【TOEICとは?】これからTOEICを受ける方は要チェックのテストの概要・ポイントをわかりやすく紹介

TOEICとは

「会社からTOEICのスコアを求められるようになった」

「転職で役立つようにTOEICの勉強をはじめたいけど…TOEICの基本を知りたい」

英語力を測る指標として用いられることの多いTOEICですが、良く耳にするけれど、まだ受けたこと無い人にとって「TOEICがどのようなテスト」なのか、知らない方も多いのではないでしょうか。

今やビジネスパーソンにとって必要不可欠とも言えるTOEIC。

企業の海外進出や外国人労働者の採用増加に伴い、ビジネス現場において英語力の必要性はますます高まってきています。

実際に採用時にTOEICスコアを参考にする企業は約70%、昇進や昇給の要件にしている企業は約16%にも上ります。

この記事では、テストの概要から問題内容・難易度など、TOEICの全体像をまとめてわかりやすく紹介。

これからTOEICを受けようと思っている方は、是非参考にしてみてください。

この記事の監修者:ハジメ
30代会社員。会社で急にTOEICが必要になり猛勉強。勉強時間400時間で800点を取得。その経験を元に英語勉強ノウハウをお伝えしています。TOEIC score
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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

TOEICとは?(TOEICの概要について解説)

TOEIC主催協会によると、TOEICとは「日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト」とされています。

聞く・読む力を測る 「Listening & Reading Test」 と、話す・書く力を測る「 Speaking & Writing Tests」 の2つから構成され、企業等で一般的にTOEICと呼ばれているのは、前者の「Listening & Reading Test」にあたります。

TOEICとは

「TOEIC Listening & Reading Test」はその名にもある通り、リスニング問題とリーディング問題から構成され、下記がテスト概要となっています。

問題数200問(リスニング100問、リーディング100問)
制限時間2時間(リスニング45分・リーディング75分)
テスト形式マークシート方式
テスト結果10~990点。5点刻みのスコアで評価

TOEICは年10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)・全国約80都市で実施されています。実施回数は受験地ごとに異なるので要注意。近くの会場でいつ受けることが出来るのか、事前に確認し、計画的に準備を進めるようにしましょう。

参考リンク TOEIC公式サイト:テスト日程・申し込み

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TOEICのテスト内容ってどんな形式?

TOEICの試験内容とは

「TOEIC Listening & Reading Test」のそれぞれの問題内容について、サンプル問題も紹介しながら具体的に試験のポイントも合わせて紹介していきます。

TOEIC リスニングセクション

Part1〜4まで4種類の問題があり、放送で流れる英語を聞きながら解答していきます。サンプル問題に目を通し、難易度や英語のスピード等を把握しておくのがおすすめです。

Part1:写真描写問題

(問題数:6問、回答時間:5秒/問)

形式問題用紙に写真が印刷されており、音声で流れる4つ英文の中から、写真の描写として最も適当なものを選択する。
ポイント4つの英文は問題用紙に印刷されておらず、また音声は1度しか流れない。聞き逃さないよう注意し、瞬時に解答を選択しなければならない。
サンプル問題リスニングセクション Part1

Part2:応用問題

(問題数:25問、回答時間:5秒/問)

形式まず質問文が流れ、その後に3つの応答文が流れる。3つの中から応答として最も適当なものを選択する。
ポイント質問・応答ともに問題用紙に印刷されておらず、音声は1度しか流れないので聞き逃さないように注意。特に質問文冒頭の疑問詞(where,whyなど5W1H)をしっかり把握する必要有。
サンプル問題リスニングセクション Part2

Part3:会話問題

(問題数:39問、回答時間:8〜12秒/問)

形式2人または3人の会話(30〜40秒程度)を聞き、その会話に関する3つの設問に解答。解答の選択肢は4つで、最も適当なものを選択する。
ポイント会話の長さや設問数など、1問が長いので集中力が必要。設問・解答は問題用紙に印刷されているので、事前に目を通し、聞き取るポイント絞ると解答しやすい。
サンプル問題リスニングセクション Part3

Part4:説明文問題

(問題数:30問、回答時間:8〜12秒/問)

