英単語の覚え方のポイントは継続と効率的な復習にあり!必要英単語数から学習時間を解説
近年、英語・英会話の重要性が増してきているのは言うまでもありません。
高校卒業以来本格的に英語の勉強をしてこなかった人が、英語・英会話の勉強する際、一番最初に覚えるべきは「英単語」なんです。
今やビジネスシーンで海外法人との取引がある会社であれば、英文メールや英文の資料を読む場面も数多くあるでしょう。そこで仕事で困らないようになるために、慌てて英語の勉強をはじめた方も多いはず。
しかししばらく英語を勉強していない人が、いきなり外国人と英会話したり、TOEICの読解・リスニングの勉強をはじめても英語力は上達はしません。
それどころか英語・英会話がイヤになって勉強を挫折してしまう原因にもなってしまうんです。
英語の勉強から遠ざかっている人が英会話のスキルを上達させたりTOEICで高スコアを取るためには、一番最初に基礎的な英単語を覚える必要があるのです。
この記事では、これから英語・英会話を勉強する人が一番最初に覚えるべき英単語について、「効率的な英単語の覚え方」を分かりやすくご紹介します。
英単語の覚え方が分からない方や、英語にしばらく触れていなかった人でこれから勉強しよとしている人は必見です。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。
英単語を覚える前に「必要な単語数」について知っておこう
まず英単語の効率的な覚え方をご紹介する前に、英単語を覚える上で知っておくべきことや心構えをご紹介します。
TOEIC別必要な覚えるべき「英単語数」について
どのくらいの英単語を覚えたら良いのか、目安となる単語数を「TOEICで必要となる英単語数」の目安をスコア別にご紹介します。
あらかじめ目標TOEICスコアがあれば必要な単語数を知ることができ、効率的に英単語の学習を進めていけます。
参考 TOEICのスコア別必要英単語数
TOEICスコア | 必要英単語数(目安) |
600点 | 4,000〜5,000語 |
730点 | 6,000〜7,000語 |
800点 | 7,000〜8,000語 |
900点 | 9,000語 |
個別に詳細をご説明します。
TOEIC600点に必要な覚えるべき英単語数4,000語〜
社会人が履歴書に記載できる下限点数とも言われる点数が600点です。
TOEIC600点獲得の目安としては4,000〜5,000個の英単語が必要と言われています。
文法力や読解力により上下する(他のスコアも同様)ものの、このくらいの単語数を覚えれば600点を取れる下地はできたと考えられます。
TOEIC730点に必要な覚えるべき英単語数6,000語〜
海外との取引があるような大企業で入社の条件や昇進の条件として求めるレベルで多いのがTOEIC730点。
英語がある程度得意と言えるラインですが、目安としては6,000〜7,000個の英単語が必要と言われています。
TOEIC800点に必要な必要な覚えるべき英単語数7,000語〜
TOEICで800点取れればかなり英語が得意であると言えますし、練習すれば英語での会話も十分できるようになるレベルです。
そんなTOEIC800点を獲得するには、7,000〜8,000個の英単語が必要と言われています。
TOEIC900点に必要な必要な覚えるべき英単語数9,000語〜
TOEIC900点以上のスコアを取ればネイティブの人とも十分コミュニケーションできる力があると言えるでしょう。
留学経験者や帰国子女など、英語に慣れ親しんでいる人がこのスコア層には多いです。
最高レベルと言われるTOEIC900点以上取るには、9,000語以上の英単語が必要と言われています。
英単語を覚えるモチベーション維持の方法
英単語を覚えるのは単調な作業なので、中々モチベーションを維持するのが難しいと思います。
英語力を伸ばすためには、いかに勉強のモチベーションを継続できるかにかかっていると言っても過言ではありません。
モチベーションを維持する方法はいくつかります。
たとえば英単語を100語覚えたら自分にご褒美をあげるルールを作ったり、毎回勉強する場所を変えると、モチベーションを維持しやすくなります。
もしくは英語力をつけた後の明るい未来(昇進や海外転勤など)のイメージ写真や図を具体的に見える場所に貼っておくなんていうのも、モチベーション維持に繋がります。
