派遣社員で仕事を紹介されない理由についてと対処法
派遣会社に登録した派遣社員でも、必ず全員に仕事が紹介されるとは限りません。
経験やスキルによっては常に仕事を紹介してもらえる人がいる一方、ほとんど仕事を紹介してもらえず、希望や理想を捻じ曲げながら働く人もいるのです。
なかには、
- 「登録したきりで全然仕事をもらえない」
- 「今まではコンスタントに紹介があったのに、ある日パタリと途絶えてしまった」
ということもあるでしょう。
今回は、派遣会社が仕事を紹介されない理由を解説します。
ケース別の対処法や、仕事が早く決まるコツも紹介しますので、是非目を通してみてください。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。
派遣社員で仕事紹介されない!ケース別に仕事がもらえない理由を解説
早速、派遣会社が仕事を紹介されない理由をいくつかピックアップしていきましょう。
ケース別に1つずつ見ていきますので、気になる項目があればチェックしてみてください。
ケース1:派遣会社登録後に仕事紹介されない
登録直後であってもなかなか仕事を紹介されない場合、仕事紹介をチェックするタイミングとプロフィールを見直しましょう。
仕事紹介の電話は急な案件が多いため、その場で着信に気づけないと他の人を紹介されてしまう可能性が高いです。
また、メールでの紹介は対象者に一斉送信しているケースが多く、先着順になる恐れもあるでしょう。
場合によっては自分の希望と全く合わない案件なこともあります。
そもそもメールさえ届かない場合は、プロフィールを見直すのがおすすめです。
なぜなら、保有スキルや経験を魅力的に伝えているか、自身の強みを効果的にアピールできているかを見直すことで、反応がよくなるケースが多いからです。
タイミングとプロフィールをもう一度見直し、効率よく仕事を獲得できるよう努めましょう。
ケース2:エントリーした後、連絡がこない
気になる仕事にエントリーしても連絡がない場合は、社内選考で落とされている可能性が高いです。
社内選考で落とされる理由は、以下の通りです。
- 仕事内容に見合ったスキルがない
- 経験やノウハウが十分でない
- 倍率が高くて他の人を優先されてしまっている
まずは、自分のスキルと求人内容が合っているか、客観的な目線で判断しましょう。
あまりにも高望みした応募になっていないか見直し、身の丈に合った仕事に狙いを定めるのが基本です。
ケース3:次の仕事が紹介されない…という状態が続いている
前回仕事を紹介されていたにも関わらず、次の仕事が紹介されないという場合は要注意です。
前の職場での評判が悪かったり、就業態度に問題があったりした場合、当然ながら次の仕事は紹介されにくくなるでしょう。
場合によってはブラックリスト(NGリスト)に登録され、どんなにアプローチしても二度と仕事を紹介されない可能性もあります。
どんな手を打っても一切音沙汰がない場合は、思い切って他の派遣会社に登録してみるのがおすすめです。
「派遣社員が仕事紹介されない」の解決策・いますべきこと
では実際に派遣会社から仕事を紹介されなくなってしまった場合、どうすればよいでしょうか。
1つずつ解決策をお伝えします。
派遣登録プロフィールを改善する
まずは、派遣会社に登録しているプロフィールを見直しましょう。
- 職歴
- 資格
- スキル
- 自己アピール
など、基本的な情報に抜け・漏れがないかをチェックします。
プロフィールは、派遣会社も派遣先企業も見ることのある要素です。
ここを適当に書いてしまっているとどんな人物なのか分からず、遠ざけられてしまうでしょう。
また、希望時給や希望勤務地などを狭めている場合は、少し条件を緩和して選択肢を広げるのもおすすめです。
エントリー数を増やす
次に、エントリー数を増やしましょう。
人気のある仕事は、激戦になる可能性が高いです。
そうでなくても応募が1人しか来ないという企業は非常に稀ですので、選考で落ちてしまうことを前提に、多めにエントリーしておくのが原則です。