形式30〜40秒程度のミニトーク(アナウンスや電話メッセージ等)を聞き、それに関する3つの設問に解答。解答の選択肢は4つで、最も適当なものを選択する。
ポイントPart3と同じく、1問が長いので集中力が必要。設問・解答は問題用紙に印刷されているので、事前に目を通し、聞き取るポイント絞ると解答しやすい。ミニトークの内容は、留守番電話やCM・空港のアナウンス、人物紹介などがよく出題される。
サンプル問題リスニングセクション Part4

TOEIC リーディングセクション

Part5〜7まで3種類の問題があり、英語の穴埋め問題から長文読解まで難易度は様々。

文法や語彙の知識をベースに、文脈を理解する力や要点を押さえて早く英文を読むスキルが必要になってきます。

Part5:短文穴埋め問題

(問題数:30問、回答時間:8〜12秒/問)

TOEICリーディングセクション
形式空欄のある短文を読んで、空欄に当てはまる単語を4つの選択肢から選択する。
ポイント主に文法・語彙の知識が問われる。試験等で目にしてきた慣れ親しんだ問題形式なので、満点獲得を狙いたい。
サンプル問題リーディングセクション Part5

Part6:長文穴埋め問題

(問題数:16問、回答時間:30秒/問)

TOEIC長文問題
形式上記のような空欄のある長文を読んで、空欄に当てはまる単語または文を4つの選択肢から選択する。1つの長文に対し、4つの設問がある。
ポイント空欄の前後や1文だけを見れば解答できる問題と、前後の文脈を理解しないと解答できない問題がある。全てを丁寧に理解する時間はないので、ざっと目を通しながら、スピーディーに解答するスキルが必要。
サンプル問題リーディングセクション Part6

Part7:読解問題

(問題数:54問、回答時間:60秒/問)

TOEIC読解問題
形式上記のような文書(複数あるときも)を読み、それに関する設問の解答を4つの選択肢から選ぶ。1つにつき設問が2〜5問ある。
ポイント新聞記事やメール・広告・手紙など、暮らしの中で目にする様々な文書が使われる。何の文書で、どんなシチュエーションなのかを素早く理解する必要がある。ボリュームが多く時間切れになるケースが多いので、分かるものから解いていくのがポイント。
サンプル問題

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TOEICが日常生活・ビジネスで役立つシーンはどんな時?

TOEICってどんなときに役立つの

「TOEICを受けて高いスコアがあっても実際の日常生活などでは役に立たない」

そんな言葉を耳にした事がある方もいらっしゃると思いますが、実際はそうではありません。

ここではTOEICが役立つシーンを3つのポイントで紹介します。

TOEICを勉強することで日常英会話の基礎が身につけられる

TOEICを受験するうえで基礎文法と語彙の知識は必須です。そのため学習すればする程、英語の基礎をしっかりと身につける事ができます。

また、問題に用いられる英文に実用的なものが多いのもTOEICの特徴です。

TOEICでは「医者の予約」や「デリバリーの電話」など日常生活で役立つシーンが頻繁に出てくるので、日常英会話にダイレクトに生かす事が出来ます。

リスニング問題については、実際よりゆっくりとしたスピードになっています。初心者の方でも比較的聞き取りやすく、リスニング練習の第一歩として取りかかりやすいのも魅力です。

TOEICではビジネスシーンで使える英語力が身に付く

TOEICはビジネスシーンで役立つ

TOEICリスニングセクションのPart3・4では、会議室変更や仕事の引き継ぎ、商品注文の変更等、ビジネスシーンを題材とした問題が頻出します。

また、長文問題ではEメール文書を題材とすることが多いため、英語で書かれたメールを素早く理解するスキルを身につける事ができます。

TOEICスコアは昇進・転職などでの英語力アピールに役立つ

年間約250万人が受講するTOEICテストは、日本国内で最も知名度の高い英語試験と言えます。

冒頭でも述べた通り、多くの企業が採用・昇進の際の要件にしているため、英語力をアピールするための、最も分かりやすい指標と言えるでしょう。

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TOEICの難易度を日常会話・英検と比較

TOEICの難易度について

TOEICの問題内容は理解できたものの、どの程度難しいのか、ピンと来ない方も多いかと思います。

ここではTOEICスコア別難易度について、2つの観点で説明していきます。

TOEICのスコアによってどの程度のコミュニケーション能力が可能か

TOEICテストではスコアを5段階に分け、それぞれのレベルにどの程度のコミュニケーション能力が必要か、その目安を提示しています。

レベルA(860点〜)Non-Nativeとして十分な英語でのコミュニケーション能力を備えている。
レベルB(730〜860点)どんな状況でも適切な英語でのコミュニケーションをできる素地を備えている。
レベルC(470〜730点)日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上の英語によるコミュニケーションができる。
レベルD(220〜470点)通常会話で最低限の英語でのコミュニケーションが出来る。
レベルE(〜220点)英語でのコミュニケーションができるまでに至っていない。

