派遣社員が当日欠勤するとき連絡先・注意点・伝えるべき休む理由などをわかりやすく解説

派遣社員が当日欠勤するとき

派遣社員として働いている人は、急に欠勤したいときに派遣会社・派遣先会社への連絡が必要ということで気を使ってしまいますよね。

事前に休みがわかっている場合は、数日前に余裕を持って申請するのがマナーなのはもちろんのことでしょう。

しかし急病などの理由で、当日突然休ませてほしい日もあるはずです。

当日欠勤の場合、連絡の仕方に注意が必要です。

この記事では、派遣社員が当日休むときの注意点や連絡方法・伝えるべき理由などを解説します。

職場で気まずい思いをしなくてすむように、正しい方法で連絡する方法をしましょう。

この記事で伝えたいこと

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「日刊お仕事マガジン」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に「日刊お仕事マガジン」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

派遣社員で当日欠勤するときの正しい連絡先・連絡方法とは

派遣社員で当日休むときの正しい連絡先

派遣社員でも正社員でもアルバイトでも仕事での休みを取る場合、本来は前もって伝えておきたいものですが、急な体調不良や家族の急病などに見舞われることは誰にでもあり得ます。

大切なのは、当日休みでもきちんと連絡を入れることです。

派遣社員の場合は正社員やアルバイト・パートと連絡の仕方が違いますので、正しい方法で連絡を入れましょう。

派遣会社と派遣先会社両方に連絡を入れる

派遣社員が休みを取る場合、派遣会社と派遣先の両方に連絡を入れる必要があります。

ここが正社員やアルバイト・パートと異なる点です。

どちらに先に連絡を入れた方がいいのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、派遣会社からの指示がない場合は、派遣先を優先しましょう。

急に休みを取られて困るのは派遣先の方です。

派遣先の上司に連絡を入れて、休みたい理由を伝え、承諾を取りましょう。

派遣先の上司には

「派遣社員の○○です。本日は体調不良のため(風邪をこじらせて高熱が出たためなど)、お休みをいただいてもよろしいでしょうか。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません」

