【転職のきっかけランキング】年代別の転職理由を解説!転職を考える前にすべきこともご紹介
転職を考えるきっかけには、さまざまなものがあります。また転職のきっかけは年代による違いもあります。
現在、転職するか悩んでいる方は、他の人の転職理由と比べてみてはいかがでしょうか。この記事を参考にして、ぜひ実りある転職活動を行なってください。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。
みんなの転職のきっかけランキング
転職を決意するきっかけには、どのような理由が多いのでしょう?
転職情報サイトdodaが2017年度の1年間に転職活動をおこなった約8万人のデータから「転職理由ランキング2018」を発表しています。
順位 | 転職理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | ほかにやりたい仕事がある | 14.9% |
2位 | 会社の将来性が不安 | 10.7% |
3位 | 給与に不満がある | 10.5% |
4位 | 残業が多い/休日が少ない | 8.2% |
5位 | 専門知識・技術を習得したい | 5.1% |
6位 | 幅広い経験・知識を積みたい | 3.8% |
7位 | U・Iターンしたい | 3.8% |
8位 | 土日祝日に休みたい | 3.3% |
9位 | 市場価値を上げたい | 3.3% |
10位 | 会社の評価方法に不満がある | 3.2% |
「ほかにやりたい仕事がある」が前年度と変わらず1位です。また2位から4位までは会社への不安や条件面の不満が占めています。
1位から5位までは前年度と順位が変わっておらず、全体の約半分の割合となっています。
20代に多い「転職のきっかけ」を解説
転職のきっかけは、年代によっても異なります。
まずは20代に多い転職のきっかけを解説します。
仕事内容・環境が思っていたものと違った
会社の仕事内容や環境は、実際に入社してからではないと明確にはわかりません。
希望を胸に入社したにも関わらず、すぐに「思っていた仕事内容と違う」「配属先が希望した部署と違う」という現実に直面して悩む人は少なくないはず。
また、「社内の人間関係が悪い」「残業や休日出勤が多すぎる」など職場環境の問題が転職のきっかけになることも多い傾向です。
若いうちに有利に転職したい
20代は求人数が多く、未経験の仕事でもチャレンジしやすいというメリットがあります。
年齢が上がればスキルやマネジメント経験を求められますが、20代は高いスキルを求められないため若いうちに転職を考えることは有利といえます。
会社を辞めたくなっても「とりあえず3年は続けた方がいい」と昔からいわれますが、現代ではこの言葉も時代遅れといわれるようになってきました。
とはいえ簡単に転職しては採用担当者から「忍耐力がない」「またすぐに辞めてしまうかもしれない」とネガティブな印象を持たれる可能性もあります。何度も転職を繰り返すと印象が悪くなるため、よく検討したうえで「今の職場に長く勤めても意味がない」と思うのであれば、20代のうちに転職を決意した方が有利といえます。
上司とどうしても合わない
上司とどうしても合わないことで退職したいと思うケースも少なくありません。
20代であれば、上司に相談しながら仕事を進めることも多く、相性が悪い上司の下で仕事をするのは大きなストレスになりがちです。
また暴言や怒鳴る、無視などパワハラ上司に耐えきれず、転職を考えるケースもあります。
30代に多い「転職のきっかけ」を解説
30代になれば、スキルを身につけてキャリアアップのために転職を考える人も多い傾向です。
しかし20代に比べると求人数は少ないため、慎重に検討する必要があります。
続いて30代に多い転職のきっかけを見ていきましょう。
キャリア形成のため
30代は今の会社でキャリアアップを目指すか、転職するか迷う年代です。
今まで培ったスキルを生かし、さらなるスキルアップを目指したいという考えから転職を考える人も少なくありません。
30代は結婚や出産、マイホーム購入など大きなライフイベントを迎える人も多いため、人生の目標を明確にしながらキャリア形成のために転職を考えがちです。
人間関係がうまくいかない
会社での人間関係が悪ければ、ストレスがたまる上に業務がスムーズに進まない可能性もあります。
とくに上司との関係がうまくいかない場合、仕事に見合う評価を得られないこともあり、大きなストレスになると考えられます。
異動を希望することで解決できればいいのですが、希望が必ずしも通るとは限りません。
