「コンセンサス」とは?「意見の一致・合意」という意味・使い方など解説

コンセンサス

コンセンサスとは「意見の一致・合意」という意味で使われるています。

主にビジネスシーン等で聞かれる用語ですが響きがかっこいいですよね。

本記事では「コンセンサス」について、詳しい意味やどんな時に使う用語なのかを例題で紹介。更にコンセンサスと似た言葉である「アグリーメント」との違いについて等、コンセンサスに関する情報を一気にご紹介します。

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「日刊お仕事マガジン」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に「日刊お仕事マガジン」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

コンセンサスとは「意見の一致・合意」という意味である

コンセンサスとは英語で「consensus」と記載し、「意見の一致・合意」という意味です。

このコンセンサスという用語はビジネスから政治まで幅広いシーンで使用されており、会議で全員からのコンセンサスを得る(会議で全員からの同意・意見の一致を得る)というように使われています。

例えばコンセンサス方式で会議を行う!と言われたら「この会議は全会一致で結論を出す」ということで、誰か一人でも反対意見があればその会議を進めることも決定することもできません。

コンセンサスは「根回し」という意味で使われることもある

コンセンサスの意味は「意見の一致・合意」という意味だと上でお話ししましたが、コンセンサス方式の会議等は全会一致で話し合いがスムーズに進むようにあらかじめ対策を講じておく必要があります。

以上を踏まえてコンセンサス=根回しという意味で使われることもありますので覚えておくと良いでしょう。

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【状況別】コンセンサスの意味

コンセンサスの意味について紹介した際、この用語は幅広いシーンで使用されているとお話ししました。

では実際、どのようなシーンでどのような意味を持って使われているのかを「ビジネス」「医療業界」「政治」「株式」の4つからご紹介します。

ビジネス用語でのコンセンサスとは

ビジネス用語でのコンセンサスは本来の意味通り「その場にいる全員の意見が一致・内容に同意している」という意味です。

またビジネス用語でのコンセンサスは、全員ではないが複数人以上の意見が一致・内容に同意している場合でもこのコンセンサスを使う場合もあります。

医療業界でのコンセンサスとは

医療業界でのコンセンサスは「議論している内容に対して、専門家達が知識と根拠に基づいた現時点での総意を発表する」という意味です。

この業界は1つの議論でも、状況に何らかの変化があれば訂正する必要があるため、現時点で私達はこう考えていますと伝える際にコンセンサスを使います。

政治でのコンセンサスとは

政治でのコンセンサスは「政治家がマニュフェストとして公言している政策等に対して国民の総意を得る」という意味です。

例えば「〇〇政策をします!」と政治家が国民に発表した時、国民の全員または大体数が「いいね!」となれば、これは国民のコンセンサスを得るということなります。

株式でのコンセンサスとは

株式でのコンセンサスは「株式市場で複数の証券アナリストがある会社の業績を予想して平均化した数字」をコンセンサス予想と呼びます。

このコンセンサス予想は株式取引で「買うのか」「売るのか」はもちろん「今後この会社は伸びるのか」「後退か」をトレーダーが判断する指標の一つです。

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コンセンサスってビジネスシーンのどんな時に使うの?例題を5つ紹介

様々なシーンで使用されるコンセンサスですが、実際にはどんな時に使う用語なのかを5つの例題にして意味もあわせてご紹介します。

今回の会議は幹部からコンセンサスを得た

この例題は「今回の会議は幹部から同意を得た」という意味です。

例えば何かしらのプロジェクトを始動させようと考えた時、幹部に「どうでしょうか」とお伺いを立てた結果「いいね!」と同意を得ることができた場合、コンセンサスを得たという使い方をします。

コンセンサス方式で会議を行うことにした

この例題は「全会一致の方針で会議を行うことにした」という意味です。

コンセンサス方式で会議を行うということは、会議出席者の意見を取り入れつつ最終的に全員が意見の一致・合意ができるように努めるということです。

取引先の〇〇さんからコンセンサスは得ているのか?

