仕事のプレッシャーがキツい!そんな時の対処法や6つの解消法を解説
- 仕事のプレッシャーがつらすぎる
- 仕事のプレッシャーで夜も眠れない
- 仕事のプレッシャーで食事が喉を通らない
など仕事のプレッシャーでしんどい思いを抱えている人がいます。仕事のプレッシャーに耐えられない時は転職も選択肢ですが、転職を考える前にこの記事を読んで参考にしてみてください。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。
仕事でプレッシャーを感じる原因を知ろう
仕事でプレッシャーを感じない人はおそらくいないでしょう。
ただ人によって仕事のプレッシャーを「強く感じる人」とそうでない人がいるのは事実です。
仕事を続けていく限り、プレッシャーと上手に付き合っていかなければなりません。
まずは自分がどんなところに仕事のプレッシャーを感じるのかを知っておきましょう。
原因1:期待されているから
例えば、営業で大きなノルマの達成を課されたとします。
そんなとき、自分の営業力が評価されていると喜ぶ人がいる一方で、「期待に応えられなかったらどうしよう」と仕事のプレッシャーを感じてしまう人がいます。
「ノルマを達成できなかったら職場に迷惑をかけるし、自分に期待してくれた人たちを失望させてしまう」と悪いシナリオだけに心が支配されてしまって、肝心の仕事に集中できなくなることも。
そうなると、本当に悪いシナリオ通りの結果になってしまい、さらに仕事のプレッシャーが大きくなっていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。
原因2:会社の損益に大きく関わるような重要な仕事だから
大規模なプロジェクトの責任者を任されたら、誰でも仕事のプレッシャーを感じます。
でも、中には責任感が強すぎて「絶対失敗できない」とか「ミスしたら影響が大きすぎる」という重圧に押しつぶされそうになってしまう人もいます。
仕事のプレッシャーが強すぎるためにメンバーを統率できなくなると、プロジェクトは難航してさらに仕事のプレッシャーが増すという悪循環になる可能性もあります。
原因3:出世がかかっている仕事だから
- 「このプロジェクトを成功させたら同期一番で出世できるかも」
- 「この仕事で失敗したら出世が遅れてしまう」
どちらの場合でも仕事のプレッシャーを感じるのが普通です。
でも「絶対に失敗できない」とか「もう後がない」と言って自分で自分を追い詰めてしまうと、仕事のプレッシャーがさらに増大することもあります。
原因4:未経験の仕事だから
未経験の仕事を任されるとき、「この仕事を機に成長できる」とか「新しいスキルを磨ける」とポジティブに捉えることができれば良いのですが…。
- 「できるかどうか自信がない」
- 「仕事を教えてもらえないのではと不安」
- 「仕事ができないと思われたくない」
などという気持ちから、仕事のプレッシャーを強く感じる人もいます。
原因5:難しい仕事だから
今までの仕事よりレベルの高い仕事を任されたとき、「実力があることを認めてもらえた」とか「仕事で成長するチャンスを与えてもらった」とポジティブに捉えて張り切る人もいます。
でも、
- 「難しい仕事だから失敗するかもしれない」
- 「できませんなんて言えない」
- 「もしできなかったら、自分を許せない」
などという気持ちを1人で抱えて、仕事のプレッシャーで辛い思いをする人もいます。
原因6:仕事の量が多すぎるから
任されている仕事の量が多すぎて常に締め切りや納期に追われていると、誰でも仕事のプレッシャーを感じます。
一度立ち止まって上司に仕事の配分について相談したりできれば、仕事のプレッシャーから解放されるチャンスもあるのですが…。
締め切りに間に合わないという焦りや、「自分で何とかしなければ」という責任感から、仕事のプレッシャーに押しつぶされてしまう人もいます。
仕事でプレッシャーを感じやすい人のタイプ
仕事でプレッシャーを感じる原因を一つ一つ見ていくと、仕事でプレッシャーを感じやすい人のタイプがあることに気がつきます。
ここでは、仕事でプレッシャーを感じやすい人の以下3つのタイプについて解説します。
真面目で完璧主義
真面目で完璧主義の人は仕事のプレッシャーを感じやすい傾向にあります。
- 仕事でミスをする自分を許せない、認められない。
- 終わるはずのない量の仕事を任されているのに、納期を守れないことに自己嫌悪する