といったように伝えましょう。

「お休みします」というより、「お休みを頂いてもよろしいでしょうか」と伺うようにしてください。

早く電話しすぎると上司がまだ出社していない可能性があるため、上司の出社時間に合わせて始業開始時間10分前までには連絡を済ませましょう。

派遣先に報告したら、派遣会社にも休みを取ることを報告してください。

ただし、派遣会社から「休みを取るときは先に派遣会社に連絡するように」と指示を受けている場合は、指示通りの順番で連絡してください。

メール連絡はNG!直接電話で連絡する

当日休むときは、電話で連絡してください。

メールで連絡しても、すぐには読んでもらえない可能性があります。

始業時間までに確認してもらえなければ、無断欠勤と思われてしまうでしょう。

また、たとえ体調不良であったとしても、休みを取るときは理由を伝えてから上司の承諾を得るものです。

メールでは一方的に「休む」と伝えることになりますので、マナー違反になりかねません。

メールやLINEで連絡すると決められている場合を除き、直接電話で連絡してください。

体調不良で電話が不可能な場合には

体調不良でもできるだけ電話するのが望ましいのですが、話すこともできないくらい体調が悪い場合は、メールでもやむを得ません。

ただし、メールで連絡をすると悪い印象を持たれる可能性が大きいです。体調不良に同情されるよりも先に、自己管理ができていないと思われてしまいます。

メールで連絡するしか方法がない場合は、始業時間の1時間くらい前までには送信しておきましょう。また体調が回復したら電話での連絡も忘れずにしましょう。

また自分に代わって親に電話してもらうという方法もありますが、親離れしていないと思われかねません。

緊急入院や事故など、よほどのことでない限りは自分で電話するのが望ましいでしょう。

早朝就業開始で事務所に人がいない場合には

早朝から就業が開始するため、始業前には事務所に人がほとんどいない…という会社もあるでしょう。

その場合は、あらかじめ緊急時の連絡先を確認しておく必要があります。

休まず勤務しようと思っていても、体調不良や電車の遅延など、何が起こるかわかりません。

当日の朝に突然欠勤・遅刻となった場合、「誰に」「どのような手段で」連絡するかを確認しておきましょう。

誰かが事務所に出社するタイミングで電話しても、連絡が遅すぎて交代する人員が見つからない可能性があります。

万が一に備えて緊急連絡先を確認しておくと、本人にとっても会社にとっても安心です。

派遣社員が当日休んで派遣切りに合う可能性

一般的には、派遣社員が当日休んだからといって、いきなり契約期間内に派遣切りに合うとは考えられません。

これまで真面目に勤務してきた人が、体調不良で当日休んだ場合は理解してもらえるはずです。

「これからはしっかり体調管理してください」などと注意されることはあるかもしれませんが、当日休んだことで契約を切られることはないでしょう。

しかしこれまでの勤務態度が悪い場合は、契約を切られる可能性もあります。

たとえば「何度も当日欠勤を繰り返す人」「遅刻や早退が多い人」は、契約終了となるかもしれません。

ブラック企業の場合も契約を切られる可能性があるでしょう。

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派遣社員で当日欠勤で有給休暇は使えるの?派遣社員の有給休暇の謎について

派遣社員の有給休暇の謎について

派遣社員も条件を満たせば有給が付与されます。

できるだけ有給を使って収入を維持したいものですが、当日休んだときでも有給は使えるのでしょうか?

派遣社員の有給申請は派遣会社(派遣元)の許可が必要

労働基準法によると、「6ヶ月間継続勤務し、全労働日の8割以上出勤」すれば、有給休暇が与えられます。

基本的には同じ職場に6ヶ月間勤務することが条件ですが、派遣社員の場合は同じ派遣会社から6ヶ月以上就業し、8割以上出勤できていたら有給が付与されます。

つまり派遣社員の有給は派遣会社によって与えられるため、有給申請は派遣会社の許可が必要です。

基本的に当日の申請はNG

有給を使う場合、原則として事前申請が必要です。

人員に余裕がない場合、急に休まれると業務に支障をきたす場合があります。

会社は正常な業務を維持するため、代わりの人を確保しなければいけません。

しかし当日だと時間に余裕がないため、有給の申請期限を設けているのです。

申請期限は企業によって異なり、「3日前まで」というところもあれば、「前日」というところもあります。

就業規則を確認すれば、いつまでに申請すればいいか記載されているでしょう。

派遣会社(派遣元)によっては有給扱いにしてくれることも

労働者には、有給を取得する権利があります。しかし、好きなときに有給を取られては、正常な業務を妨げることがあり得るため、会社には「時季変更権」という権利があります。会社は有給を取る人の代わりとなる

人員を手配しなくてはならず、時季変更権を行使するか判断するための時間が必要です。そのため、有給を取るときは前もって申請しなくてはなりません。

このような理由で、有給を取るときは事前に申請が必要です。しかし病気などのやむを得ない事情で当日休むとき、派遣会社によっては厚意で有給の病欠扱いにしてくれることもあります。

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どうしても休みたい!派遣社員が当日欠勤するときに使える欠勤理由・言い訳

派遣社員が当日休むときに使える欠勤理由

当日いきなり休むのはできるだけ避けたいことですが、どうしても休みたいときもあるかもしれません。

派遣社員が当日休むときに使える欠勤理由を紹介します。

「やむを得ない」とされる理由

当日突然休むと言われると派遣先企業も困るでしょうが、理由によっては休むのもやむを得ないとされます。

体調不調で休む

やむを得ない理由で、もっとも使いやすいのは「体調不良」でしょう。体調不良といっているのに、無理してでも出勤しなさいとは言いにくいものです。

できればどのように体調が悪いのか詳しく説明できるとさらによいでしょう。

家族の体調不調・ケガ

また家族の体調不良やケガを理由にする方法もあります。子どもがいる人なら「子どもが高熱を出して病院に連れていかなくてはいけない」などの理由もやむを得ないと思われるでしょう。

