行政書士の資格は独学で合格可能なのか勉強時間・勉強方法を解説
行政書士は合格率11%前後の法律系国家資格です。
司法書士や公認会計士等の合格率と比較すれば易しいと感じる方もいるかもしれませんが試験の出題範囲が広くしっかりと時間をかけて勉強しないと合格できない資格です。
本記事では行政書士試験に向けて独学で勉強したい方に向けて「行政書士試験は独学で合格できるのか」や「独学で行政書士試験への勉強する際に知っておきたいポイント」等をご紹介します。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
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行政書士の試験に独学で合格は可能か
これから独学で行政書士試験へ向けて勉強しようかなと悩んでいる方にとって、1番気になるのは「独学でも合格できるのか」ですよね。
毎年4万人前後が受験する行政書士試験は勉強のコツさえ掴めれば独学でも合格する可能性があります。ここではそのコツと効率よく学習を進める方法をご紹介します。
行政法と民法を重点的に勉強する
行政書士試験へ向けて独学で勉強する場合、どこから手をつければ良いのか困ってしまう方もいるのではないでしょうか。
まずは購入したテキストを最初から読む?過去問をひたすら解く?どれも正解ですが、行政書士試験の試験範囲は非常に広く、勉強する優先度をしっかりと把握しておくことが大切になります。
特に行政法と民法は重点的に勉強する必要があり、その理由として行政法は試験問題の4割弱を占め、民法で出題される記述問題2問は40点の配点があるためです。
そのため、この2つは150時間~300時間程度の時間を使って学習することをおすすめします。
効率的に合格を目指すなら通信講座がオススメ
行政書士試験に合格するためには法学系大学出身者で600時間〜、法律系はじめての勉強だと800〜1,000時間程度が必要だとされています。
そのため、働きながら試験合格を目指す方にとっては毎日どれだけ勉強時間を確保できるかが鍵となるでしょう。
しかし、実際はなかなか決まった時間を費やせない方も多く、働きながら効率よく試験合格の勉強がしたい場合は通信講座の利用がオススメです。
理由としてスマホで学習できるeラーニングやオンライン講義等を提供している通信講座があるため、仕事や家事のスキマ時間に学習することができる点が挙げられます。
その他にも行政書士試験のプロである講師の解説や最新情報速報、質問制度等もあり、学校に通う時間はないけれど必要な学習量をしっかり満たしたいという方にピッタリです。
時間やお金にある程度余裕があれば資格予備校で勉強がオススメ
また時間やお金にある程度余裕がある方は独学や通信講座ではなく、資格予備校での勉強をオススメします。
理由として、資格予備校では講師の授業を対面で受けることができるため、不明点はすぐに質問ができますし同じ夢を持った仲間と交流しつつ学習を進めることができる点や、通信講座によくある孤独感もなく合格を目指すことができるからです。
資格予備校を選ぶ際は講義や学習内容はもちろん、学校自体の雰囲気や講師の実績等を踏まえて選ぶと良いでしょう。また予備校によって受講料に差があることもあります。そのため、ご自身が余裕のある範囲の金額で受講できる予備校を選びましょう。
行政書士を独学で勉強するメリット
皆さんは今「独学で勉強しようか」「そもそも独学で勉強はできるものなのか」とお悩みになっている方もいるでしょう。
通信講座や資格予備校を利用した方が効率よく学習ができることはわかっていても、人それぞれ独学にメリットを感じて「独学にしよう」と独学を選択する方もいるかと思います。
ここでは行政書士を独学で勉強するメリットを改めてチェックしていきます。
資格取得までにかかる費用を抑えることができる
独学の大きなメリットといえば、やはり資格取得までにかかる費用を抑えることができる点ですね。
例えば先ほど紹介した通信講座は平均5万円~以上の受講料が必要であったり、学校ならば年で数十万円単位、資格予備校でも20万円前後はかかると言われています。
どの選択をしても出費があると考えれば、独学で無理なく勉強する方がメリットは大きいです。
自分に合う勉強法で学べる
上記でお話しした通信講座や学校、資格予備校は決められた学習優先順位があるため、人によってはスピードについていけない方もいるかもしれません。
その他にも独学ならばご自身が良いと思うテキスト等を使用して期限を気にせずゆっくりと勉強することができます。
通信講座や学校等は予め決められた期限内で合格しなければならないというプレッシャーもあって、いまいち受講したいと思えない方もいるでしょう。
いつでも勉強を始めることができる
独学はいつでもご自身が「やろう」と思った時に勉強を始めることができます。
