「デッドライン」の意味と使い方・デッドラインを超えてしまいそうな時の対処法を解説

デッドライン

「デッドライン」は「超えてはならない線」を意味するカタカナ語で、ビジネスシーンでもよく使われます。

しかし「レッドライン」「最終期限」など似た言葉が多いため、誤って使っている人が多い言葉でもあります。

本当の意味と使い方を理解して、誤解やミスを事前に防ぎましょう。

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「日刊お仕事マガジン」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に「日刊お仕事マガジン」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

「デッドライン」の意味

「デッドライン」は一般的な意味とビジネス用語としての意味が少し異なります。

ここでおさらいしておきましょう。

「デッドライン」のビジネスでの意味は「納期」「期限」「締め切り」

ビジネスシーンで「デッドライン」は、「納期」「期限」「締め切り」を指して使われます。

「最終期限」「最終受付日」などを指して用いられることもあります。

製品の納期、原稿の締め切り、申し込みの期限など様々な状況で使われる言葉です。

「デッドライン」の一般的な意味は「超えてはならない線」

「デッドライン」がビジネス以外のシーンで使われる時、「超えてはならない線」「死線」「境界線」「提出物の締め切り日」などの意味で用いられます。

映画のタイトルや歌詞で使われる時は、生死の境を表すことが多いです。

また石油・天然ガス用語として使われる際は、タンク内の境界線を指して使われます。

「デッドライン」の語源・由来

「デッドライン(deadline)」は、英語の「dead(死)」と「line(線)」が語源となっていると言われています。

一説によるとこの言葉が生まれたのはアメリカ南北戦争時代のようです。

実際に捕虜を取り囲むように線が描かれ、その線を超えると殺されてしまったと言われています。

「デッドライン」は注意喚起で使われることが多い

「デッドライン」という言葉が使われる時はほとんどの場合、「絶対この期限を超えないように」という意味を持って使われます。

通常の期限であれば「締め切り」などを使いますが、

「デッドラインは〇日だからね」

と念押しされる場合は、「最終的な締め切りだから絶対守るように」という注意喚起の意味を含んでいます。

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「デッドライン」の読み方・発音

英語の「deadline」の発音記号は「dédlàin」(デェ・ドゥ・ラァン)です。

カタカナ語の場合は「ラ」を少し強く読みますが、基本的にはアクセントなしでOKです。

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「デッドライン」の使い方

ビジネスシーンで「デッドライン」を使う場合、特に目上の人に使う場合には注意が必要です。

例文から使い方を確認しましょう。

「デッドライン」の例文

  • 〇日のデッドラインは必ず守らないと、契約が破棄されてしまう恐れがある
  • ようやく上司からのOKが出て、デッドラインに間に合ったよ
  • 仕事の進みが遅いようだけど、デッドラインはわかっているよね?
  • レポート提出がいつもデッドラインぎりぎりだと、先生からの印象が悪くなるよ

「デッドライン」を上司・取引先に使う場合

ビジネスシーンでは一般的に使われる「デッドライン」ですが、くだけた言い方であるため目上の人に使うのは避けましょう。

さらに「デッドラインは〇日です」と目上の人に言うと、圧力をかけているように取られてしまう可能性があります。

「最終期限」などに言い換えて伝えましょう。(例文は以下)

「デッドライン」をメールで使う場合

「デッドライン」は話し言葉のため、日本のビジネスメールで「デッドライン」を使うことはあまりありません。

日本語に言い換えるのが妥当でしょう。

しかし英文メールでは「デッドライン」がよく使われます。

  • The deadline is Friday, November 10th.

期限は11月10日の金曜日です。

しかし英文メールでも、言い方を柔らかくするために類語の「due date」に言い換える方が多いようです。

まだ知り合って間もない相手などには「due date」を使うことができます。

「デッドライン」を使った言葉

デッドライン症候群

「先送り症候群」とも言われる傾向・状態です。

いつも締め切りや納期のギリギリ前になるまで取り掛からず、結局徹夜など大変な苦労をする人を指します。

何度も大変な思いをしているのに、次の機会にもまた同じ状態になってしまい抜け出せない…という方はデッドライン症候群かもしれません。

デッドライン症候群になる理由として、大変な苦労をした後に「大変だったけど間に合った!」という解放感からドーパミンが大量放出され、その快感に病みつきになってしまう…という現象が挙げられます。

同僚や部下がデッドライン症候群に陥っている場合には、早めに取り掛かるよう促したり必要な手助けをすることで、会社の損失を防ぐことができるでしょう。

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「デッドライン」の間違った使い方

「デッドライン」は「これ以上引き延ばせない期限」を意味するため、通常の期限とは異なることがあります。

2つを使い間違えてしまうと重大なミスに繋がりますし、相手を怒らせてしまう可能性もあるため注意しましょう。

  • もう2回も期限を伸ばしてもらったので、〇日のデッドラインまでに絶対終わらせよう

もし部下や同僚が「デッドラインを超えたけど謝罪すれば大丈夫」なんて言っている場合は注意する必要があります。

「デッドライン」の意味を理解していないか、社会人としての常識が欠落している可能性があります。

「デッドライン」は絶対超えてはいけない期限である、という共通認識を持っていることは重要です。

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「デッドライン」の類語「レッドライン」「リミット」

「デッドライン」と間違えがちな類語に「レッドライン」「リミット」があります。

それぞれの言葉の意味の違いを見ておきましょう。

「レッドライン」の意味・例文

「レッドライン」もデッドラインと同様に「超えてはならない線」を表す言葉です。

外交交渉などにおいては、「譲れない一線」「超えたら軍事力を発揮する境界」などを指して使われます。

  • A国との交渉を前に、レッドラインを設ける

「デッドライン」と「レッドライン」は同様の意味ですが、ビジネスでは主に「デッドライン」が、外交・軍事用語としては「レッドライン」を用いる…という使い分けがされているようです。

