派遣社員から正社員になるための大事なポイントと注意点・方法を紹介
- 「派遣から正社員になりたい!」
- 「実際に派遣から正社員になった人は少なそう」
- 「どうすれば派遣社員から正社員になれるのか」
現在派遣社員で「正社員になりたい!」と思っている方へ、この記事で派遣社員から正社員を目指すあなたに役立つ情報を紹介していきます。
派遣社員と正社員の違いやメリット・デメリットも詳しく解説。
正社員になる一番近道の方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。
派遣社員と正社員の違いを知ろう
まずは、派遣社員とはどんな位置付けなのかを把握しましょう。
以下では派遣社員と正社員、また両者の違いについて説明します。
派遣社員について
派遣社員とは派遣会社に雇用され、各企業に派遣される社員です。雇用元と勤務先が異なります。
派遣社員は派遣元から給料を受け取り、派遣先企業(勤務先)が派遣料を派遣元企業に支払うシステムで、派遣社員は2つの会社の間で働く存在です。
所属は勤務先ではなく派遣元となるので、雇用条件や待遇は派遣会社との契約に基づきます。
正社員について
正社員は派遣会社などを挟まず、企業と直接雇用契約を結んでいる社員です。
長期勤務が前提で、雇用期間に関する取り決めがありません。企業の中核・主戦力となる存在で、長期的な目線で会社の事業への貢献が求められます。
派遣社員と正社員の違いは大きく4つ
派遣社員と正社員の最大の違いは雇用体系の違いです。前述したように派遣社員は派遣会社に所属し、あくまで派遣先企業の業務の一部を手伝う存在です。
一方、正社員は企業から直接雇用されています。両者には以下のような違いもあります。
- 雇用期間の制限の有無
- 給与体系の違い
- 仕事内容
- 裁量の大きさ
それぞれの違いについて詳しくは以下の見出しでメリット・デメリットとともに説明します。
派遣社員と正社員は企業において求められる役割が異なる存在であることに留意しておきましょう。
派遣社員から正社員になるメリットについて
派遣社員から正社員になるとどのような変化があるのでしょうか。
派遣社員から正社員になるメリットとデメリットの両面を紹介します。まずはメリットからご紹介します。
雇用が安定する
正社員になると企業から直接雇用されるので、簡単に解雇される心配がなくなります。
派遣社員は企業にとって真っ先に切りやすい存在なので、業績が悪化するとまずは派遣社員の契約を終了します。
派遣社員は景気や業績の影響を受けやすく、雇用が不安定な存在なのです。
給与や待遇が良くなる
正社員になると、給与・待遇が派遣社員の時よりもよくなります。正社員にはボーナスや福利厚生があり、大幅な昇給も見込めるからです。
派遣社員の時給は高いものの、基本的に交通費は自己負担で、ボーナスの支給もないことがほとんどです。
やりがいのある仕事を任される
派遣社員の仕事は簡単な作業が多く、業務の一部を手伝うに過ぎません。一方、正社員はリーダーとなって仕事を進めていきます。
そのため、正社員はやりがいのある仕事を任され、仕事への裁量も大きくなります。
社会的信用度が上がる
派遣社員から正社員になることで社会的信用度が上がり、ローンやクレジットカードなどさまざまな審査に通りやすくなります。
雇用が安定しており、給料も高い正社員の身分は社会的にも保証されていると言えるでしょう。
昇格や昇給のチャンスがある
正社員は昇格や昇給のチャンスがあり、給料が大幅に上がる可能性があります。
派遣社員でも契約更新時に時給が上がることはありますが、正社員の昇給に比べると微々たるものです。
派遣社員から正社員になるデメリットはあるの?