そのため、毎日忙しい方や自身のペースで学習を進めることができる点もメリットの1つと言えます。
またこれから行政書士資格を取得したいと考えている方にとっても「今は忙しいから〇月から始めよう」等、自分が始められる時期に勉強が開始できる独学は魅力的ですね。
期限が決められていないのでプレッシャーは少ない
先ほど「自分に合った勉強法で学べる」でも少しお話ししましたが、独学は期限がありません。
言うなれば好きなだけ1つの問題に時間をかけられますし、嫌になったら辞めても良いわけです。これは通信講座や学校等を利用している方には簡単にできないメリットです。
自分が納得行くまで勉強をして、今年の試験に間に合わなければ来年に向けてゆっくり学習しても良い……と自分のペースで急かされず学習を進めることができる点も独学のメリットになります。
勉強時間・場所ともに好きな時間・好きな場所でOK
独学は勉強時間や場所は自由です。いつどこで勉強をしてもOKですから融通が利きやすい点もメリットです。
ただ、通信講座も同様のことが言えますが「お金がかかって自由」と「お金がかからないし、自由」では気の持ちようも違いますよね。
独学ならばお休みしたい日はお休みをして、自分がやりたい!と思った時間に勉強ができるという魅力があります。
行政書士を独学で勉強するデメリット
上記では独学のメリットをご紹介しましたが、独学ならではのメリットでしたね。
しかし、メリットがあればデメリットもあるため、これから独学で行政書士試験に向けて勉強をしようと考えている方はこちらのデメリットもチェックしてみてくださいね。
とにかく孤独を感じやすい
行政書士試験は長時間の勉強となるため、一人で必死に勉強する際にこみあげる孤独感は否めません。
またどんなに頑張っても誰からも評価をもらえるわけではないため、自分自身で叱咤激励して励む必要があります。
テキスト・問題集などを自分で見つけなければいけない
行政書士試験の勉強を始める際は自身でテキストや問題集を見つけなければいけない点もデメリットと言えるでしょう。
初学者の場合、どのテキストや問題集が良いかがわからず、とりあえず人気が高そうなものを選んだ結果「内容がまったくわからない」「難しい」と考える方もいます。
わからないところは自分で解決しなければいけない
資格予備校や通信講座の場合、わからないところが出ても直接質問したり、質問機能を使用したりして解決することができます。
しかし独学の場合は、わからないところはSNSやテキストを読み漁って自身で解決しなければならないため、資格予備校や通信講座を受講した方と比較して理解度に差が出ることもあるでしょう。
勉強のスケジュールを自分で管理しなければならない
独学は良い意味で自由です。そのため勉強のスケジュールを自分で管理して学習を進めていく必要があります。
資格予備校や通信講座では予め決められたスケジュール通りに学習を進めていけば良いのですが、独学となると自身が決めた通りのスケジュールを遂行できる自己管理能力が大切です。
最新試験の頻出問題を抑えることができない
その他にも独学のデメリットとして参考書やネットの情報ではラグが起きて最新試験の頻出問題も抑えることができない可能性があります。
ラグ以外でも法改正が行われた際も同様で、そのようなことが起きないように仕事や家事、勉強の合間に随時SNSやネット上で最新情報をチェックしなければならない点もデメリットです。
行政書士の試験に独学で合格を目指すのが向いている人
上記では行政書士試験勉強を独学で行う際のメリットデメリットをご紹介しました。
次は行政書士の試験に独学で合格を目指すことが向いている人のタイプについてご紹介します。
なるべく合格までにかかる費用を抑えたい人
まず、行政書士の試験勉強にできるだけ費用を抑えたまま合格したい方にとって、独学ならば必要最低限の出費で勉強することができるため向いていると言えるでしょう。
行政書士は試験合格後、行政書士として仕事をしたい場合は30万円前後の費用がかかります。そのため、試験勉強でも数万円~数十万単位の出費が必要となると金銭的に余裕がない方は挫折しやすいです。
しかし、どうしても行政書士試験に合格したいんだ!という方はまず独学で勉強を進めて、どうしても躓いてしまう場合は、YouTubeの行政書士に関する動画を閲覧しながら勉強することをオススメします。
一人で黙々と勉強することが好きな人
独学での試験勉強は孤独感を感じる方が多いですが、中には一人で黙々とマイペースに勉強することが好きな方もいるでしょう。
そのような方にとって独学は集中しやすい良い環境で学習を進めることができるため、資格予備校等に通うのではなく、独学での行政書士試験勉強が向いています。
ある程度法律に関する知識がある人
最後に、ある程度法律に関する知識がある方はちょっとした疑問も自身で解決していく力が備わっています。
そのため、わざわざ資格予備校や通信講座に通わなくてもマイペースに勉強できる独学で十分試験合格を狙うことはできるでしょう。
