飲食から転職を考えている方へ元飲食業が評価されるポイントやおすすめの職種・転職方法まで一挙公開

飲食から転職するときに知っておくべきこと
  • 「飲食から他業界に転職したい!」
  • 「飲食業からどんな業界に転職できるの?」
  • 「30代〜40代でも飲食から転職できるの?」
  • 「飲食から転職するとき志望動機や自己PRに何を書いたらいいの?」

飲食業から他の業界へ転職を考えたときいろんな不安や疑問がありますよね。

この記事では、飲食から転職したいと思う理由を整理して、飲食と他業界の労働環境の比較、飲食から転職する前に知っておきたいこと、飲食からのオススメ転職先、飲食から転職を成功させるコツなど「飲食から転職」のすべてをご紹介します。

ぜひ自分にピッタリの転職先を見つけるために役立ててください。

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この記事の監修者
転職コンサル山田
コンサル山田

「エーマッチ」編集長。
ウェブマーケティング会社経営者。上場企業からスタートアップまで7回の転職経験を元に転職エージェントマッチングメディア「エーマッチ」を運営。
転職ノウハウだけではなくビジネス全般、キャリアアップ、独立起業、最新ビジネスニュースなどをお届け。

飲食から転職したい人が多い理由について

飲食から転職したい理由について

飲食業界から転職したい理由で多いのが以下の4つです。

  • 勤務時間が長い
  • 休日が少ない
  • 給料が安い
  • 体力的にきつい

飲食業界の長時間労働や安い給料を理由に他業界への転職を考える人が多いのです。

勤務時間が長い

飲食業界は慢性的に人手不足なので、自然と一人あたりの勤務時間が長くなります。

とくに正社員はバイトが休むとその分をカバーすることが多いので、さらに勤務時間が長くなります。

休日が少ない

慢性的に人手不足なので、飲食業界では休日も取りにくくなっています。

加えて飲食業界は土日祝日が営業日のところが多いので、土日祝日に休みを取りにくい業界でもあります。

給料が安い

飲食業界は給料が安いから転職したいという人もいます。

飲食業界はそもそも給料が高くない上に長時間労働なので、余計に給料が安いと考えがちになります。

体力的にきつい

飲食業は基本的に立ち仕事なので、体力的にきついことを転職の理由にあげる人も多いです。

立ち仕事を長時間続けて、休日もあまり取れなければ、体力的に限界と感じるのも無理ありません。

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飲食は他業界を比べて労働環境が厳しところが多い

飲食店は他の業界と比べて厳しい

実際、飲食業界と他業界の労働環境を比べてみると、飲食業界の労働環境が良くないことがわかります。

ここでは以下4つのポイントについて飲食業界と他業界の違いを調べてみました。

  1. 労働時間
  2. 有給休暇取得率
  3. 平均収入
  4. 離職率

飲食は他業界より労働時間が長い

厚生労働省のデータによると、飲食業の労働時間は、運輸業・郵便業の次に長いです。

飲食業界の月間実労働時間


出典 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和元年分結果確報」の第2表月間実労働時間及び出勤日数より作成

また月ごとの出勤日数は、飲食業が一番多いです。

飲食業界の月間出勤日数


出典 厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和元年分結果確報」の第2表月間実労働時間及び出勤日数より作成

飲食は他業界より有給休暇取得率が低い

有給休暇の取得については、飲食業界は他業界と比較しても休暇が取れていません。

厚生労働省のデータによると、従業員1人当たりの有給休暇取得日数は飲食業界が一番少ないです。

飲食業界の有給休暇取得日数

出典 厚生労働省「平成30年就労条件総合調査 結果の概況」第5表労働者1人平均年次有給休暇の取得状況より作成

飲食は他業界より平均年収が低い

飲食業界は、他業界に比べて平均年収が低くなっています。

国税庁の調査結果によると、業種別の平均給与の中で飲食業界が251万円で最低となっています。


引用 「平成30年分民間給与実態統計調査結果」国税庁より

飲食は他業界より離職率が高い

飲食業界は他業界に比べて離職率が高いです。


引用 平成30年雇用動向調査結果の概要(厚生労働省)

勤務時間の長さや休日の少なさ、収入に低さが影響していると考えられます。

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飲食から他業界へ転職する前に知っておくべきことはある?

