中小企業診断士合格するための勉強時間は1,000時間以上!詳細を解説します

中小企業診断士の勉強時間について

中小企業診断士の試験に合格するために必要な勉強時間はどれくらいなのでしょうか?

中小企業診断士の合格者ブログを読むと、200時間で合格したという人から数年かけて合格したという人までいます。

この記事で伝えたいこと

  • 中小企業診断士の試験合格に必要な勉強時間は1,000時間以上が目安
  • 中小企業診断士の科目別に必要な試験勉強の時間と時間配分のポイント
  • 最短時間で中小企業診断士の試験に合格するための勉強法

この記事を参考にして、中小企業診断士の試験にできるだけ短い勉強時間で合格することを目指してください。

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「日刊お仕事マガジン」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に「日刊お仕事マガジン」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

中小企業診断士の試験合格に必要な勉強時間は1,000時間以上が目安と言われている

中小企業診断士の予備校や通信講座の公式サイトによると、受験科目数が多い中小企業診断士の場合、勉強時間は1000時間以上が目安とされています。

これは初学者が予備校や通信講座を利用して勉強する場合の勉強時間ということです。

なので、得意科目がある人は勉強時間が短めの可能性がありますし、独学の人はもっとかかることも。

働きながら中小企業診断士の資格取得を目指している人は勉強時間の確保が課題になりますし、実際、多くの受験者が2年以上かけて勉強しています。

試験の科目数が多いのでトータルの勉強時間が長くなる

中小企業診断士は試験の科目数が多いので、トータルの勉強時間が長くなります。

ちなみに、

  • 1次試験の受験科目は7科目
  • 2次試験の受験科目は4科目

です。

2次試験の4科目と共通する科目は1次試験にもあります。

でも、1次試験はマークシート方式、2次試験は記述テストと口述テストで、形式が異なるのでそれぞれの対策のための勉強が必要です。

多くの受験者が2年以上勉強している

1000時間勉強するためには、1年間なら1日3時間近く勉強することになります。

もし、平日は1日1時間しか勉強できないのなら、土日に1日8時間勉強しないとキャッチアップできないことに。

現実的にはこのようなスケジュールで勉強できる人は少数派のはず。

実際、1回の受験で2次試験まで合格できる人は数パーセントしかいません。

つまり、大半の受験者は2回以上受験して中小企業診断士の資格を取得しているので、勉強も2年以上しています。

参考 中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移

得意科目がある人は短めの勉強時間でOKかも

  • 大学で経済学を学んだ人
  • 仕事で財務やIT関連の業務に携わっている人
  • 経営コンサルタントの仕事をしている人

などは、受験科目の中に得意科目があるケースが多いので、その分勉強時間が短めになる可能性があります。

また、別の資格を保有しているために1次試験の受験科目が免除になる人もいます。

例えば、

  • 弁護士資格を持つ人は経営法務
  • 公認会計士や税理士の資格を持つ人は1財務・会計
  • 経済学の博士号、公認会計士(経済学受験)や不動産鑑定士の資格を持つ人は経済学・経済政策
  • 技術士や情報処理技術者の資格を持つ人は経営情報システム

の受験を免除されます。

このような他資格の保有者も、勉強時間が短めになる可能性があります。

独学の人は勉強時間がより多く必要になることも

資格予備校に通わず、通信講座も利用せず、独学で中小企業診断士を目指している人は、勉強時間がより多く必要になることがあります。

それには以下のような理由が考えられます。

  • わからないところは自分で解決しなければならない。
  • 自分で過去問の研究をしなければいけない。
  • 独学は勉強のモチベーションを保ちにくい。
  • 勉強のスケジュール管理が独学だとルーズになりがち。

資格予備校に通ったり、通信講座を利用して勉強している人は上で紹介したような事例が独学の人に比べて起こりにくいのでより短い勉強時間で合格を目指しやすくなります。

働きながら資格取得を目指す人は勉強時間の確保が課題になりがち

中小企業診断士の受験者は大半が働きながら資格取得を目指しています。

なので、勉強時間の確保が課題になりがちです。

特に、残業が多い職場で働いている人や出張が多い仕事に就いている人は中小企業診断士の勉強にあまり時間をかけられないのでは。

通勤時間や職場や家庭でスキマ時間を利用して、要領よく効率的に勉強しないと、長期戦になる可能性が高いです。

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中小企業診断士の科目別に必要な試験勉強の時間と時間配分のポイント

それでは、1000時間と言われる勉強時間を実際どのように使ったら良いのでしょうか?