さらに家族が危篤という理由もやむを得ないと思ってもらえます。休む理由が思いつかないときに使うこともできますが、頻繁には使えないので注意しておきましょう。

住宅トラブルで休む

他には、住宅トラブルも当日休んでやむを得ない理由の一つです。

たとえばトイレの故障はすぐに直す必要がありますし、集合住宅の漏水は下の階に迷惑をかけるので修理に急を要します。

住宅トラブルの修理は立ち合いが必要なため、当日休んでも仕方ないと思ってもらえるでしょう。

身内の不幸

また身内の不幸があった際も当日休むのは仕方ありません。結婚式や法事であれば前もって日程がわかりますが、お通夜や葬式は急に決まります。

身内であれば手伝いなどもありますし、遠方であれば帰省に時間がかかるため、突然休むことになってもやむを得ないと思ってもらえるでしょう。

当日欠勤後に気をつけること

体調が悪いといって当日休みをもらったのに、翌朝元気いっぱいに出社したら「仮病だったのでは?」と疑われてしまいます。

どうしても休みたくて「体調が悪い」ということにした場合、翌日は言い訳にあった行動をとる必要があります。また本当に体調が悪くて休んだ場合でも、翌日あまりにも元気な姿を見せると「嘘だったのではないか?」と疑われるかもしれません。

突然休んだ日の翌日は、たとえ体調が回復したとしても少しテンションを抑え気味にした方があらぬ疑いを持たれなくてすむでしょう。

また嘘の理由で休みをとった場合、ツイッターやインスタグラムなどSNSの投稿でバレてしまうこともあります。休んだ理由とつじつまがあわない行動をSNSにアップすると、派遣先企業の誰かが見てしまうかもしれません。

また体調不良を理由に欠勤したのに出歩くと、派遣先の営業の人に見られてしまう可能性もあります。嘘を言って欠勤したとバレてしまえば信頼を失い、職場での居心地が悪くなります。

体調が悪いといって当日休みをとったときは、できるだけ出歩かないようにしておきましょう。SNSにも嘘とバレるような投稿をしないように気をつけてください。

また休んだ翌日は

「昨日はご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。」

「フォローしていただき、ありがとうございました」

と上司や同僚に謝罪や感謝の言葉を伝えることも忘れないようにしましょう。

「上司に怒られそう」な場合はあえて遅刻・早退にするのも◎

どのような理由であれ、当日急に休むと上司に怒られそうな会社もあるかもしれません。

その場合は、欠勤するより遅刻や早退にする方が心象がよいでしょう。

たとえば「頭痛がひどいので収まってから行きます」といったように、体調が悪くても遅刻して出勤すれば欠勤するよりマシです。

また出勤してから体調が悪い姿を見せ、上司に「体調が悪いので病院に行くために早退していいでしょうか」と早退許可をもらう方法もあります。

早退する前に今日すべき仕事を他の社員に引き継ぐことができるため、上司も納得してくれるでしょう。

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こんな当日休みはNG!派遣社員が当日欠勤するときの注意点

派遣社員が当日休むときの注意点

基本的に当日休みはしないのが一番なのですが、次のような当日休みはNGです。

派遣社員が当日休むときは、次のことに注意しましょう。

すぐバレる嘘は最悪

「今日はどうしても会社に行きたくない」という気分の日があるかもしれません。

そのようなときは、何か理由をつけて休みをとることになりますが、すぐにバレてしまうような理由では信用をなくしてしまいます。

たとえば嘘とバレやすい理由に、冠婚葬祭があります。

大手の派遣会社でも忌引休暇がないのが一般的なので、「葬儀に参列する」「弔電を打つ」と言われる可能性はないでしょうが、「お通夜と葬儀はいつ?葬儀場はどこ?」と質問されるとごまかしきれません。