飲食から転職するときに知っておくべきこと

飲食業界から他業界へ転職すれば労働環境が改善される可能性は大です。

でも実際に転職を決意する前に知っておいて欲しいことがあります。

それは「飲食業界の経験で評価されるポイント」と「飲食から未経験業界への転職可能な年齢」についてです。

転職活動で飲食の経験で評価されること

飲食の経験で評価されるのは、コミュニケーション力、マーケティング力、マネジメント力です。

【コミュニケーション力】

飲食業でトラブル対応した経験、顧客がリピーターになってくれた経験は、コミュニケーション力として評価されます。

ただし飲食の接客のスキルは個人の顧客に対するものなので、法人顧客とのコミュニケーション力としては見てもらえません。

【マーケティング力】

売上増加のために、顧客層のリサーチ、メニューの改善、集客方法などを担当した経験は、マーケティング力として評価されます。

店長経験がある30代、40代の人はここがアピールポイントになります。

【マネジメント力】

スタッフの採用・教育やマネジメント、仕入・在庫・売上管理のような管理職業務も評価されます。

飲食の場合、20代で店長やマネージャー職につく人もいるので管理業務の経験がある若い人は高く評価されます。

飲食から未経験業界への転職可能な年齢

飲食業界から他業界に転職するなら、やはり20代が一番有利です。

これは飲食業界だけでなく、どの業界でも他業種へ転職するときは20代がベストです。

30代、40代でもダメではないのですが、年齢が上がるほど、未経験の他業界への転職は厳しくなります。

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飲食から転職先にオススメの仕事

飲食らの転職に限らず未経験業界にいくには、営業、ITエンジニア、介護職のような求人が多い仕事は転職しやすい職種です。

また飲食でスタッフ教育を担当したことがある人なら教育関係の仕事もオススメです。

営業

営業には、企業が顧客の法人営業、個人が顧客の個人営業があります。

また営業のスタイルも、新規の顧客を開拓するための飛び込み営業、すでに取引がある顧客をサポートするルート営業、自社の窓口に来る顧客を対象にする内勤営業などの種類に分かれます。

【営業職がおすすめな理由】

  • 未経験者OKの求人が多い
  • 飲食、食品関係の営業職なら、飲食業界での経験を活かせる可能性大

【営業職に求められること】

  • 顧客に対する人当たりの良さ
  • 顧客のクレームに心が折れない強さ
  • 営業成績のプレッシャーに負けない心
  • 普通自動車免許が必要という求人もある
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ITエンジニア

ITエンジニアには、プログラマー、システムエンジニア(SE)などがあります。

他の業種から転職する20代の人が多い職種です。

「専門知識がないと転職できないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

未経験者用のコースがあるプログラミングスクールに通って専門知識を身に付けることができます。

【ITエンジニアがおすすめな理由】

  • 成長している業界で働ける
  • 未経験OKの求人もある
  • 手に職をつけることができる

【ITエンジニアに求められること】

  • 専門知識
  • コミュニケーション力
  • 地道な仕事を続ける力
  • トラブルが発生しても折れない心
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介護職

介護職には、特別養護老人ホームのような入所型施設での介護の仕事、デイサービスセンターのような通所型の介護施設での仕事、自宅介護をする訪問型介護事務所の仕事があります。

年齢に関係なく転職できる職種です。

【介護職がおすすめな理由】

  • 求人が多い
  • 年齢、経験は関係ない
  • 働きながら介護福祉士の資格を取れる

【介護職に求められること】

  • 人当たりの良さ
  • 人を喜ばせることが好き
  • 思いやりの心
  • 地方の訪問型介護の仕事が普通自動車免許が必要

教育関係の仕事

スタッフの教育担当をして、「教育することが楽しい」と感じている人には塾運営や塾講師の仕事もオススメです。

塾運営は生徒や保護者への対応、塾講師やスタッフの管理、生徒募集、売上管理などの業務があります。

【塾運営の仕事に求められること】

  • 人を教育することが好き
  • 丁寧で正確な仕事ができる
  • トラブルに臨機応変に対応できる
  • クレーム対応できる
  • 人当たりが良い

【塾講師の仕事に求められること】

  • 教えることが好き
  • 人当たりが良い
  • 勉強が好き
  • 根気よくわかりやすく説明できる

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飲食から他業界への転職を成功させるためのポイント

飲食から転職を成功させるために

ここでは、飲食から他業界への転職を成功させる以下5つのポイントを紹介します。

  1. 退職する前に転職先を決める
  2. 志望動機はポジティブに自己PRは具体的にする
  3. 転職サイトで情報収集する
  4. 資格取得に向けて勉強する
  5. 転職エージェントを利用する

