという現実は今の日本も同様です。

とくに地方によっては高齢化が進んでいるところも多く、特に医療や介護・福祉は人手不足問題をなんとかしたいと思っている自治体も多くあります。

そのため、この業界で働いた経験がある人や未経験でも介護や福祉に携わってみたい!という人は地方でも大歓迎でしょう。

一次産業

地方が求めている業界は医療・介護・福祉だけに限りません。

例えば畜産を含む農業や漁業、林業などの一次産業も新たな人手を必要としています。

一次産業は地方だけでなく私たち人間にとって密な存在です。一次産業がなくなっては生きていくこともできないでしょう。

またいつまでも同じものを生産し続けるだけではなくて、新たな商品の開発や育成など、やるべきことはたくさんあります。

そう考えると高齢化が進んでいる地方ではこなせる仕事の量や期限に限界がありますよね。まさに若者や30代~40代の働き盛りである人材が必要なのです。

サービス業

次にサービス業も地方が今求めている業界です。

「なぜ人手不足なのにサービス業が必要なのか」と思った人もいるかもしれませんね。

その理由として日本は各国と比べてサービス産業の生産性が低く、特に地方になると人口減少に伴って更にサービス需要の密度減少が起きています。

以上を踏まえて地方もこれから更にサービス業界が多数参入することにより需要を高めていきたいと考えているのです。

IT業界

地方はIT業界もまだまだ少なく人手不足とも言えるでしょう。

企業のIT化・DX化は都心部と比べ遅れているので地方企業のIT支援など活躍の場は多くあるでしょう。

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地方で働く!おすすめの転職方法

笑顔の女性

ここまで地方+仕事についてご紹介して来て「地方で働いてみたいな」「地方には一体どんな仕事があるのかな」とお考えになった人もいるのではないでしょうか。

そこで次は実際に地方で働きたいと考えた際に効率よく就職するためのおすすめ転職方法をご紹介します。

ハローワーク

まず都会でも地方でも仕事を探すときには地域に根付いたハローワークでの転職活動がおすすめです。

最近ではスマホやPCで求人サイトやアプリを利用して仕事を探す人が増えてきました。

しかしそのようなサイトだと地域に根付いている仕事の求人を取り扱っていない可能性があります。

加えて地方となると更に求人が少ない場合も考えられるので、まずは地方で仕事がしたいと考えたらハロワークをで探してみることをおすすめします。

地方に強い転職エージェント

次に地方に強い転職エージェントを利用して仕事を探すということも効率よく就職する転職方法の1つです。

転職エージェントの役割
転職エージェントの役割について

ポイントとして大手転職エージェントよりもその地域に特化している転職エージェントを探しましょう。

理由として大手転職エージェントだと、どうしても都会を中心として求人を紹介されてしまう可能性が高いです。

探し方として、ネットで気になる地方の名称とあわせて転職エージェントと検索してみるとその地方に強い転職エージェントを見つけることができますよ。

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地域密着型求人サイト

地方に強い転職エージェント以外にも、地域密着型求人サイトの利用も効率的です。

たとえば皆さんも1度は目にしたことがある「ぱど」など、その地域に密着した冊子やサイトには大手求人サイトや転職エージェントが取り扱っていない求人がある場合もあります。

ぱど以外にも市報なども地域に密着した求人を掲載しています。

地方就職フェア

地方では地元企業就職フェアと呼ばれる就活フェアを開催しており、企業の説明や質疑応答など複数の企業の情報を一気に取得することができるビッグイベントです。

こちらの地方就職フェアは地方が開催しているものだけではなくて、大手転職サイトや転職エージェントも開催しているので転職サイトや転職エージェントを利用しつつ地方就職フェアにも参加すると更に効率よく就活が進む可能性も高まります。

しかし現在はコロナなどの影響もあり通年就活・転職フェアを開催していた地方でも中止や延期となっている可能性があるので、気になったフェアがありましたら一度主催者のホームページなどでお知らせを確認してみてくださいね。

地域で募集している張り紙

最後に地域で募集している張り紙も地方で就活をする際意識する求人情報です。

個人経営のお店やちょっとした会社となると、わざわざ求人サイトやアプリにお金を払って求人を公開せずにお店や会社の前に張り紙をしているところもあります。

そのため気になっている地域があればネットやハローワークでの情報収集はもちろん、実際に地域へ足を運んでみることもおすすめです。

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地方は仕事がない? まとめ

地方は仕事自体がないわけではなく、求人数自体が少ない・業界の選択肢が少ないため「地方は仕事がない」というイメージがあります。

しかし地方にしかない仕事や「地方だから活かせる仕事」もあります。

今「地方で就業したい」「地方で生活したい」など地方へ興味をお持ちの人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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