また体調不良はもっとも使いやすい理由ですが、インフルエンザなどを理由にすると、数日間休む必要があります。

翌日出勤したら、嘘がバレてしまうでしょう。嘘の理由で欠勤するときは、隠し通せるものにしておきましょう。

「いきなり欠勤」が2日連続or頻発すると紹介不可になる可能性も

欠勤や遅刻などが多ければ、派遣先企業に迷惑をかけてしまうため、派遣会社内での評価も下がり今後の派遣先紹介にも影響が出てきてしまいます。

派遣会社の印象が悪くならないよう気をつけましょう。

日雇い派遣は当日欠勤されると厳しい

条件に当てはまれば、日雇い派遣という働き方もあり、働くスタイルとしては人気になってきています。

しかし日雇い派遣は1日だけの単発や、短期間の仕事のため、人員を余分に確保していない可能性が高いです。一般的な派遣社員でも当日欠勤すると迷惑をかけてしまいますが、日雇い派遣の場合はなおさらです。

契約した日程はすべて出勤できるように、体調管理を怠らないようにしておきましょう。どうしても体調が悪い場合は、病院に行くため遅刻しても可能か相談してみましょう。

体調が悪いので休んでも仕方ないという態度では、責任感がないと思われてしまいます。

日雇い派遣は基本的に休めないと思っておきましょう。

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派遣社員が当日欠勤に関するよくある質問

派遣社員が当日休むに関するよくある質問をまとめています。派遣社員が当日休むについて疑問や質問があるかたはぜひご覧になってください。

派遣社員が当日欠勤するときは派遣会社と派遣先のどっちに連絡するの?
派遣社員が休みを取る場合、派遣会社と派遣先の両方に連絡を入れてください。
連絡する順番は、派遣会社からの指示が特にないなら、派遣先に連絡してから派遣会社に連絡しましょう。
派遣社員が当日欠勤するときメールで連絡してもいい?
当日休むときは、電話で連絡するのが基本です。
メールやLINEで連絡すると決められている場合は別ですが、当日欠勤する場合は直接電話で連絡してください。メールの欠勤連絡を読んでもらえなくて無断欠勤扱いされるリスクを回避することもできます。
派遣社員が当日欠勤するときやむを得ない理由ってどんな理由?
体調不良、家族の病気やケガ、雨漏りや漏電など自宅のトラブル、身内の不幸などの場合は当日欠勤しても「やむを得ない理由」として派遣先にも派遣会社にも理解してもらうことができます。どんなに大変でも、派遣先と派遣会社に連絡を忘れないようにしましょう。

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派遣社員の当日欠勤について まとめ

派遣社員が当日欠勤するときは、必ず派遣先企業と派遣会社の両方に連絡が必要です。派遣先企業に連絡するときは、上司が出勤した頃を見計らって、始業時間の10分前までには電話で連絡しましょう。

当日になって突然休むということになれば、派遣先企業に迷惑をかけるため、できるだけ避けたいものですが、やむを得ないときもあるものです。

また、「どうしても今日だけは行きたくない」というときに当日休みをとるときも、嘘とバレない理由を伝えることが大切です。

嘘の理由で休んだときは、嘘がバレないように気を配ることを忘れないようにしておきましょう。

日頃の勤務態度が悪ければ、本当に体調が悪くても「仮病ではないか」と疑われてしまうことがあります。誰しも突然体調が悪くなることや、急用でどうしても仕事を休まなくてはいけないことがあるかもしれません。

当日休むことになっても「やむを得ない」と思ってもらえるように、日頃から真面目な勤務態度で仕事に取り組み、派遣先の職場の人と円満な人間関係を築いておきましょう。

秘書ひとみさん

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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