フリーランスで後悔した!後悔する理由や失敗しないための対策をご紹介
好きな時間に自由な場所で自分に合った仕事ができるイメージがあるフリーランスですが、実際にはどのようなものなのでしょうか。
フリーランスになるために会社員という安定した仕事を手放して後悔しないのか気になる方は多いでしょう。
実際にネット上では、フリーランスとして独立して後悔したという口コミも数多くみられます。そこで、当記事ではフリーランスの概要とともに、フリーランスで後悔した、と言われる理由について解説していきます。
これからフリーランスになりたい方は、後悔しないために是非とも参考にしてください。
「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
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そもそもフリーランスとは?定義や個人事業主との違いについて
一概にフリーランスと言っても、具体的に説明できる方は多くはないでしょう。フリーランスとは、英語でFreelanceと書くように自由と槍を組み合わせた言葉です。
諸説ありますが、中性ヨーロッパで戦争の度に傭兵団として契約する槍騎兵から「Free(自由)」と「Lance(槍)」が発祥と言われています。(参考:wikipediaより)
組織に属することなく自由に仕事を選び、自分の技術で働いていくことからFreelanceの言葉が生まれたとされています。
このように、フリーランスは自分の力で自由に契約を交わし働いていくスタイルのことです。
厚生労働省が発表している『フリーランス白書2018』によると、日本の労働人口の6人に1人がフリーランスとして働いています。より働き方の多様化が進む昨今では、さらにフリーランス人口が増えると予測できるでしょう。
フリーランスと個人事業主の違い
フリーランスと似た言葉に個人事業主があります。フリーランスも個人事業主も、法人や団体に属せず自分で仕事を取り働いていくスタイルであるため、ほとんど同じ意味で使われています。
また税法上ではフリーランスも個人事業主として扱われるため、社会的にも大きな違いはありません。
ただ一般的に個人事業主というと税務署に開業届を出している人を指し、フリーランスだと開業届を出していない人もいるため、税法上で違いがでてくることがあります。
「フリーランス」と言って開業届出している人もいれば個人事業主を名乗って開業届出してない人もいるから明確が違いがあるわけではないです。
フリーランスの代表的な職種
一口にフリーランスと言っても様々な職種があります。この項では代表的なフリーランスの職種をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 動画クリエイター
- ライター
- カメラマン
- 編集者
- デザイナー
- イラストレーター
- SE
- アフィリエイター
代表的なフリーランスの職種は、いずれも場所を選ばず自分のスキルだけで戦える仕事と言えます。
フリーランスが後悔すると言われる理由
それでは、本題であるフリーランスが後悔すると言われる理由について詳しく解説していきます。フリーランスが後悔すると言われる理由は以下の通りです。
- 経済的に不安定になる
- 会社員よりも激務になることも
- 社会的信用が得づらい
- 周囲の理解を得づらい
- 一人仕事をするため孤独になる
- マルチに活動する必要がある
- 将来設計を立てづらい
- 税金関係の手続きが面倒くさい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フリーランスが後悔する理由1.経済的に不安定になる
一点目の理由は経済的に不安定になる点です。毎月の収入が安定している会社員とは異なり、フリーランスは働いた分がそのまま収入となります。
もちろんたくさん稼げる月もありますが、仕事が継続して受けられず来月の仕事がない可能性も0ではありません。
収入が不安定になるという理由からフリーランスを後悔する方は多いでしょう。
フリーランスが後悔する理由2.会社員よりも激務になることも
上の項でも述べましたが、フリーランスは働いた分がそのまま収入に繋がります。働けば働くほど儲かるのはメリットでもありますが、その一方で自ら激務に陥るリスクも考えられるでしょう。