もし複数社から選考の連絡が来た場合、派遣会社と相談しながら自分の希望に最も合う会社を選択することができます。
気になる求人や許容範囲の求人があれば、積極的に応募していきましょう。
違う派遣会社にも登録してみる
次に、違う派遣会社に登録してみるのも1つの手段です。
派遣会社によっては、希望するエリアや職種の企業から求人が来ていない場合もあります。
一方で、他の派遣会社では求人が複数あったというケースもありますから、1社にこだわらず複数社登録してみるのもおすすめです。
また、万が一派遣会社にブラック登録されてしまっている場合、どんな手段を打っても新しい仕事を紹介してもらえなくなります。
その場合は他の派遣会社に登録する他ありませんので、1社に固執しすぎることなく進めましょう。
「仕事がない」期間をいかに短期で抑えるかが重要です。
仕事が長期間決まらない・見つからないときには
最後に、希望でない業種や職種にチャレンジしてみるという方法もあります。
特定の仕事に限定していると、選択肢が狭まり、激化する採用競争に負けてしまうことがあるのです。
派遣会社に相談して短期の仕事を紹介してもらったり、希望の枠を大きく広げてチャレンジしてみたりすると、仕事が見つかりやすくなるかもしれません。
場合によっては、アルバイト・パート・日雇いなどで食いつなぎながら仕事を探す必要も出てくるでしょう。
仕事が見つからず生活が困窮する前に大きく舵取りを変更できるよう、タイミングを逆算しておくことが重要です。
他の派遣会社に登録する際の注意点!派遣社員がすぐ仕事を紹介してもらうコツ
次に、他の派遣会社に登録する際の注意点を紹介します。
仕事を紹介してもらえるタイミングにも直結しますので、参考にしてみてください。
自分の希望にあった派遣会社を選ぼう
第一に、自分の希望にあった派遣会社を選ぶのがポイントです。
特に、希望する業種・職種の派遣に強い会社を優先します。
事務職希望であれば事務職に強い派遣会社を、看護や医療を希望するのであれば医療に強い派遣会社を、と専門ごとに分けていくのがよいでそう。
そうすることで、ミスマッチの少ない紹介が叶うようになります。
最大のポイントは新規登録時の印象!
第二に、登録時の印象に最大限配慮しましょう。
- 清潔感
- 笑顔
- 声のトーンや話すスピード
- 姿勢
- コミュニケーションの方法
などを見直し、自然で明るい印象を与えられるようにするのがポイントです。
また、基本的なビジネスマナーを見直し、失礼のない態度を取るよう心がけましょう。
派遣会社が自信をもって企業に紹介できる人材であるよう努めるのが理想です。
プロフィール作りは慎重に
第三に、プロフィール作りを慎重に行うことです。
プロフィールが充実していると、第一印象が自然によくなるものです。
「もっとこの人の情報を知りたい」と興味を持ってもらうきっかけにもなるでしょう。
また、会社が求めるスキルや経験にピンポイントで合致していれば、声をかけてもらえるチャンスも広がります。
短い就業経験や昔に得たスキルでもなるべくポジティブにアピールし、企業との接触機会を増やすよう意識しましょう。
派遣社員が仕事紹介されない理由はブラックリスト?!載る人の特徴&注意点
次に、派遣会社にブラックリスト登録されてしまう人の特徴や、注意点を解説します。
万が一にも自分がそうなってしまわないよう、あらかじめチェックしておきましょう。
派遣会社のブラックリストに載ると紹介がなくなる
派遣社員が気をつけなければいけないのは、派遣会社にブラックリスト登録されてしまうことです。
なぜなら、派遣会社から悪い印象を持たれてしまった人がブラックリスト登録されるため、その後の就業依頼はパタリと途絶えてしまうからです。
そのため、どんなにプロフィールを整えても、どんな案件にエントリーしても紹介されることはなくなります。
優れたスキルがあっても、自己アピールできる経験やノウハウがあっても、絶対に通ることはありません。