もちろん派遣社員から正社員になるにはメリットばかりでは有りません。
デメリットもあります。
自由な時間が減ってしまう可能性も
派遣社員は基本的に残業なしの契約です。残業をすると割増分の残業代が発生する契約になっていることが多いので、定時で帰れることがほとんどです。
しかし、正社員になるとそうも言っていられません。責任を負わなければならないので、残業や休日出勤してでも期限までに仕事を終えることが必須です。
その結果忙しくなってしまい、プライベートが犠牲になってしまうこともあります。
仕事への責任が重くなる
必ずしもデメリットというわけではなりませんが、派遣から正社員になると仕事への責任の重さが増えます。
派遣社員は指示に従って仕事をこなしていきますが、正社員となるといずれチームマネジメントやプロジェクトの進行管理などを責任のある立場になることも。
やりがいがあるものの、気楽に仕事をしていられなくなるのも事実です。
職場によっては異動や転勤があることも
派遣社員の場合は同じ職場で働き続けることができますが、正社員の場合は業種によっては移動や転勤が発生することが考えられます。
会社によっては海外駐在を命じられるところもあるほどです。
人間関係に悩まされることも
正社員は同じ職場で働き続けるため、上司や部下との相性が悪いと人間関係に悩まされることもあります。
派遣社員は期限が決まっており、かつ職場との合わない場合はいつでも派遣先企業を変えることができます。
正社員になると、職場環境を選べなくなることはデメリットだと言えるでしょう。
派遣社員から正社員になった方がいい人・正社員に向いていない人
派遣から正社員になることに向いている人、向いていない人がいるのも事実です。
どんな人が正社員に向いていて、どんな人が派遣のままでいた方がよいのでしょうか。以下で、それぞれの特徴を紹介します。
派遣社員から正社員になった方がいい人
下記の項目にあてはまる人は、派遣から正社員になることをおすすめします。
- 安定して働きたい
- キャリアアップしたい
- 年収アップしたい
- 会社のために働きたい
- もっとやりがいが欲しい
今後のキャリアを重視し、仕事の裁量ややりがいを求めるなら正社員一択です。
その分仕事に割く比重は大きくなりますが、将来のことを考えるとやはり正社員の方が安心なことは間違いありません。
長期的な目線でキャリアを築いていく気があるなら、派遣社員から正社員になることも積極的に考えてみてください。
派遣社員から正社員が向いていない人
正社員にならず、派遣社員のままでいた方がいい人もいます。
- 自分の時間を大切にしたい
- 専門スキルを活かして働きたい
- 期間を決めて働きたい人
プライベートの時間をしっかりと確保したい人や、期間を決めて働きたい人は派遣社員の雇用方法が向いています。
また、正社員の仕事は幅広くなりがちです。専門的なスキルを活かしたいなら高時給の派遣として働くのも選択肢としてアリだと言えます。
補足:派遣社員で働き続けるリスクとは
派遣社員として働くことにはリスクがあります。
契約が3か月ごとが多く、いつ契約終了になるかわからず突然職を失う可能性は常に伴います。
また最長3年で契約を終了するか勤務先の直接雇用に切り替えなければなりません。
居心地のよい職場を見つけても、企業に直接雇用されなければ職場を変えることになるのです。
今はよくても、先のことを考えるとやはり不安定なのが派遣社員だと言えます。
派遣から正社員になりたい!企業から正社員に求められる人材とは
派遣先から正社員になるにあたって企業側から「正社員になってほしい」と思われる人の特徴について説明します。
仕事への意欲がある
仕事への意欲があることは、派遣から正社員になるために欠かせない特徴です。
仕事への意欲がある人は成長の見込みがあるので、戦力となる正社員として育てたい、と企業が考えるからです。
「仕事をもっとできるようになりたい」という強い意欲を普段からアピールしましょう。
スキルが高く経験も豊富
スキルが高くて経験が豊富な人物も、派遣から正社員になりやすい人物です。
専門性が高いと企業からありがたがられますが、派遣だと最長で3年しか働くことができません。
スキルを自社で活かし続けてもらうためにも、「正社員として安定的な雇用をオファーしたい」と企業は意図するでしょう。
年齢
派遣から正社員になるには、年齢も重要な要素です。
年齢は若ければ若いほど長く働くことができるので、企業としては20代〜30代前半の人材を正社員にしたいと考えます。
ただし、意欲とスキルがあれば年齢関係なく正社員登用されることもあるので「若い方が有利」程度にとらえておいてください。
しっかりとコミュニケーションがとれる・明るい
しっかりとコミュニケーションがとれ、明るい人はどこにいても好かれます。
人と働く以上、周りから好かれることは欠かせません。
コミュニケーションがスムーズに取れることは、一つの会社で長く働くために必須の条件です。
自分の都合ばかり優先する人は厳しいかも
自分の都合ばかりを優先する人も正社員に不向きだとみなされます。正社員は長期的な視点で、会社に貢献していかなければなりません。
繁忙期なのに残業を拒否したり有給を取ったりなど、職場の都合を考えない行動はなるべく控えるようにしてください。
協調性がない・チームワークを乱す人も正社員としてNG
協調性がなく、チームで働くことが苦手な人は正社員になることができないでしょう。
正社員はチーム一丸となって会社のために働くことが必要不可欠だからです。
派遣社員だからと自分の業務範囲以外を手伝わない、自分は関係ない、という態度を取っていると正社員登用は遠のいてしまいます。
派遣社員が正社員になる方法
派遣社員が正社員になるには、いくつかの方法があります。
以下で4つの方法を紹介します。
「正社員」希望として転職活動をする
正社員を募集している求人に応募し、選考を受ける正攻法です。
他の方法と異なり、内定を獲得できれば確実に正社員になることができます。
紹介予定派遣を利用する
紹介予定派遣を利用するのも方法です。
最長6ヶ月の派遣期間を経て、企業と候補者の両方が合意すれば直接雇用に切り替わります。
事前に仕事内容や社風、職場環境がわかるのでミスマッチが起こりにくいメリットがあります。
しかし直接雇用と言っても契約社員としての雇用もありえるので、採用に至っても正社員になれるとは限らないのです。
正社員登用ありの派遣先を選ぶ
正社員登用がある派遣先を選ぶのもよいでしょう。
企業との相性がよければ正社員登用を打診し、正社員登用試験を受けるという方法です。通常、正社員登用のために筆記試験や面接が課されます。
ただし、この方法も確実ではありません。正社員登用をするかどうかは企業側の判断であり、登用試験を受けることさえできないことも考えられます。
派遣先で正社員雇用に変更してもらう
もしくは、今働いている派遣先で正社員雇用に変更してもらえないか打診してみましょう。
企業と良好な関係を築いていれば、次の契約更新の際に正社員雇用に変更してもらうこともできるかもしれません。
この場合も、企業と複数回の面談を重ねることになります。
補足:派遣社員から正社員になれる確率は25%?!