というような仕事のプレッシャーを感じているのに、「ツライ」「逃げたい」「でも辞めてはいけない」と自分を追い込んでしまいがちです。
責任感が人一倍強い
責任感が人一倍強い人も仕事のプレッシャーを感じやすい傾向にあります。
- 仕事のミスで会社や職場の人に迷惑をかけてはいけない
- この仕事を絶対成功させなければいけない
- どんなに残業しても納期に間に合わせなければいけない
など、責任感が強い人は頑張りすぎてしまうことが多いです。
仕事で人より頑張りすぎることで、自分にプレッシャーがかかりすぎて、「もうギブアップしたい」「でもそんなことできない」と苦しむ人もいます。
心配しすぎる
心配しすぎる人も仕事のプレッシャーを感じやすいタイプの人です。
- 「失敗したらどうしよう」
- 「会社や周りに迷惑かけたらどうしよう」
- 「上司に怒られたらどうしよう」
などと、悪いシナリオばかりが頭に浮かび、それが仕事のプレッシャーとなってしまうケースです。
そのような心配が積み重なると、「とにかくこの苦しさから逃れたい」とか「死にたい」と思いつめてしまう人も出てきます。
適度なプレッシャーは仕事に必要だった
仕事のプレッシャーのせいで苦しい思いや辛い思いをする人がいます。
でも、それなら「仕事のプレッシャーは全くなければ良いのか」というと、そういうわけではありません。
仕事には適度なプレッシャーが必要、と考えられているからです。
適度なプレッシャーは仕事のパフォーマンスを向上させる
仕事のパフォーマンスとプレッシャーの関係は科学的に証明されています。
1908年に書かれた古い論文ですが、適度なプレッシャーは仕事のパフォーマンスを向上させるという「ヤーキース・ドットソンの法則」があります。
心理学者のロバート・ヤーキーズとJ.D.ドットソンがネズミを使って、学習作業とプレッシャーの関係を調べたところ、
「プレシャーを強めるとだんだんと学習作業の成果が上がるが、ある一定レベルよりプレッシャーが強くなると、今度は成果が下がっていく」
という結果になりました。
Robert M Yerkes and John D Dodson (1908) “The relation of strength of stimulus to rapidity of habit-formation” Journal of Comparative Neurology and Psychology
この「ヤーキース・ドットソンの法則」から、人間の場合においても「仕事には適度なプレッシャーが必要」と考えられているのです。
仕事のプレッシャーによる不安やストレスを解消するための6つ方法
仕事には適度なプレッシャーは必要ですが、仕事のプレッシャーが一定レベルを超えて不安やストレスを感じるようになったら対策が必要です。
ここでは仕事のプレッシャーによる不安やストレスを解消するための以下6つの方法を紹介します。
- 上司、同僚、家族、友人など信頼できる人に相談する
- 仕事を進める方法を見直してみる
- 最悪シナリオをイメージするだけではなく対処法を考えて準備する
- 仕事のプレッシャーや失敗には開き直りも必要
- 睡眠時間をしっかりと確保する
- 休暇を取って心身ともにリフレッシュする
友人・家族・同僚・上司など信頼できる人に相談する
仕事のプレッシャーで不安やストレスを感じているときに、1人で抱え込むの良くありません。
友人・家族・同僚・上司など信頼できる人に相談しましょう。
仕事のプレッシャーで辛い気持ちを言葉で表現することで、頭や心の中が整理されてくることがあります。
不安やストレスで押しつぶされそうになり、ぐちゃぐちゃになった気持ちを一度リセットするきっかけになるかもしれません。
仕事を進める方法を見直してみる
仕事を進める方法を見直してみるのも一つの方法です。
例えば、納期や締め切りに間に合わないことが仕事のプレッシャーになるなら
- 仕事のスケジュール管理はできているか
- 仕事に優先順位をつけているか
- 人に頼める仕事はあるか
などの点を確認してみてください。
仕事でミスをするのが心配だったら
- 仕事の進捗状況を報告できているか
- わからないことを質問できているか
- スケジュールに余裕を持って仕事に取り組めているか
などの点をチェックすると、不安が解消される可能性もあります。
最悪シナリオをイメージするだけではなく対処法を考えて準備する