行政書士の試験勉強を独学でするときに知っておきたいポイント6つ
ここまでご覧いただいて「やはり自分は独学で試験勉強を進めていきたい」とお考えの方もいるかと思います。
しかし先ほど紹介したデメリットのように、人によっては勉強方法がわからずに躓いてしまうことも考えられます。そのため、ここでは行政書士の試験勉強を独学でする時に知っておきたい重要なポイントを6つご紹介しますので、これから独学で行政書士試験の勉強を始める方はぜひ参考にしてみてくださいね。
高得点の科目は特に時間をかけて勉強する
1つ目のポイントは「高得点科目は特に時間をかける」です。
行政書士で特に時間をかけるべき科目は「行政法」「民法」で、この2つは試験に合格するためには勉強必須となっています。
しかし範囲が広く初学者だとなかなか理解が追い付かないことも考えられるため、他の科目よりも多めに時間を取ってスケジューリングしておきましょう。
YouTubeなどで行政書士試験合格者の意見を参考にして勉強する
2つ目のポイントは「YouTubeや行政書士試験合格者の意見を参考にする」です。
昔は独学だと自身で購入したテキストや問題集をひたすら読み、解くことが試験勉強でしたが最近では行政書士のプロである通信講座や資格予備校の講師、行政書士試験合格者がYouTubeで試験のポイントや勉強法を余すことなく説明してくれている動画があります。
普通ならば有料である情報が無料でいつでも閲覧できるのですから、これは使わない手はありませんよね。
試験科目を勉強する順番は資格予備校や通信講座のマネをしても良い
3つ目のポイントは「試験科目勉強の順番は資格予備校や通信講座のマネをする」です。
試験勉強を始める際に、自身で学習のスケジューリングが難しい方は資格予備校や通信講座が推奨する順番で勉強することもオススメです。
こちらは上記でお話ししたYouTubeや通信講座のサイトが記載している「行政書士の科目勉強でおすすめの順番」等を参考にしてみましょう。
過去問の頻出問題を勉強する
4つ目のポイントは「過去問の頻出問題を勉強する」です。
勉強の序盤は法律の基礎知識等を学ぶかと思いますが、ある程度知識がついてきたら次は更に学習を進めながら過去問の問題集で試験に頻出する問題を勉強しましょう。
過去問を解いていると「あれ、〇〇回試験でも似たような問題が出ている」というように、行政書士試験で頻出されている問題の傾向を把握することができます。
勉強したことを忘れるのは当たり前!復習を大切にする
5つ目のポイントは「復習は大切」です。
行政書士試験は長期戦となるため、1度や2度勉強しただけで完全に理解し覚えられる方もそうはいません。
「忘れないように」と思っていても、次々に新たな情報が脳に入れば忘れてしまうこともあります。そのため、忘れてしまう自身を責めずに「勉強しても忘れてしまうことは誰でもあること!」と割り切って何度でも復習をして完全に理解できるようにすることが大切です。
独学が無理と思ったら受講料安めの通信講座もオススメ
6つ目のポイントは「独学が無理だと感じたら通信講座の受講も検討」です。
通信講座=高額というイメージがありますが、最近ではリーズナブルな価格で受講することができる通信講座が増えています。
また分割で月3,000円~程度の講座や教育訓練給付制度対象講座、合格お祝い金等、様々な制度を利用すれば皆さんがイメージしている程高額な費用を必要とせず受講することもできます。
おすすめの通信講座「キャリカレ」
キャリカレは最短4カ月で資格取得を目指すことができる通信講座です。
コンパクトでわかりやすいテキストはもちろん、スマホやPCでも閲覧できる映像講義で初学者でもスムーズに学習を進めることができます。
また「質問無制限」「不合格で全額返金」「12カ月無料サポート」「添削」等、サポートも充実している点が魅力です。
講座名 | 行政書士講座 |
コース/料金 | 行政書士講座/インターネットから申し込みで1万円引き:39,600円(分割1,910円×24回払い) |
教材 |
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サポート制度 |
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まとめ
今回は行政書士の試験勉強・合格は独学でもできるのかについてご紹介しました。
結論から言えば独学でも勉強・合格することはできます。加えて受験資格もないため、比較的挑戦しやすい資格でもあります。
また、通信講座が気になった方は、上記で紹介したキャリカレ以外にも様々な通信講座がありますので一度無料お試し講義やパンフレットを請求可能な通信講座で学習の雰囲気をチェックしてみるのもオススメです。
ご自身が進めやすい学習方法で行政書士試験合格を目指していきましょう。