そのため人間関係がうまくいかないことが転職のきっかけになる場合もあります。
仕事にやりがいを感じられない
給料のためとはいえ、やりがいのない仕事を続けるのは苦痛です。
たとえばいくら努力しても評価されない仕事などはやりがいが感じられないため、少しでも求人が見つかりやすいように30代のうちに転職しておこうと考える人もいます。
ただし異業種や異職種の仕事に転職すると収入やポジションが下がる可能性があります。
40代に多い「転職のきっかけ」を解説
40代からの転職は不利に思えるかもしれませんが、転職を成功させている人もいます。
40代に多い転職のきっかけを確認していきましょう。
ヘッドハンティングされたから
40代はスキルや経験が豊富なため、ヘッドハンティングが転職のきっかけになることが少なくありません。
ヘッドハンティングされた場合、今の仕事より収入アップするのが一般的です。
もともと転職を積極的に考えていたわけではなくても声をかけられることがあるため、今の仕事とどちらがいいか冷静に検討して、ヘッドハンティングを受けることにする人もいます。
自分・家族の健康問題のため
40代になると体調を理由に転職を考える人もいます。
20代や30代の頃には感じなかった身体の不調を感じることもある年代です。
「残業が多い」「仕事がハード」など、身体への負担が大きい仕事に就いている人は、健康問題を理由に身体への負担が少ない仕事を探す人もいます。
また、自分ではなく家族の健康問題がきっかけで転職を考える人も。
家族の看病が必要な場合は、柔軟に働ける環境を求めて転職する人もいます。
Uターン・介護などの変化
40代になると親の介護が転職にきっかけになる人も増えてきます。
そこで近年増加傾向なのが、介護離職です。病院への付き添いなどが必要になるため、介護と仕事の両立が難しい職場に勤める人は、転職を余儀なくされてしまうことも。
また親と離れて暮らす人は介護のためにUターン転職することになり、地元で転職先を探すことになります。
この理由・きっかけでの転職はダメ!転職を考え直すべきケースについて
仕事に不満を抱えているからといって安易に転職すると失敗する可能性があります。
次のような理由による転職は失敗のリスクもあることを覚悟しておいてください。または採用が決まらず転職が長引く可能性も考えられます。
転職を考え直すべき2つのケースについてご説明します。
明確な転職のきっかけがなく「何となく転職したい」
はっきりとした転職理由がないまま「何となく」で転職活動を始めると、明確な目標がないため会社選びが困難です。
転職理由は必ずといっていいほど面接で聞かれます。
明確な転職のきっかけがなく何となく転職をしたいと思っている人は、あいまいな理由しか答えられないため、会社からも「すぐ辞めるのではないか」と思われてしまいがちです。「何となく転職したい」と思う人は、まず転職したいと思う理由をはっきりさせましょう。
理由が明確になれば、それは転職しなければ解決できないことなのか考えてみてください。
もしかしたら転職しなくても解決できることも。
転職理由が明確でないまま転職すると、転職先が決まったとしても「思っていたのとは違う」ということになり、また「何となく転職したい」という気持ちになる可能性があります。
また転職したからといって必ずしも不満が解決するとは限りません。
まずは転職したい理由をはっきりさせて、本当に転職した方がいいのか検討してみましょう。
「まわりがうらやましく見える」
「友人たちの方が、年収が高くてうらやましい」「やりがいがある仕事を任されてうらやましい」など、まわりがうらやましく見えて転職を希望する人もいます。
しかし、給与や休日、待遇など、すべてが完璧な会社はありません。
「うらやましいから待遇がいい会社に転職したい」くらいの気持ちで転職を始めても、理想的な求人が見つかるチャンスは低いのでは。
転職が決まったとしても理想と現実が違いすぎて、また転職したくなる可能性だってあります。人と比べるのではなく、自分が何を重視するかはっきりさせることが大切です。
転職に重視する条件が明確になれば、自分の希望に合う会社を見つけやすくなるはずです。
転職を考える前にすること
転職活動を始める前にやっておくことがあります。
最初にしっかりと準備をすることで、転職の目的が明確になるため、転職活動がスムーズになることも。
また場合によっては転職しない方がいいケースもあります。転職後に後悔しないためにも、転職前にしっかりと検討しておくことが大切です。