ここでは、1次試験と2次試験の科目別に必要な試験勉強の時間と時間配分のポイントを解説します。

時間配分のモデルケース

まず、中小企業診断士の通信講座で有名なアガルートが公式サイトに載せている「科目別時間配分」をモデルケースとして紹介します。

アガルートは、トータルの勉強時間1000時間のうち、

  • 800時間を1次試験の勉強
  • 200時間を2次試験の勉強

に使うことを勧めています。

そして、科目別の時間配分は下の表にまとめました。

科目必要とされる勉強時間
1次試験 財務・会計200時間
1次試験 企業経営理論150時間
1次試験 経済学・経済政策130時間
1次試験 運営管理130時間
1次試験 経営法務70時間
1次試験 経営情報システム70時間
1次試験 中小企業経営・政策50時間
2次試験 事例Ⅰ〜Ⅲ100時間
2次試験 事例Ⅳ100時間

(アガルート公式サイト「中小企業診断士の合格に必要な勉強時間の目安は?科目別の時間配分も解説」ページから作成 2021年12月)

1次・2次試験の共通科目に時間を多く使うのがオススメ

まず、重要なポイントは1次試験と2次試験で共通する科目に勉強時間を多く使うことです。

具体的には、1次試験の

  • 財務・会計
  • 企業経営理論
  • 運営管理

の3科目です。

1試験から2次試験までの間は2ヶ月しかありません。

限られた時間の中で2次試験の勉強をして成果を上げるためにも、上記3科目も勉強に時間をかけてじっくりと取り組むのがオススメです。

計算問題や暗記科目など得点源になる問題に時間をかけるのがベター

1次試験の財務・会計や2次試験の事例Ⅳでは計算問題が出題されます。

計算問題は正解できれば確実な得点源になります。

手を動かして計算の演習を繰り返すのがオススメです。

特に、1次試験は計算機の持ち込みができないので、手計算で正確に計算できるよう練習が必要です。

また、暗記科目は頑張ればそれが直接点数につながります。

ただし、テキストの内容を丸々覚えるのは時間の無駄です。

過去問を研究して、頻出分野の暗記に集中するのがオススメです。

難しすぎる問題に時間をかけすぎない方が良い

中小企業診断士の勉強をしていて難しすぎる問題に遭遇しても時間をかけすぎないほうが良いです。

例えば、1次試験の場合、合格基準は総得点の60%以上で、得点率が40%未満の科目があってはいけないことになっています。

なので、簡単に言うと、問題の4割は捨てても大丈夫ということになります。

もっと言うと、4割しか得点できない科目があっても、得意科目で高得点を取って総得点の6割以上にして合格ということもあり得ます。

まずは、過去問でよく出題されている問題を確実に得点できるように勉強するのがオススメです。

ほとんどの人が解けないような難問は余裕がある時だけ取り組みましょう。

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最短時間で中小企業診断士の試験に合格するための勉強法

1,000時間が勉強時間の目安とは言われていても、できるなら最短時間で中小企業診断士の試験に合格したい、と誰もが思います。

資格予備校や通信講座の公式サイト、短期間で中小企業診断士に合格した人のブログ等を読んでみると、最短時間で合格するためのポイントが見えてきます。

ここでは、最短時間で中小企業診断士の試験に合格するための勉強法を以下8つのポイントから解説します。

スキマ時間を使って効率的に学習する

1000時間が目安と言われている中小企業診断士の勉強時間ですが、毎日一定時間机の前で勉強できる人は少数派のはず。

スキマ時間を有効に使って勉強時間を積み重ねていくほうが現実的と言えます。

特に、働きながら中小企業診断士の資格取得を目指している人は勉強に充てられる時間が限られています。

通勤時間や職場・家庭でのスキマ時間を利用して効率的に勉強するのがオススメです。

勉強のスケジュールには余裕を持たせる

勉強スケジュールには余裕を持たせるのがオススメです。

ぎちぎちに目一杯の予定にしてしまうと

  • 急病・急用
  • 急な残業や出張
  • 家族の緊急事態

などで予定が狂ってリカバリーできなくなる可能性があるからです。

勉強の計画を作るときは、必ず予備日を入れて非常事態が起こっても勉強が滞らないようにしましょう。

テキストを全部学習してから過去問を解くのはオススメできない