ビジネスシーンでは「レッドライン」は使用しないのが妥当です。

「リミット」の意味・例文

「リミット」には「限界・限度」という意味があり、ビジネスシーンでも同じ意味で使われています。

  • 企画案のリミットはいつだっけ?
  • リミットが近いから、部長の機嫌が悪いようだ

「リミット」は「期限」という意味よりも広義で「限度」を指して使われるため、「デッドライン」よりも緊急度が低いと言えます。

最終的な期限を強調したい時には「デッドライン」を使いましょう。

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「デッドライン」を日本語で言い換えるなら「最終期限」

「デッドライン」をメールの文章で使いたい場合、または目上の人に使う場合には「最終期限」と言い換えましょう。

実際の例文から、失礼にあたらずに期限を確認する方法を身に着けましょう。

「最終期限」に言い換えたときの例文

取引先へのメール等で期限を伝えたいときには、最初は

「誠に恐縮ですが、期限は〇月〇日となっておりますので、よろしくお願いいたします。」

等と伝え、「最終期限」ではなく「期限」と言った方が良いでしょう。

期限が迫っている場合には、

「ご提出をお願いしておりました〇〇の件ですが、ご準備のご状況はいかがでしょうか。〇月〇日までに届かない場合は納品が間に合わない可能性がございます。」

と確認をすることができます。

「最終期限は〇月〇日です」とだけ伝えると失礼にあたるため、言い回しに気を付けながら、「行き違いになっていたら申し訳ございません」と一言添えましょう。

近い関係の上司であれば、会話の中で

「最終期限は〇日ですので、書類のチェックをお願いしても良いでしょうか。」

というように使うことができます。

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「デッドライン」に間に合わない時の対処法

最後に、「デッドラインに間に合わなそう!どうすればいい?」という時の対処法をご紹介します。

大前提として「デッドライン」は最終的な期限ですので、それを超えるのは社会人としてNGです。

しかしそれでもデッドラインを超えそうになってしまった場合には、以下の対処法を実践しましょう。

「デッドライン」を守らないとどうなるか

デッドラインまでに書類や仕事・納品が間に合わなければ、取引先や上司・同僚からの信用を失う可能性が高いです。

契約を失ったり、会社に損失を与えてしまったりするため、最大限の努力をしてデッドラインを超えないようにする必要があります。

「デッドライン」に間に合わない時にすべきこと

「デッドライン」が定められた時点で、仕事の進捗を管理するためのタスク作成をします。

最終的な期限に向けて「〇日までに3割終わらせる」「〇日までに最終チェックをしてもらう」など細かくタスク化することで、仕事の進捗状況を可視化することができるのです。

デッドラインが近づいてきても仕事が思うように進んでいないなら、なるべく早めに周りに助けを求めましょう。

締め切り前日などギリギリの状態で「助けて!」と言っても周りの迷惑になりますので、間に合わない可能性が出た時点で助けてもらう必要があります。

意地やプライドで一人で頑張る人よりも、上手に周りに頼れる謙遜な人の方が信頼されるものです。

そして重要なのが、早めに謝罪の連絡をすることです。

「頑張っても間に合わない」と感じたなら、まずは最大限の努力をし、次に取引先や上司に謝罪の連絡をしましょう。

反省していることと進捗状況を伝え、指示を仰ぎましょう。

「デッドライン」を守れなかった時にすべきこと

もし「デッドライン」を過ぎてしまったなら、すぐに相手(取引先や上司)に真摯に謝罪しましょう。

その際に期限を過ぎてしまった理由を説明します。

嘘をつくのはNGですが、「忘れていた」等の非常識な理由は会社全体の信用低下に繋がるので、理由をしっかり考えてから謝罪しましょう。

ただ謝るだけでなく、代替案を提示すると良いでしょう。

新たに期限を設けたなら、次には余裕を持って仕事を終わらせる必要があります。

信用を取り戻すのには時間がかかりますが、ひたむきに取り組んで反省の意を表しましょう。

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デッドラインの意味と使い方 まとめ

「デッドライン」は「超えてはならない線」を意味するカタカナ語で、ビジネスシーンでは「納期」「期限」「締め切り」を指して使われます。

ビジネス以外のシーンで使われる時は「死線」「境界線」「提出物の締め切り日」などの意味で用いられます。

「デッドライン」は「これ以上引き延ばせない期限」を意味するため、通常の期限とは異なり、より緊急性が高いことが多いです。使用する際には注意しましょう。

類語には「レッドライン」「リミット」があり、日本語で言い換える場合には「最終期限」と言い換えることができます。

社会人として「デッドライン」の使い方を間違えず、きちんと期日を守りたいものですね。

自分だけでなく、部下や同僚とも「デッドライン」の共通認識を持つことで、チームや会社の信用がアップするでしょう。

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「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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