「エビデンス」の使い方は?業界ごとに異なる意味・使う際の注意点を解説

エビデンス

「エビデンス」とは、証拠・証言を意味する言葉です。

語源は英語の「evidence」という言葉で、最近ではビジネス用語として使われています。

しかし同じ「エビデンス」という言葉でもシーンにより意味が微妙に異なるため、誤った使い方をしないよう注意が必要です。

何となく使ってしまいがちな「エビデンス」の意味や使い方をおさらいしておきましょう。

この記事で伝えたいこと

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「日刊お仕事マガジン」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に「日刊お仕事マガジン」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

「エビデンス」の意味は業界ごとに異なる

業界ごとのエビデンス

「エビデンス」はビジネス・医療など様々なシーンで使われます。

基本的な意味とともに、各シーンで用いる際のニュアンスの違いを把握しておきましょう。

「エビデンス」の基本的な意味

すでに述べたように、「エビデンス」という言葉は「証拠・根拠」を示します。

ほかにも「形跡」「証言」という意味もあり、ある主張の根拠となる情報や証言を指して使われます。

「エビデンス」のビジネスシーンでの意味

「エビデンス」はビジネスシーンで多用される言葉です。

ビジネス用語としての「エビデンス」は基本的に「証拠となる書類・資料」を指しますが、状況により指すものが異なります。

会議の場合

会議では、議事録のことを「エビデンス」と言うことがあります。

また「エビデンスがあるプレゼンをするべきだ」と言う場合、市場性などの確かな根拠を基に資料・プレゼンを作成することを指します。

営業

営業で「エビデンスを取る」と言う場合、「契約書類を交わす」ことを指すこともあります。

また訪問や会話の記録を残すためのメール・名刺・映像なども「エビデンス」とされます。

ITビジネスの場合

ITビジネスにおいても、議事録・契約書等を「エビデンス」とします。

加えて、システムが問題なく動作していることを示す書類、開発したシステムのデータ等を残すことも「エビデンスを残す」と言います。

「エビデンス」の医療業界での意味

「エビデンス」が医療用語として使われる場合、特定の治療法が効果があると言える科学的根拠を指します。

特定の薬・治療方法・検査方法が最善だと言える理由として、「エビデンス」つまり科学的な実験や調査に基づく研究結果が提出されます。

「エビデンス」の金融・不動産取引での意味

金融界では、「エビデンス」は公的証明書を指して使われます。

融資の際に身分証明書・財務状況証明書類などを証拠書類として提出することが、「エビデンスを提出する」とされます。

不動産契約の際に提出が必要な書類(通帳等)も同様に「エビデンス」と言われます。

また海外送金する際の「エビデンス」は送金目的等を記した書類等を指します。

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「エビデンス」と類語「ファクト」「ソース」の違い

類語との違い

エビデンスの類語には「ファクト」「ソース」などがあります。

「ファクト」とは、「実際にあったこと・事実」を指す言葉です。

ファクトは事実のみを指しますが、エビデンスはその事実や他の情報を合わせて、ある主張の根拠を提出することを指します。

「ソース」とは、「情報源」を指す言葉です。

トラブルを避けるために情報源や正確性をしっかり調べることを「ソースを調べる」、インターネット上の情報の正確性を示すための情報(参照サイトなど)を表示することを「ソースを表示する」と言います。

「エビデンス」と似た言葉ですが、「ソース」は情報源のみを指すのに対し、「エビデンス」は正しさを示す情報・根拠を示すため、ニュアンスが異なります。

「エビデンス」は証拠となる情報全般を、「ソース」は情報源を、「ファクト」は事実を指す、と覚えておきましょう。

さらにそれぞれの言葉の使い方を見て、正しい使用法を理解しましょう。

「エビデンス」の例

  • 経費精算のためのエビデンスを提出してほしい
  • 会議の前に、主張を裏付けするためのエビデンスをより強くするべきだ

「ファクト」「ソース」の例

  • ライバル社が新商品を開発しているという情報があるので、ソースを調べてほしい
  • ファクトな情報だけを渡すべきだ

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「エビデンス」の使い方・例文

エビデンス例文

ここからは、「エビデンス」がどんな時に必要とされるかをより詳しく解説します。

近年多用されるようになり、今後も使用する場面が増えるであろう「エビデンス」を正しく使いましょう。

「エビデンス」が必要になる場面

まず契約書やシステムの動作確認書はビジネス上の必須書類です。

また新規取引先を獲得するためにある会社に通っている場合には、「エビデンス」である名刺等を残しておくことで契約の可能性が広がるかもしれません。

会議においてエビデンスは、

  • 現実的に会議を進める
  • 説得力を増す

ために不可欠です。

新商品の開発や、ある商品の生産量を上げたい場合、需要の見込みや市場の動向等の情報がないとその必要性を実感してもらえないでしょう。

憶測ではなく明確な根拠をもとに発言していることを示せると、会議で意見が通りやすくなります。

会議資料に

  • 統計データ
  • 消費者の感想
  • 写真

などを盛り込み、各エビデンスの情報元(ソース)を明示しておくと説得力のあるプレゼンができるでしょう。

「エビデンス」の例文

  • エビデンスとなる調査結果は次のページにあります
  • エビデンスとなる情報収集に時間がかかっている
  • 会議のエビデンスを送ってください
  • 明日の契約時にエビデンスを取るのを忘れずに
  • エビデンスとなるメールはきちんと保存しておくように

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「エビデンス」を言い換えるなら「根拠」「証拠」

エビデンスを言い換えると

「エビデンス」を日本語に言い換えると、「証拠」「根拠」となります。

多くの意味を持つ言葉ゆえに、伝わりにくいと感じた時には日本語で言い換えてみましょう。

「根拠」「証拠」を使った例文

  • 今日の資料は証拠として残しておきましょう
  • この商品が売れると言える根拠は、こちらの調査結果です
  • 今日の会議の内容を証拠としてまとめて下さい

「エビデンス」は英文で使ってもOK?

「エビデンス」の語源は、証拠を意味する「evidence」であるため、英文で使っても問題ありあません。

ちなみに「エビデンスを提出してください」を英語で言うと

「Please present the evidence」

となります。

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「エビデンス」を用いるメリット・注意点

エビデンス使うメリット

エビデンスは今やビジネス・医療界・金融界などで必要不可欠とされていますが、何も考えずに「エビデンス」として提出するとマイナス効果になってしまう可能性もあります。

エビデンスを用いる際のメリットと注意点を考えておきましょう。

「エビデンス」を用いるメリット

エビデンスを用いると、自分が提示した主張・方法に説得力を与えることができます。

会議を有利に進めることができたり、患者さんが治療法を選ぶために有益な情報を与えることができるのです。

「エビデンス」を用いる際の注意点

使用者の声、統計結果や調査結果などは説得力のあるエビデンスとされています。

しかし用いた統計や調査そのものの信用度が低いと、主張の信用度も下がってしまいます。

調査・統計の中には、自社の利益のために意図的に偏ったデータを収集しているものもまれにあります。

既存の調査・統計結果を用いる際には、事前にその調査を行った会社の信用度を調べ、信頼できると思える場合にのみ使用しましょう。

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「エビデンス」の意味と使い方 まとめ

エビデンス使い方

「エビデンス」には「証拠・根拠」という意味があります。

ビジネスでは会議での主張の裏付けとして、医療界では薬・治療の効果を実証する科学的根拠として、金融界では契約書類を指して使用されます。

使うシーンにより意味が微妙に異なるため、混同して使用しないように注意しましょう。

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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