ここからは、転職を考える前にすることについて解説します。転職に迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
転職したい理由・不満を書き出してみる
まずは、なぜ転職したいと思うか理由を紙に書き出してみましょう。
今の会社に不満がある場合も全て書き出してみてください。頭の中で考えるだけより、紙に書き出すことで思考を整理しやすくなります。
あいまいな理由で転職活動をはじめても、自分に合う仕事は見つかりません。まずは思いつく理由をすべて紙に書き出して、なぜ転職したいのか明確にすることからはじめまよう。
現在の不満が自分の努力で改善できないか考える
書き出した不満を読み返し、自分の努力で改善できないか考えてみましょう。
たとえば給与に不満がある場合、スキル不足が原因という可能性もあります。
今の職場で経験を積んだり、資格を取得したりすることで給与アップする可能性もあります。また部署を異動することで解決する不満もあります。
異動に関する人事制度には、「自己申告制度」「社内公募制度」「社内FA制度」の3種類があります。まずは会社の人事制度について確認してみましょう。
異動願いを出したからといって必ずしも受理されるとは限りませんが、所属部署を異動することで不満が解決するのであれば、転職する必要がなくなります。
人生設計を書き出し、目指す会社を決める
転職を考えるときは、仕事のスキルアップだけでなくライフプランとの兼ね合いも考えられるように、人生設計を書き出してみましょう。
たとえば女性であれば出産・育児といったライフイベントが仕事に影響を与えます。
出産後も仕事を続けたいと考えている人は、結婚前に転職をしておくことをオススメします。
産休や育休の取得実績が豊富な会社であれば、仕事と育児を両立しやすいと考えられます。
男性の場合も将来の夢や目標、ライフプランを考えた上で目指す会社を決めるようにしましょう。
将来を考えて転職しなければ、ライフプランが実現できなかったり、時期を大幅にずらさす必要が出てきたりします。転職がキャリア形成の弊害にならないか検討することが大切です。
スキル・経験・資格を洗い出す
転職前には、自分のスキルや経験・資格を洗い出しておきましょう。
社会人になってから今までにどのような業務をおこなってきたか振り返り、自分のスキルや経験を整理することで、自分にどのような強みがあるか客観的に確認できます。
自分の強みを確認することで、今後のキャリアステップの方向性を具体的にイメージできるため、転職先を選ぶ際に役立つでしょう。最初に自分のスキルや経験を洗い出せば、企業が求める人物像とマッチしているか把握できるため、転職活動がスムーズに進みます。
また自分の強みを生かせる仕事に就けるため、転職後はやりがいを感じられるはず。自分の今のスキルがどの程度か把握できることで、企業が求めるスキルと差があることに気づけば、現在の会社でもう少し経験を積んだ方がいいという結論に達することも。
自分のスキルを棚卸しすることで、転職のベストタイミングを見誤ってしまうリスクを避けることができます。
転職エージェントに相談
これまで紹介した
- 転職したい理由・不満を書き出してみる
- 現在の不満が自分の努力で改善できないか考える
- 人生設計を書き出し、目指す会社を決める
- スキル・経験・資格を洗い出す
をすべてを1人でするのは不安という人もいるのでは。
そういう場合は、転職エージェントに相談するのも手です。
転職エージェントは、転職の意思が決まっていなくても相談できます。
「自分は転職すべきなのか」という迷いにも相談にのってもらえます。自分の中で考えがモヤモヤしている時は、第三者に相談することで頭の中が整理できることがあります。
転職エージェントのアドバイザーは転職のプロですから、話を聞いてもらってアドバイスをもらうだけでも解決策が閃くことだってあり得ます。
転職エージェントへの相談は無料ですから、気軽に登録してみてください。
転職のきっかけに関するよくある質問
転職のきっかけに関するよくある質問をまとめています。転職のきっかけについて疑問や質問があるかたはぜひご覧になってください。
転職のきっかけランキング まとめ
転職したいと思うきっかけは人それぞれですが、まずは本当に転職する必要があるか検討することが大切です。
もしかしたら自分の努力次第で転職しなくても悩みを解決できる可能性も…。
しかし、「他にやりたい仕事がある」など実現したい目標があるときや、現在の職場の環境が悪すぎる場合は、転職を考えることをオススメします。
転職エージェントを活用するなどして、悔いのない転職活動を行なってください。