実際に仕事を詰めすぎて、セルフブラック企業になったフリーランスの方もいます。仕事の取り方次第で激務になる可能性があることを理解しておきましょう。
フリーランスが後悔する理由3.社会的信用が得づらい
昨今ではフリーランスとしての働き方が市民権を得てきましたが、それでもまだまだ社会的信用は低いです。社会的信用が低いとクレジットカードの審査が通らない、住宅ローンの審査が難しいなどのデメリットがあります。
フリーランスとして働いている方全てが社会的信用が低いとは言い切れません。しかし同世代の同じ収入の会社員と比較すると信頼度は低く見積もられる可能性は高いと言えます。
また、雇用保険や厚生年金などといった福利厚生もないので有事の際も自己責任です。
フリーランスが後悔する理由4.周囲の理解を得づらい
フリーランスは社会的信用のみではなく、周囲の理解も得づらい働き方です。フリーランスが増加しているとはいえ、会社員ではないことで軽んじられることも多いでしょう。
特に年配の世代ではフリーランスとフリーターの違いがわからない方や、在宅勤務を無職だと思う方もいるので肩身の狭い思いをする可能性があります。
フリーランスが後悔する理由5.一人仕事をするため孤独になる
フリーランスは、基本的に1人で仕事をするため孤独に悩まされることがあります。会社員として働いていると朝の挨拶やランチ、報告連絡相談など嫌でも他人と接する機会があります。
しかしフリーランスにはそれらの交流が一切なく、一人の時間が好きな方でも堪えることがあるようです。また、孤独であること以外にも他者の意見が得られないリスクもあります。
上司や同僚からのフィードバックなどの客観的な意見がないと、自信を持って仕事ができない辛さがあるでしょう。
フリーランスが後悔する理由6.マルチに活動する必要がある
フリーランスは一般的に自分の得意分野で活動することから、1つの分野に長けていれば良いと思われがちです。しかし、実際には仕事を取る能力や仕事をする能力、事業計画を立てる能力などマルチに活動する必要があります。
好きなことばかりできると思っていたのに、苦手な分野に携わらなければならないことに後悔する方は多いようです。
フリーランスが後悔する理由7.将来設計を立てづらい
会社員であれば定年があり、多くの場合退職金が受け取れます。このため、将来設計を立てることは比較的容易と言えるでしょう。
しかしフリーランスの場合には定年はありません。何歳まで働くのか、老後はどうするのかなど先行きが不透明であることで後悔したと感じてしまうのです。
フリーランスが後悔する理由8.税金関係の手続きが面倒くさい
最後にあげられる理由は税金関係の手続きの面倒さです。フリーランスとして働いていると会社員の頃にはなかった諸手続きが数多くあります。
具体的には確定申告や決算、経費の計算や案件の管理、契約書作成や事業計画などがあります。これらは外注しない限り全て1人でこなす必要があるでしょう。
仕事と併用して全ての手続きをするのは非常に困難です。
フリーランスは後悔しない!?メリットとは
ここまで、フリーランスが後悔する理由について解説していきました。確かにフリーランスには後悔する様々な理由が存在します。
しかし、その一方でフリーランスには数多くのメリットもあります。この項では、フリーランスのメリットについて詳しく掘り下げていきましょう。
フリーランスのメリット1.自分の努力次第で収入が増やせる
フリーランスの最大のメリットと言っても過言でないのが、収入を努力次第でいくらでも増やせることです。会社員の場合、ある程度の年功序列があり昇給も年に数回程度です。
このため、いくら実力があっても年収が中々上がらないなんてことはよくあるでしょう。しかしフリーランスは違います。
多くの仕事を受注すればするほど収入に繋がるため、実力さえあれば年収の大幅アップが期待できます。
フリーランスのメリット2.時間の融通がきく
時間の融通がきくのもフリーランスのメリットです。一般的な会社員の場合、平日の9時から18時まで、もしくはそれ以上勤務する必要があります。
しかしフリーランスの場合には、納期にさえ間に合えば自分のペースで仕事ができます。これまで諦めていた趣味や家族のために時間を使えるので、生活に彩りが出るでしょう。
