行政書士に合格するための勉強時間は500時間以上!詳細に解説します。
行政書士は過去5年で合格率10%前後の資格です。行政書士の仕事内容は様々な人々のサポートに特化した法律系国家資格です。
本記事では行政書士の試験合格に必要な勉強時間とポイント、そして「最短で行政書士に合格するための勉強法」を一挙にご紹介します。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。
行政書士の試験合格に必要な勉強時間は600~1,000時間以上が目安
まずは行政書士の試験合格に必要な勉強時間はもちろん、なぜその勉強時間が目安となるのかをご紹介します。
法律に知識がある人の場合は500時間、初学者の場合は600~1,00時間以上が目安
行政書士の試験勉強をある程度法律に知識がある方がする場合に必要な勉強時間は約500時間、法律初学者の場合は最短でも600時間、最長1,000時間です。
単純に計算すると、300日勉強するとして600時間だと1日2時間、1,000時間では1日3.4時間必要になる計算となります。
ちなみに他の国家資格と比較すると「司法書士:3,000時間」「税理士:4,000時間」となっており、勉強時間だけを見れば司法書士ならばどうにか時間を確保できるかな…という感じですね。
出題範囲が広いため、初学者は勉強時間が長くなりがち
ではなぜ行政書士の試験勉強に600時間~1,000時間必要なのか、その理由として大きく挙げられるのは「出題範囲の広さ」です。
特に法令科目から出題される問題は46題で「基礎法学」「憲法」「行政法」「民法」「商法」から幅広く出題されるだけではなくて記述式の問題も出題されます。
そのため、初学者は基本から勉強を始める必要があり、どうしても勉強時間が長くなってしまうのです。
多くの受験生が数年かけて試験に挑んでいる
次に行政書士試験の平均受験回数は2回と数字から見ると比較的難易度が易しそうに見えます。
しかしこれは2~3年かけて2回受験して合格するという認識で、中には一発合格する方もいれば4年以上かけて合格する方もいます。
最短で合格するためには勉強のコツを掴んで得点を得ることができる試験勉強をする必要があるでしょう。
独学の人は勉強時間がより多く必要になることも
行政書士試験の勉強時間でも少しお話ししましたが、初学者が独学で勉強するとなれば1,000時間以上が必要となる可能性もあります。
またある程度知識がある方でも、対面講義で講師に質問できる環境ではない独学は抑えるポイントがわからず苦労することもあるでしょう。
独学は費用を抑える点で非常に役立ちますが、それにより人によっては必要な勉強時間が長くなってしまうこともあります。
働きながら資格取得を目指す人は勉強時間の確保が課題
独学以外にも、働きながら資格取得を目指す人はまず、毎日2時間~3時間の安定した勉強時間を確保することが課題です。
例えば仕事が繁忙期であったり、残業が続いたりすれば家に帰る頃にはクタクタで勉強等する気にはなれないでしょう。
しかし、実際に行政書士試験に合格する方の中には働きながら勉強をしている方も多くいます。要はどれだけ限られた時間で効率よく学習をするのかにあるのです。
行政書士の科目別に必要な試験勉強の時間と時間配分のポイント
次は行政書士試験の科目別に必要な勉強時間と時間配分のポイントをご紹介しますので、行政書士試験合格を目指そうと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
時間配分のモデルケース
まずは科目別の勉強時間と時間配分のモデルケースを見ていきましょう。
科目 | 目安(平均)勉強時間 | 学習優先度 |
---|---|---|
行政法 | 150時間~400時間 | ★★★★★ |
民法 | 250時間~300時間 | ★★★★ |
基礎法学 | 50時間~150時間 | ★★★ |
商法・会社法 | 100時間~150時間 | ★★ |
一般知識 | 100時間~150時間 | ★ |
上記のグラフには学習優先度も掲載しています。特に行政法と民法は試験で約7割出題される範囲となるため、この2つは優先して学習を進めて行く科目となります。
特に行政法は配点の4割弱を占めており、民法から出題される2問の記述式問題は配点が40点と、どちらも行政書士の資格勉強では外せない科目です。
難しすぎる問題に時間をかけすぎない方が良い
行政書士の試験勉強だけには当てはまりませんが、学習を進めていくと「これは何だろう」「この問題わからないよ」というような問題に当たることもあるでしょう。
そんな時、皆さんはその問題が解けるまで何回も考え理解を深めようとするかもしれませんが、そうすると1つの問題で長時間消費してしまうためNG行為になります。