英単語覚えるモチベーションの維持
- 何語覚えるのかゴール設定をする
- 100語覚えたら自分にご褒美
- 勉強する場所を毎回変える
- 英語ができるようなり輝かしい未来をイメージ
単調作業ですが英単語を覚える、ということは必ず次に繋がります。
モチベーションの維持を工夫しながら取り組みましょう。
覚えた英単語を忘れないためには
せっかく一生懸命勉強しても、覚えた英単語をその都度忘れていては意味がありません。
しかしながらエビングハウスの忘却曲線でも示される通り、人は時間が経過するにつれて覚えたことを忘れてしまいます。
具体的にエビングハウスの忘却曲線の理論では、1時間後には節約率44%、1日後には34%のことを忘れてしまうことが示されています。
エビングハウスは、自ら「子音・母音・子音」から成り立つ無意味な音節(rit, pek, tas, …etc)を記憶し、その再生率を調べ、この曲線を導いた。結果は以下のようになった。
20分後には、節約率が58%であった。*1
1時間後には、節約率が44%であった。
約9時間後には、節約率は35%であった。
1日後には、節約率が34%であった。
2日後には、節約率が27%であった。
6日後には、節約率が25%であった。
1ヶ月後には、節約率が21%であった。
ではどうしたら覚えた英単語を忘れないのかというと、忘れる前に復習すればよいのです。
記憶が薄れる前に都度復習することで、英単語を忘れにくくなり英語の上達、TOEICスコアアップにもつながります。
復習の具体的なタイミングや流れについては、後ほど詳しく解説します。
英単語を覚えるためのゴール設定をしよう
英単語の数は膨大にあるため、目標なく勉強すると終わりが見えません。
終わりが見えないとモチベーションが続きません。
そこで英単語を覚える際にはあらかじめゴールを設定するのがオススメです。
英単語を覚えるモチベーション維持にはゴールを設定しよう
学習ゴールの設定は、英単語を覚えるモチベーションの維持にもつながります。
終わりが見えない場合、やっていても達成感がないのでモチベーションが続きません。
ゴールを設定しておけば、どのくらいまで計画が進んでいるかを自分自身で把握できたり、TOEICの点数などで努力の結果が出るためモチベーションの維持につながります。
ゴールを設定する際には、「いつまでに○○個の単語を覚える」といった感じで、具体的な目標を設定しましょう。
ただしあまりにもハードルの高いゴールではモチベーションがかえって減退するので、現実的に達成できるゴール()を設定するのがベターです。
「1日1,000単語を覚える」だと現実的ではないので「1日100単語を覚える」といった感じの適切な目標設定が重要だ。
高校卒業以来の英語力からTOEIC730点以上を目指すには?
高校卒業以来全く英語を勉強していない方が、TOEICで730点以上目指すにはどのくらいの単語数と勉強時間が必要なのでしょうか?
先ほど730点を取得するためには6,000〜7,000個の英単語が必要とご説明しました。
仮に6,000個の英単語を覚えようと思ったら、「1時間あたりどのくらいの英単語を学習できるか」を決めてから、そこから勉強時間を逆算すると良いと思います。
あくまで私の体感ではありますが、すでに知っている英単語を思い出す分も含め1時間で60〜80個程度であれば、無理なく英単語を覚えられるます。
つまり6,000個を覚えるためには、6,000個÷60〜80個=75〜100時間の学習が必要です。
またこの時間はただ学習1回の時間です。英単語を着実に覚えるためには、定期的な復習も欠かせません。
復習時間も含めると6,000語の英単語を覚えるのに、およそ200〜300時間程度の勉強時間が必要となるでしょう。
以上はあくまで英単語を覚えるのに要する時間であり、TOEICで700点以上目指すには「英文法」や「リスニング」「読解」の練習などの勉強も行う必要があります。
もちろんすでに高校英語で3,000語から大学入試をした方は4,000語近く覚えているはずです。
新たに覚えるよりは思い出すほうが早くなります。
英単語以外の学習時間も含めると、高校卒業以来英語をまったく勉強していない人がTOEICで730点取得するには、一般的に600〜700時間程度必要だと言われています。