その派遣会社での就業は諦める他なくなってしまいますから、1から別の派遣会社に登録したり自力で就職活動をしたりする必要が出てきます。
時間が勿体ないだけでなく大きなストレスがかかることが予測されますから、絶対に避けるべきものと覚えておきましょう。
ブラックリストに載る人の特徴
ブラックリストに載るのは、まず仕事中の態度に問題がある人です。
- 仕事の無断欠勤や無断遅刻が続く
- あまりにも欠勤が多い
- 契約期間中に自分勝手な理由で辞めてしまった
- 業務中の対応が悪い(言い訳・指示に従わないなど)
- 極端に報連相ができない
など、業務に差し支えがあると判断された場合はブラックリスト登録されます。
「他の会社紹介したくない」と思われるくらい基本的なマナーがなっていないとみなされてということでしょう。
常に仕事であるという自覚の元、就業する必要がありそうです。
また、ルール違反をしてしまった場合も、ブラックリスト登録されます。
- 学歴、職歴、資格などの虚偽申告が発覚した
- 就業規則違反や禁止事項に触れた
- 就業先でのパワハラやセクハラが明らかになった
- 逮捕歴や懲罰歴が確認された
- 横領など刑罰に処された
- 暴力団や暴力組織とのつながりが発覚した
社会的な影響やデメリットが強いと判断された場合も、ブラックリスト登録されてしまいます。
基本的な禁止項目であるため滅多にこれに違反する人はいませんが、損害賠償を求められるなど大きなトラブルに発展する可能性がありますから、誠実に対応しましょう。
また、派遣会社に繰り返しクレームを言う人や、派遣会社への対応が悪い人も、同様に「扱いづらい人材」と思われてしまいます。
派遣会社を敵にして得なことはありませんので、誠実な仕事ぶりを発揮していきましょう。
派遣会社が「仕事紹介したい」と思う人の特徴
反対に、派遣会社が「ぜひ仕事を紹介したい」と思う人も存在します。
第一に、仕事のスキルが高い人です。
- コミュニケーション力がある
- 優れたスキルや経験を持っている
- 基本的な報連相が問題なくできている
- ビジネスマナーが身についている
- マネジメント力があり、人を教育する側に立てる
- 数字の扱いに長けていて、ビジネスマインドに長けている
- 自分の得意、不得意を正確に把握できている
- 仕事の取捨選択や優先順位づけが上手い
このような人材は、派遣会社が自信をもっておすすめしやすい人だといえます。
また、業界未経験者や社会人歴が浅い人でも、人柄にポジティブな印象を持たせられる人も強いでしょう。
- 明るい笑顔が多く、とっつきやすい印象がある
- 誰とでも分け隔てなく接してくれる
- 清潔感があり、いい第一印象になりやすい
- クイックレスポンスができている
- 差別や偏見なくフラットな会話ができる
- ストレス耐性が強く、粘り強い
- 素直かつ謙虚であり、人に教えを乞える
- ポジティブな性格をしている
「経験はないけれど、何とか仕事を紹介してあげたい」
「職場の力になりたいという前向きな気持ちが強いから、場を明るくしてくれそう」
という印象を与えられれば、スキルがなくても仕事に結びつきやすくなります。
自分が派遣会社や派遣先企業にとってメリットの高い人材だと分かってもらえるよう、面談時の対応やプロフィールの内容はしっかり練っておきましょう。
まとめ:派遣社員が仕事を紹介されない理由
派遣社員が仕事を紹介されない理由は、主に以下の通りです。
- 求人のタイミングを逃している
- プロフィールを充実させきれていない
- 倍率が高い仕事や自分のスキルに合っていない仕事に応募している
- 派遣会社にブラックリスト登録されている
そのまま待っているだけで紹介が復活することはほぼありません。
プロフィールを編集したり、希望する仕事の幅を広げて積極的にエントリーしたり、自分なりの対策を打つのが肝心です。
ただし、ブラックリスト登録されている場合、どんなに対策しても紹介されることはないでしょう。
他の派遣会社に登録し直すことも視野に入れ、長くそのまま足踏みすることのないよう気を配っていきましょう。