ビジネス現場ではTOEIC700〜800点を目標にすることが多いですが、そのためにはレベルB(730〜860点)程度のコミュニケーション能力が必要となってきます。

レベルBの詳細は下記の様に記されています。

TOEICレベルB(730〜860点)どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。
通常会話は完全に理解でき、応答も早い。話題が特定分野にわたっても、対応できる力を持っている。業務上も大きな支障はない。
正確さと流暢さに個人差があり、文法・構文上の誤りが見受けられる場合もあるが、意思疎通を妨げるほどではない。

引用 TOEICオフィシャルサイト「PROFICIENCY SCALE(TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表)」より

TOEICレベルB(730〜860点)では、流暢でなく多少の間違いはあるものの日常会話はどんな話題でも問題なくコミュニケーションがとれ、ビジネスにおいても問題なく英語を使用できるレベルといえます。

英検とTOEICとの比較

TOEICと並び、日本でメジャーな英語試験である「英検」。受験した事がある方も多いかと思います。

TOEICでレベルB(730〜860点)を獲得しようとすると、おおよそ英検準1級程度の英語力が必要なことが分かります。

参考サイト 北海道大学「北大生のための留学ガイド」より

英検1級870〜970
英検準1級740〜820
英検2級550〜600
英検準2級450〜490
英検3級291〜299

※注:上記のスコア換算表はあくまでも目安です。

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TOEICの勉強法

TOEICの勉強法

「ビジネス現場で通用するレベルのTOEICスコアを獲得するのって、かなり難しいのでは…」

ここまでを読んで、そう思われた方も多いと思いますが、コツをつかんで学習すれば決して難しい点数ではありません。

大切なのは、英語の基礎をしっかり固め、とにかく経験を積み上げること。

最後にTOEICの勉強法について、3つのポイントを紹介します。

POINT1. 基礎英文法のおさらいと英単語語彙力UPがベース。地道にコツコツ学習しよう。

200問もの問題をスピーディーに解き進めるためには、「ぱっと見て・聞いておおよその意味を理解できる」ことが必要です。

覚えている英単語が増えれば増える程、解ける問題が増え、リスニングで聞き取れる音もぐっと増えます。

また英文法がしっかり理解できれいれば、時間をかけずとも反射的に解答できる問題が増え、同時に速読力を養うことができます。

通勤時間等のスキマ時間を上手く活用して、コツコツと学習を進めましょう。

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POINT2.実践問題を何度も解いて、とにかくTOEICに慣れるべし!

TOEICならではの問題形式に慣れておくことも非常に重要です。難しく見える問題も、解き方のコツがあるもの。

毎回同じ形式の問題が出題されるので、慣れれば短時間で解答できるようになります。

また出題されやすい単語やフレーズ、よく扱われるテーマなどがあるので、問題を解けば解くほど対応力を身につけることができるでしょう。

POINT3.TOEICテストは時間配分や得意・苦手を見立てて、集中的に学習しよう。

TOEICテストなるべく多くの問題を時間内に解くためには、時間配分が重要です。

時間を測りながら、どの程度のスピードで設問を解き進めるべきなのか、体で覚えておきましょう。

またTOEIC目標スコア獲得のためには問題の取捨選択も必要です。

得意問題・苦手問題を見立て、取るべき問題で確実に点数を獲得できるよう、集中的に学習するのもおすすめです。

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TOEICとは? まとめ

TOEICについて、概要やこれから勉強する人に試験内容をご紹介してきました。

長らく英語学習から離れていた方にとって、敬遠しがちなTOEIC。

しかしTOEICスコアを獲得しておけば、これからのキャリアの強い味方になってくれます。

一見難しく見えますが、問題パターンは決まっており、問題を解くコツもあります。学習すればする程、点数を積み上げる事が出来るのもTOEICの特徴。

ぜひこの記事を参考にTOEICテストチャレンジしてみてください。

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
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