難しいと感じる問題に当たった時は、まずそのまま次へ進みましょう。試験勉強で1番大切なことは「全体的な流れを把握すること」です。
そのため、まずはテキスト等を流し読みして全体の流れを把握して、それから改めてその問題に挑戦してみてください。そうすると全体を把握したことで理解が深まり理解しやすくなります。
最短時間で行政書士の試験に合格するための勉強方法6つ
行政書士試験を受けようと考えた時、できることならば最短で行政書士試験に合格したいですよね。
そこで、ここでは最短時間で行政書士試験に合格するための勉強法を6つご紹介します。
スキマ時間を使って効率的に学習する
まず試験勉強は机に座って長時間勉強することだけが得策とは言えません。
例えば長時間勉強する時間が取れない忙しい方はスキマ時間を利用して予習や復習を繰り返して、まとまった時間が取れる時にゆっくりと学習の穴埋めをしていく方法がオススメです。
最近ではスマホで学習できる「行政書士アプリ」という学習アプリが提供されており、仕事や家事の合間にスマホで学習することができます。
配点の大きい科目を重点的に学習する
確実に行政書士試験に合格するためには、先ほども紹介した配点が大きい科目を重点的に学習することが大切です。
また行政書士試験は科目別に範囲が広いため、どの範囲を重点的に進めればよいかわからない場合は最新テキストや学習アプリ、通信講座を活用してポイントを抑える方法がオススメです。
しっかりとポイントを抑えることで効率よく学習を進めることができます。
過去問をひたすら解いて頻出問題の傾向を把握する
どんな試験でも毎年新たな内容ばかりが出題されるわけではありません。
そのため、過去問をひたすら解くことにより頻出問題の傾向を把握することも大切です。
最近ではネットでも無料で行政書士試験に頻出する問題の傾向を推測しているブログやサイトがありますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
法改正情報は逐一チェックしておく
上記で紹介した以外にも、法改正情報を逐一チェックしておくことも意識しておきましょう。
試験前に法改正が行われれば試験内容も変化するため、法改正に関する情報には敏感になり常に最新情報を把握できるようにすることが大切です。
こちらのサイトでは法改正について逐一新情報を掲載しているサイトになります。ご自身でわざわざ法改正情報を探すのは手間だという方はぜひご利用ください。
復習を大切にする
行政書士試験の勉強以外にも通ずることですが、どんな勉強も復習はとても大切です。
例え得意科目であっても、試験で出題される問題がテキストや学習通りの内容で出題されるとは限りませんよね。
特に行政書士試験の内容はひっかけ問題と感じるものが多いため、どんな出題のされ方をしても内容をしっかり把握できるように復習をしておきましょう。
通信講座を受講するのも選択肢
最後に、最短で行政書士試験に合格したい方は通信講座を受講することで効率よく学習を進めることができるでしょう。
もちろん予備校に通う時間や資金がある方は良いのですが、ある程度出費を抑えて試験に合格したい場合、独学を選ぶ方も多いかと思います。
しかし、ある程度知識があって自身でスムーズに学習を進められる方ならば心配はありませんが、初学者の場合は1つひとつの問題でつまずいてしまい、結果的に試験合格を諦めてしまう方もいるのです。
そこで通信講座を利用することにより以下のようなメリットがあります。
- 試験に適したテキストで頻出問題を抑えることができる
- 学習教材の中にはeラーニング等、スキマ時間を利用して学習を進めることができるものもある
- 行政書士試験を知り尽くしたプロの講師が解説する動画で学習を進めることができる
- 通信講座の中には質問制度やもしもの際に利用できる受講期間延長サポートを行っている通信講座もある
- 最近ではリーズナブルな価格で受講することができる通信講座も
- 無料お試し講義やパンフレットで学習の雰囲気を掴むことができる
また、学習の時間がしっかり取れる方は通信講座+独学で更に学習を効率よく進めることもできるでしょう。
もし、通信講座が気になった方は無料お試し講義やパンフレットをお取り寄せして学習の雰囲気を掴んでみることをオススメします。
まとめ
今回は行政書士の勉強時間についてご紹介しました。
行政書士は難易度が高いと言われていますが、コツさえ掴めれば合格できる試験だと言われており、現に行政書士試験合格者の中には中学生の方やご高齢の方もいらっしゃるのです。
この資格は困っている方々のサポート役として活躍し、一度試験に合格して行政書士会連合会に登録すれば半永久的に行政書士として働くことができます。
今、行政書士が気になっている方は本記事を参考に、ぜひ行政書士への一歩を踏み出してみましょう。