心配性でいつも最悪シナリオが頭に浮かんでくる人は、最悪シナリオが起こった場合の対象法を考えて準備するようにすれば、不安やストレスが軽減されます。
最悪シナリオをイメージできるというのは、決して悪いことではなく、あらゆる事態に備えることができるという意味で大切な能力です。
何が起こってもいいように準備さえしておけば、不安なことは少なくなるはずです。
仕事のプレッシャーや失敗には開き直りも必要
仕事のプレッシャーや失敗には開き直りも必要です。
真面目で完璧主義の人、責任感の強い人、心配しすぎる人には簡単ではないかもしれませんが、仕事でプレッシャーを感じるのも、仕事で失敗するのも自分だけではない、と思うところからスタートするのもいいかもしれません。
睡眠時間をしっかりと確保する
睡眠時間をしっかりと確保することも大切です。
仕事のプレッシャーで夜も眠れないという人もいるかもしれません。
でも、睡眠不足になると些細なことで不安を感じるようになると考えられています。
朝起きたら日光を浴びて体内時計を整え、夜はぐっすり眠れるようにすると、仕事のプレッシャーを強く感じにくくなる可能性大です。
参考サイト 心がみるみる軽くなる ストレスが消える「眠り方」 (日経WOMAN)
休暇を取って心身ともにリフレッシュする
休暇を取って心身ともにリフレッシュするのも必要です。
仕事から離れて趣味など好きなことに没頭すると、仕事のプレッシャーで辛い気持ちが和らぐことも。
休暇を取ることは逃げることとは違いますので、安心して有給休暇を取得してください。
仕事のプレッシャーに耐えられないから辞めたいと思うのは悪くない
仕事のプレッシャーが原因で起こる不安やストレスの解消方法を紹介しましたが、それらの方法を試してみても仕事のプレッシャーに耐えられないのなら、仕事を辞めるのもアリです。
理由は2つあります。
- 仕事のプレッシャーがミスを誘ってさらにしんどくなることもあるから
- 仕事のプレッシャーが半端ない状況が続くと心身の健康に悪影響を及ぼす可能性もあるから
仕事のプレッシャーがミスを誘ってさらにしんどくなることも
少し前にNHK Eテレで放送された「大心理学実験2」という番組で、「プレッシャー」がテーマの回がありました。
その番組内での実験によると、人間はプレッシャーを感じると、危険を避けるためにキョロキョロするので注意力が散漫になるそうです。(参考サイト:NHK「大心理学実験」関連情報 日本社会心理学会広報委員会)
注意力が散漫になれば、さらに仕事でミスを重ねて、ますます仕事のプレッシャーが重くのしかかってくることも。
ここまで状況が悪くなる前に、仕事を辞めることを検討した方が良いです。
仕事のプレッシャーが半端ない状況が続くと心身の健康に悪影響を及ぼす可能性もある
「命より大事な仕事なんてない」と頭でわかっていても、
仕事のプレッシャーは半端ない状況が続くと
- 「逃げたい」
- 「死にたい」
- 「死んだら仕事を辞められる」
などと、どんどん負のスパイラルにはまっていくことも。
ここまで来ると、心身の健康への悪影響が心配です。
まずは仕事を辞めて自分の健康を守ることをお勧めします。
参考リンク #いのちSOS(自殺対策支援センターライフリンク)
仕事のプレッシャーを理由に転職するのもアリ
仕事のプレッシャーを理由に転職するのもアリです。
仕事のプレッシャーが原因でしんどい思いをしたり、心身の健康を損なう前に、一度全てリセットして、新しいスタートを切ることで、悩みやストレスから一旦解放されます。
気持ちをリフレッシュして転職活動に成功したら、この記事で紹介した「仕事のプレッシャーによる不安やストレスを解消するための方法」でうまく仕事のプレッシャーと付き合っていけばいいのです。
仕事のプレッシャーに関するよくある質問
仕事のプレッシャーに関するよくある質問をまとめています。仕事のプレッシャーについて疑問や質問があるかたはぜひご覧になってください。
仕事のプレッシャーについて まとめ
仕事でプレッシャーを感じてしんどい思いをしている人は、まず、自分がどんなことにプレッシャーを感じているのか確認しましょう。
適度なプレッシャーは仕事のパフォーマンスは必要なので、プレッシャーを感じる原因を明らかにして上手に付き合っていけるようにすることをオススメします。
その際に、仕事のプレッシャーによる不安やストレスの解消法を知っていると役に立ちます。
また仕事のプレッシャーに耐えられない時は、転職も選択肢として考えてくださいね。