フリーランスのメリット3.上司や部下などの人間関係によるストレスがない
これまで職場の上司や部下に悩まされたことがある方にとって、フリーランスで人間関係によるストレスがなくなることは大きなメリットでしょう。フリーランスには上司も部下もありません。
怒られる必要も怒る必要もないので、リラックスして仕事に勤しめます。
フリーランスのメリット4.仕事する場所を選ばない
仕事をする場所を選ばないこともフリーランスのメリットです。昨今ではコロナ禍によりテレワークが普及しました。
これにより在宅勤務の快適さや、通勤の意味のなさが身に沁みてわかった方も多いでしょう。テレワークであれば、自宅はもちろんカフェや図書館など好きな場所で仕事ができます。
フリーランスのメリット5.スキルが身につく
最後にあげられるメリットはスキルが身につく点です。フリーランスでは多岐に渡り自分で全て行う必要があります。
慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れた頃には仕事のスキル以外にも事務スキルや営業スキルなどの様々なスキルが身に付いているでしょう。自分の実力を試してみたい方にとってフリーランスは最適な働き方と言えます。
フリーランスをして後悔する人の特徴
フリーランスには様々な魅力があります。しかし、人には向き不向きがあるため、万人がフリーランスで満足できるとは言えないでしょう。
そこで、フリーランスをして後悔しない人の特徴と後悔する人の特徴をそれぞれ解説していきます。以下に後悔する人の特徴をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 安定した収入を求めている
- 精神的な負担が苦手
- 一人で仕事をするのが苦手
- 計画を立てるのが苦手
- 新しいことに挑戦したくない
それぞれ詳しく解説していきます。
安定した収入を求めている
一点目にあげられる特徴は、安定した収入を求めている方です。先ほども述べましたが、フリーランスは働けば働くほど収入が増えます。
しかし、その一方で仕事がなければたちまち無収入になるリスクもあります。
会社員のように安定した収入を求めている方は、フリーランスになって後悔する可能性があるでしょう。
精神的な負担が苦手
精神的な負担が苦手な方もフリーランスを後悔しやすいと言えます。なぜならフリーランスは自分で仕事を取りノルマをこなしていく必要があるからです。
常に仕事のノルマを意識して生活する必要があるので、会社員の頃と精神的な負担は比ではないでしょう。
特にフリーランスを始めてから数ヶ月間は辛い思いをするはずです。
一人で仕事するのが苦手
フリーランスは基本的に一人で仕事をします。このため、一人で仕事をするのが苦手な方も後悔しやすいと言えます。
一人での仕事はマイペースに行えるという利点がある一方で、第三者の意見が得られないため自分で模索していく苦しさもあるでしょう。単純に人と話せない孤独に苦しむ方も多く、人付き合いが好きな方には厳しい環境です。
計画を立てるのが苦手
フリーランスでは月の収支に基づいて案件を受注し、納期までに仕上げる必要があります。このため、計画を立てるのが苦手な方も後悔しやすい働き方です。
スキルや実力があってもスケジュール管理が苦手な方は多くいます。このような方は「会社員の方が良かった」と嘆く結果になるかもしれません。
新しいことに挑戦したくない
最後にあげられるフリーランスに後悔する人の特徴は、新しいことに挑戦したくない方です。フリーランスは自分の得意分野で戦えば良いと思う方が大半でしょう。
しかし、実際には他のフリーランスとの差別化を図るために様々なことに挑戦していく必要があります。中には自分の不得意な分野に挑戦するシチュエーションも出てくるでしょう。
このため、毎日同じことを繰り返していたい方にはフリーランスは向かないと言えます。
フリーランスをして後悔しない人の特徴
続いて、フリーランスをして後悔しない人の特徴について見ていきます。以下に該当する方はフリーランスに向いていると言えるでしょう。
- 積極的に自分を売り込むことができる
- スキルアップがしたい
- 自分の可能性を試してみたい