毎日3時間勉強して200日(半年以上)は必要なりそうだ。
もちろん個人差があるため、中には圧倒的な短時間で700点以上取得する方もいれば700時間以上かかる方もいます。
英単語の効率的な覚え方
「英単語を覚えるのは苦痛な作業であり、中々覚えられない」という方も少なくありません。
ここではそんな方に向けて、英単語の効率的な覚え方を解説します。
英単語を書いて覚える・読んで覚える
英単語を勉強していると、ただ単語帳とにらめっこして暗記しようとする方がいますが、それでは中々覚えることはできません。
書いて覚えたり読んで覚えたりと、五感をフルに使う方が英単語を効率的に覚えられます。
なおその際、英単語の意味を頭の中で復唱したり、単語の意味を頭の中で映像としてイメージしながら学習すれば、覚えた英単語が記憶に残りやすくなるのでおすすめです。
もしくは覚えた英単語を使って簡単な文章を作る方法も、効果的な覚え方です。
自分の頭で英作文することで、英単語を長期記憶に残しやすくなる上に、英会話力の基礎固めにもつながるので一石二鳥です。
おすすめの英単語参考書「出る単特急金のフレーズ」
TOEICの英単語を効率的に覚えるためには、覚え方のみならず使用する英単語帳も重要です。
TOEICの英単語を覚えるのであれば、「出る単特急 金のフレーズ」という単語帳がおすすめです。
この単語帳では、「600点レベル」「730点レベル」「860点レベル」「990点レベル」という計4つのレベルに分けた上で、英単語が載せられています。
載っている単語数は4つのレベルで合計1,000語と少ないですが、TOEICに頻出する英単語に厳選されているため、短時間で効率的に英単語を覚えていけます。
また日本語の意味から英単語を類推する形で英単語が載っているため、英会話などに向けた応用力も身につけることができます。
さらに音声データをダウンロードできる特典もあるので、リスニングの練習にもつながります。
加えて途中途中でTOEIC試験の特徴がユーモラスに紹介されているので、試験のことを知る目的でも役立つ一冊です。
80回以上TOEICを受験した著者が、頻出単語を厳選した上で作成した一冊なので、TOEICで結果を出したい方には欠かせない一冊と言えます。
英単語を効率的に覚える「復習」のタイミング
英単語を着実に覚えていくには、復習するタイミングがとても重要です。ここでは、英単語を当日に学習してから以降の、効果的な復習の流れをご紹介します。
STEP1:当日中の復習
まず必ず行って欲しいのが、当日中の復習です。
なぜならエビングハウスの忘却曲線で示されている通り、数時間経過すると大部分の記憶が薄れてしまうためです。
当日中にその日に覚えた英単語の確認テストを行うなどして記憶を維持するのが大切です。
STEP2:翌日に復習
次に再び翌日に復習を行います。
とはいえ前日に復習したばかりなので、軽く英単語の意味を確認するくらいで十分です。
STEP3:1週間後に復習
その次は一週間後くらいに再度復習してみましょう。
すんなり覚えられた英単語もあれば、忘れてしまっている英単語も出てきます。
確認テストを行い忘れていた英単語は何回も書いたりして、記憶に焼き付けるのがおすすめです。
STEP4:1ヶ月後にに復習
その次は一ヶ月後くらいに復習するのが良いでしょう。
「一週間後」の時と同様に、確認テストで分かる英単語と分からないものを区別し、忘れていたものを重点的に復習するのが大事です。
ここまで復習すれば大部分の英単語は長期記憶として残るため、数ヶ月おきに復習していけば大丈夫でしょう。
以上が英単語の復習サイクル(流れ)となります。
「当日→翌日→1週間以内→1ヶ月以内→数ヶ月以内」というサイクルで復習すれば、一度覚えた英単語の知識を長期記憶として定着させることができるでしょう。
英単語の効率的な覚え方 まとめ
今回は、英単語の覚え方や英単語を覚える上で知っておきたい心構えを解説しました。
英単語を学習を継続するためには明確なゴールを決めた上で、効率的な覚え方で着実に学習を進めるのが大事です。
また覚えたことを忘れないためにも、一度覚えた英単語は定期的に復習しましょう。
今回ご紹介した英単語の覚え方を活かして、英語力の向上、TOEICなどで良い結果を残してもらえれば幸いです。
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