中小企業診断士試験のテキストを全部学習してから過去問を解くのはオススメできません。

どんなに時間をかけてもテキストの内容を100%理解して頭に入れるのはムリ、と考えた方が良いです。

それよりも、まず最初に過去問を解いて、中小企業診断士の試験で出題される分野や問題の形式を知りましょう。

そして、過去問が解ければテキストのその分野は飛ばして、解けなかった分野を集中的に勉強すれば良いのです。

過去問から先に勉強することで、短時間で中小企業診断士の試験に合格する可能性が高くなります。

過去問を研究して頻出問題を重点的に勉強する

過去問を何年分か解いていると、よく出題される問題が見えてくるはずです。

勉強するときは、頻出問題を重点的に勉強するのがオススメです。

  • 同じような問題が過去複数回出題されている
  • 同じことについて異なる角度から何度も出題されている

ところをじっくりと勉強すれば、合格基準である得点率60%以上が取れるようになってくるはずです。

復習を大切にする

勉強したところを確実な知識とするために、復讐を大切にしてください。

問題を解きっぱなし、テキストを読みっぱなし、ではその時理解したつもりになっても、時間がたつと「あれ?覚えていない」ということに…。

東京大学の池谷祐二教授によると、覚えた知識は2回、3回と覚え直していくことで確実な知識として定着していきます。人間はせっかく勉強しても、復習をしないと時間が経つと忘れてしまうのが普通だそうです。

短時間で中小企業診断士の合格を目指すなら、復習を大切にしてください。

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計算問題で確実に得点できるよう計算演習を積む

中小企業診断士の試験では計算問題が1次試験の財務・会計や2次試験の事例Ⅳで出題されます。

計算問題を落としてしまうと痛い失点になりますが、正解できれば大きな得点源になります。

計算問題で正答するためには、手を動かして計算演習を積むしかありません。

特に、1次試験は計算機の持ち込みができません。

なので、制限時間内に慌てすに手計算で計算ミスをしないよう練習が必要です。

睡眠時間をしっかりと確保する

矛盾すると思われるかもしれませんが、勉強時間だけでなく、睡眠時間もしっかりと取ることも短時間で中小企業診断士の試験に合格するのに必要です。

東北大学加齢医学研究所教授の瀧靖之先生によると、暗記した後にすぐ眠ると、より記憶として定着しやすくなるそうです。

それは、記憶をつかさどる脳の海馬が、その日入力された情報を睡眠中に整理して保存するからです。

なので、勉強したことを定着させるためには、きちんと睡眠をとることが必要です。

また、人間は睡眠によって脳の疲労を取り除くので、寝不足の状態でいると脳がそもそも良く働きません。

参考日経WOMAN『脳のパフォーマンス最大に 脳医学者お薦めの勉強法』2018年12月

通信講座を受講するのも選択肢

短時間で中小企業診断士の試験に合格するためには、通信講座を受講するのも選択肢です。

資格予備校でも短期間で合格できるためのカリキュラムがありますが、誰でも資格学校に通える範囲に住んでいるわけではありませんし、働いている人には時間の制約もあります。

多くの通信講座は動画で講義授業を配信しているので、いつでも、どこでも勉強することができます。

また、各通信講座は過去問を徹底的に分析したオリジナルテキストをもとに重要ポイントを解説する効率の良いカリキュラムを組んでいます。

なので、通信講座を利用すれば、短時間で要領よく効率的に勉強するための大きな助けになる可能性が高いです。

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中小企業診断士の合格に必要な勉強時間 まとめ

中小企業診断士の試験に合格するための勉強時間は1,000時間以上が目安と言われています。

受験者の大半を占める働いている人にとって、勉強時間の確保が課題になります。

なので、勉強時間というよりも、数年かけて資格取得する人が多いというのが実態です。

この記事で紹介した科目別の勉強時間配分と勉強法を参考に、要領良く効率的に勉強を進めて、短期間で中小企業診断士の試験に合格することを目指してください。

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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