これら5つのコツを実践して、ぜひ飲食から転職を成功させてください。

退職する前に転職先を決める

飲食を退職する前に転職先を決めておくのは大切です。

退職してからじっくりと転職活動したいと考えるかもしれませんが、それは以下の理由からおすすめできません。

  • 転職先を決めずに退職すると無職になってしまい金銭的にツライ
  • 転職先が決まっていないと退職を引きとめられたら断れなくなる可能性がある
  • あせってブラック企業に入社してしまうリスクがある

勤務時間が長くて休日が少ない状況で転職活動するのは大変ですが、ぜひ退職前に転職先を決めておきましょう。

志望動機はポジティブに自己PRは具体的にする

飲食から他業界へ転職するときは、志望動機はポジティブに自己PRは具体的に書くことが大切です。

【志望動機】

まず本当の転職の理由が「勤務時間が長い」「休日が少ない」「給料が少ない」であっても、そういうネガティブなことを転職の理由にするのはやめましょう。

不満が多い人と見られて、印象が悪くなります。

飲食業界からの転職であれば、採用側は勤務時間や休日や給料が不満であったということはわかっています。

それよりも、「飲食の経験を生かして〇〇をしたい」というポジティブな志望動機にしましょう。

【自己PR】

自己PRをするときは、自分の飲食の経験を

  • 「裏メニューを開発して売上アップに貢献した」
  • 「SNSでお店の宣伝をして集客した」

という具体的なエピソードとして紹介してください。

単に「接客をがんばった」「調理をしていた」ではなく自分なりに工夫したポイントをしっかりとアピールしましょう。

自分が取り組んだことがお店の業績アップに貢献したという経験は効果があります。

必要な資格取得に向けて勉強する

未経験者OKの求人でも、その業務関連の資格を持っていると転職に有利になります。

応募までに資格取得が間に合わなくても、取得に向けて勉強していることが十分アピールになります。

転職サイトで情報収集する

飲食から転職したいと思ったらすぐに転職サイトで情報収集を始めましょう。

転職サイトに出ている求人情報から募集職種、応募資格、仕事内容を見て、自分に向いていそうな求人をできるだけたくさん見つけてください。

長い勤務時間、少ない休日、低い収入を理由に転職を考えるなら、勤務時間、休日、給料の情報も要チェック。

転職エージェントを利用する

以上のことを全部一人でするのは大変ですが、転職エージェントに登録すれば転職のあらゆる面でサポートしてもらえます。

転職エージェントの役割

転職エージェントは無料で登録できて、以下のようなサポートをしてもらえます。

  • 転職する企業を紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接対策
  • 給料などの雇用条件交渉
  • 入社日の調整

とくに未経験業界に転職するなら転職エージェントへの相談は必須です。

転職が厳しくなると言われる30代〜40代の人は特に転職エージェントの利用がオススメです。

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飲食から転職について まとめ

飲食から他業界へ転職したい人へポイントをまとめてみました。

飲食業界は、労働時間が長い、休日が少ない、そして給料が安い業界で、実際、離職率が高い業界です。

飲食から転職しやすい職種・業界はありますし、転職成功のコツを実践すれば、転職は夢ではありません。

ぜひ飲食の勤務で身につけたコミュニケーション力、マーケティング力、マネジメント力をしっかりアピールして飲食からの転職を成功させましょう。

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この記事の監修者

「エーマッチ」編集長。
コンサル・マーケティング会社経営者で自らも7回もの転職経験者。
自らの転職経験を元に転職エージェントマッチングの「エーマッチ」を運営。転職エージェントの紹介だけでなく転職ノウハウ、キャリアアップ・独立起業などビジネス全般、最新ビジネスニュースなどをお届け。

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