この例題は「取引先の〇〇さんから同意は得ているのか?」という意味です。

また「コンセンサスをもらってるの?」と上司から質問された場合、取引先の〇〇さんに同意を得られるように根回しはできているのか?というような意味合いで使われることもあります。

社内で上司に仕事の進捗を説明し、今後の予定を報告する際に「それは取引先の〇〇さんからコンセンサスは得ているの?そうしなければ進められないよ」という使い方ができます。

新しいプロジェクトについて〇〇会社からコンセンサスを取ってきます

この例題は「新しいプロジェクトについて〇〇会社から同意を取ってきます。」「新しいプロジェクトについて〇〇会社に根回しをする」という意味です。

コンセンサスを取ると言っても、同意を得たり根回しをしたりと状況によっては使い方が変わるため注意してくださいね。

ここに小学校を建築したいので近隣住民からのコンセンサスを得ておきましょう

この例題は「ここに小学校を建築したいので近隣住民から同意を得るために根回ししておきましょう」という意味です。

近隣住民への説明会を行って全員の意見が一致するように根回しをする時にもコンセンサスを使うこともありますし、それに対して「わかりました」と近隣住民が答えればコンセンサスを得たという使い方ができます。

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ビジネスシーンでコンセンサスに類似した言葉「アグリーメント」

次はビジネスシーンでコンセンサスと類似している用語である「アグリーメント」についてご紹介します。

たまに社内で「この会議でアグリーメント取っておいて」「この会議でコンセンサスを取っておいて」とシーンによって使い分けをしている方がいますが一体何が違うの?と困ってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。

ではアグリーメントとは一体何なのか、コンセンサスと何が違うのかを見ていきましょう。

アグリーメントとは

アグリーメントとは同意や賛成を表す用語です。対してコンセンサスは合意や一致を得るという用語であって、この2つには違いがあります。

まず、同意と合意ですがこの2つには以下のような違いがあるのです。

  • 同意= 「他人の行為に賛成の意思を表示すること。」 (840 頁)。
  • 合意=「当事者の全員の意思が一致(合致)すること」(民訴 11、刑訴 327、建基 70 ③等)。

合意と同意:北村喜宣(上智大学法科大学院)

以上を踏まえると、コンセンサスは「複数」を対象として合意や意見の一致という意味であるのに対して、アグリーメントは「一人」に対して同意・賛成であるという意味になります。

その他にも、コンセンサスには「根回し」の意味合いがあると紹介しましたが、アグリーメントにはそのような意味合いはありません。

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ビジネスシーンでコンセンサスを使う際の適切なタイミングをレクチャー

最後に、これからビジネスシーンでコンセンサスを使ってみたい!とお考えの方に向けてコンセンサスを使う際の適切なタイミングをレクチャーさせていただきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

総意を得る

コンセンサスを使う適切なタイミングは、会議等の複数人がいる場所で全員または一定数の方々から合意・意見の一致を得たい時です。

例えば直属の上司に仕事内容を報告していて「これをこうしたいと思うのですがいかがでしょうか」とお伺いをして同意を得たい時はコンセンサスではなくアグリーメントという用語を使いましょう。

根回しをする

コンセンサスを使う適切なタイミング2つ目はこれから行われる会議等の複数人または一定数の方々からスムーズに合意・意見の一致を得るために根回しをする時です。

例えば「今度の会議、〇〇さん達にコンセンサスしておいた?」は今度の会議に関して〇〇さん達に根回しはしておいたの?という意味合いになります。

これが「今度の会議、〇〇さんから出席のアグリーメントをもらっておいた?」という質問をされた場合は「今度の会議について〇〇さんから出席の同意は得ておいたの?」ということですね。

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コンセンサスについて まとめ

今回はコンセンサスという用語についてご紹介しました。

アグリーメントと合わせて使っている方も多いですが、本記事の例文等を参考に適切な使い方ができるように予習しておくことをおすすめします。

またコンセンサスには「合意・意見の一致」だけではなく「根回し」という意味合いもあるため、ただ「コンセンサスを得る」と伝えるだけでは合意・意見の一致が目的なのか、根回しをしたいのかと相手が困ってしまう可能性もあるでしょう。そのため状況によって伝え方を工夫してくださいね。

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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