紹介予定派遣から直接雇用に至る可能性は大体50%、正社員として雇用される可能性は25%程度だと言われています。
直接雇用を前提とした紹介予定派遣でもこの程度の確率なので、上記見出しの③や④の方法ではさらに確率が下がるかもしれません。
とくに「紹介予定派遣だから必ず正社員になれる」とは限らないことを念頭に置いておきましょう。
補足:派遣から正社員雇用になるときの注意点
派遣から正社員雇用になる時、まずは雇用条件をよく確認することが大切です。仕事内容、待遇、年収などにおかしなところがないか細かく見極めましょう。
また、紹介予定派遣でない場合、派遣から直接雇用に切り替わる旨を派遣会社に伝えるかどうかは、勤務先の意向次第です。
「派遣社員を引き抜かれた」と感じる派遣会社に配慮したいと考える企業もあるので、派遣会社に直接雇用の旨を伝えるかどうかは勤務先と相談してください。
そして、正社員雇用となると簡単にはやめられません。もし退職したくなっても、確実に勤務先から引き止められます。長く働き続けられるかどうかを正社員雇用の前に再確認しておきましょう。
派遣社員から正社員になるには「転職する」のが一番の近道
派遣社員から正社員になるのは、一旦退職して「正社員」で転職活動するのが一番の近道です。
なぜ正社員を募集している求人に応募するのがもっとも効率がよいのか、その理由や転職のコツについて説明します。
一度リセットして転職活動する方がいい理由
前述のとおり、正社員募集の求人は内定までが大変ですが、内定さえ取れれば確実に正社員になることができます。
派遣先企業で正社員を目指すのは不確実な要素が多く、またどれだけ時間を要するのかもわかりません。
「正社員になれる」と希望を持って最長3年働いたのに結局契約を切られて終わった、となると貴重な3年を失うことになると言っても過言ではありません。
正社員採用は年齢が若い方が有利です。
「正社員になれるかも」と確証のない希望を持つよりも、一刻も早く転職活動をした方が正社員になれる確率を上げることができます。
派遣社員から正社員になりたいなら「転職エージェント」を活用しよう
今や転職活動にかかせないのが転職エージェントです。
転職エージェントとは、企業と求職者(あなた)との間に入り、転職活動のサポートをするサービスです。
以前は転職エージェントは年収の高い正社員向けのサービス、というイメージもありましたが今ではさまざまなタイプの転職エージェントがあります。
キャリア・経歴によってサポートしてくれる転職エージェントも異なってきますので、ぜひ自分の経歴にあった転職エージェントを選びましょう。
転職エージェントの主な役割
- 転職全般のサポート
- 希望する企業を紹介
- 応募書類の添削
- 面接事前対策
- 給与や待遇などの雇用条件交渉
- 入社日の調整
派遣社員から正社員になる人向けおすすめの転職エージェントをご紹介いたします。
パソナキャリア
人材派遣で有名なパソナグループが手掛ける転職エージェントが「パソナキャリア」。取り扱い求人件数は少ないものの人材派遣からのネットワークで大手企業とのコネクションも強いエージェントです。
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マイナビエージェント
20代に人気の転職エージェントが「マイナビエージェント」。
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ジェイック(JAIC) ※正社員未経験者向け
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JAIC(ジェイック)に登録するとビジネスマナーから書類の書き方、面談に向けて研修をしっかり行ってくれます。またJAIC(ジェイック)から紹介される企業は原則書類選考無しで面談にすすめることが可能です。
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- フリーター・職務なし・未経験特化の転職エージェント
- 正社員未経験でも安心できるようビジネス研修制度あり
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リクルートグループが社会人未経験・既卒・職歴なし向けに運営している転職エージェントが「就職Shop」です。
まだ対応エリアが限定的ですがリクルートグループの強みを活かせる点がおすすめの転職エージェントです。
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派遣社員から正社員になるに関するよくある質問
派遣社員から正社員になるに関するよくある質問をまとめています。派遣社員から正社員になるについて疑問や質問があるかたはぜひご覧になってください。
派遣社員から正社員になりたい! まとめ
派遣社員から正社員になると雇用が安定し、給料が上がるなどさまざまなメリットがあります。
しかし派遣社員から正社員になれるのは25%と、決して高い確率ではありません。
少しでも確率を上げるため、この記事を参考に自分でできる方法で正社員を目指してください。また派遣社員から正社員になりたい時には転職のプロである転職エージェントの活用も検討してみてください。
派遣から正社員になることはできるので、諦めず転職活動に取り組んでください。
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