- 自己管理能力が高い
- 嫌なことでも挑戦できる
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
積極的に自分を売り込むことができる
積極的に自分を売り込むことができる方はフリーランスになっても後悔しない人と言えます。フリーランスはスキルも重要ですが、新規の仕事をとってこなくては話になりません。
このため、自分を売り込む能力が非常に重要となるのです。新規顧客をどんどん獲得できるフリーランスになれれば後悔することはないでしょう。
スキルアップがしたい
スキルアップの意欲が高い方もフリーランスになって後悔しない人と言えます。フリーランスは想像以上に学ぶべきことが多く「想像と違った」と後悔する方が非常に多いです。
しかし、それらの学ぶべきことを全てスキルアップと捉えられる向上心の高い方は、フリーランスになっても後悔しないでしょう。
自分の可能性を試してみたい
チャレンジ精神がある方もフリーランスとして適しています。スキルアップしたい気持ちと通ずる点がありますが、新しいことに挑戦したい気持ちがある方はどの分野でも成功します。
会社員として定年を迎えるよりも、自分の実力を試してみたい方はフリーランスになっても後悔でしょう。
自己管理能力が高い
フリーランスでは、仕事の受注から納品まで全て一人で行う必要があります。このため、フリーランスとして働くためには最低限の自己管理能力が必要です。
納期ギリギリにならなくても余裕を持って仕事を進められる管理能力があれば、フリーランスとして後悔することも少ないと言えます。
嫌なことでも挑戦できる
最後にあげられるフリーランスを後悔しない人の特徴は、嫌なことにも挑戦できる人です。フリーランスをしていると、想定外の仕事がふられることもあるでしょう。
自分の得意分野以外の仕事をすることに抵抗を感じる方は多いかもしれません。しかし、どのような仕事でも挑戦する気持ちがある方はフリーランスとして成功しやすいと言えます。
フリーランスとして後悔しないための3つの対策
最後に、フリーランスとして後悔しないための3つの対策をご紹介して終わります。フリーランスとして後悔しないためには入念な準備が必要です。
下記に効果的な対策法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 1年程度の余剰金を蓄えておく
- 同じフリーランスとして頼れる同士を見つける
- まずは副業として始めてみる積極的に自分を売り込むことができる
それぞれ詳しく見ていきます。
1年程度の余剰金を蓄えておく
一点目の対策は多くの余剰金を蓄えておくことです。フリーランスになり後悔した方の多くは、蓄えが少なく資金難に陥っているケースです。
確かなスキルや実力があったとしても、事業として上手く回っていくまでには最低でも数ヶ月の時間がかかります。このため、数ヶ月は無収入であっても耐えられる余剰金を蓄えておきましょう。
欲を言えば、無収入でも1年程度暮らせるほどの余剰金が理想です。
同じフリーランスとして頼れる同志を見つける
同業種のフリーランス仲間を作っておくのも成功の秘訣です。頼れる同志がいれば抱えきれなくなった案件をお願いできますし、逆も然りと言えます。
相談相手の少ないフリーランスでは、アドバイスを受けたり、お互いの意見交換ができる同志の存在は貴重と言えます。
まずは副業として始めてみる
フリーランスを始める前に、必ず副業として己の実力を試してみましょう。クラウドソーシングサイトなどを活用すると、タスクごとに契約できる仕事があります。
短期の契約や単発の契約がメインなので、本業の合間に効果的にスキルを身につけましょう。スキルを身に付け、自分の仕事の単価を理解し、収支計画を立ててからフリーランスとして独立するのが望ましいと言えます。
まとめ:フリーランスは後悔するのかについて
当記事では、フリーランスの後悔について解説していきました。フリーランスは収入の不安定さや周囲の理解を得にくいことから後悔したと感じる方が多くいます。
しかし、その一方でメリットも多くフリーランスとしての適性さえあれば自由な環境で今よりも高い収入が目指せます。
現在フリーランスを検討している方は、当記事を参考に入念な準備をしてから挑戦してみましょう。